「大空間サルーン」をコンセプトとするトヨタのアルファード。この車は豪華で高級感あふれる内外装が人々を魅了し、その品質と性能は高く評価されています。しかし、車を購入する際に気になるのは、その「値落ち」です。特に高級車に多くの投資をする場合、将来的な価値がどれほど減少するのかは重要な判断基準となります。
アルファードも例外ではありません。新車で購入した場合、数年後にはどれほどの価値が残るのでしょうか?また、中古車市場でのアルファードの価格はどのように変動しているのでしょうか?これらの疑問に答えるため、本記事ではアルファードの「値落ち」について詳しく解説します。
この記事は、購入を検討している方、すでに所有しているが買い替えを考えている方、あるいは単純に興味を持っている方まで、多くの人々にとって有益な情報を提供することを目的としています。アルファードの価値を最大限に活かすためのポイントから、市場での価格動向、さらにはお得な買い方まで、幅広くご紹介します。
目次
アルファードとは
(画像引用:トヨタ公式サイトより)
アルファードは、日本の自動車メーカー、トヨタが製造・販売している高級ミニバンの一つです。2002年5月に初めて登場して以来、その豪華な内装と高性能なエンジンで多くのファンを魅了しています。
また、アルファードは、快適性と機能性を高いレベルで両立しています。例えば、広々とした室内空間には、高品質なレザーシートや最先端のエンターテイメントシステムが装備されています。さらに、安全性にも優れており、多数のエアバッグ、先進的な運転支援システムなどが標準装備またはオプションで用意されています。
新車だけでなく中古車市場でも非常に人気があり、価格も若干高めですが、その価値は十分にあると言えるでしょう。
アルファードの新車価格について
2023年6月21日に、4台目となる新型モデルの発表が行われました。価格は新型アルファードが540万円から、新型ヴェルファイアが655万円からとなっています。今後プラグインハイブリッド車の投入も予定されています。
グレード | パワートレーン | トランスミッション | 駆動 | 価格(税込) |
Z | 2.5L ガソリンエンジン(2AR-FE) | Super CVT-i | 2WD(FF) | 540万円 |
4WD | 559万8000円 | |||
シリーズパラレルハイブリッドシステム(A25A-FXS 2.5L) | 電気式無段変速機 | 2WD(FF) | 620万円 | |
E-Four | 642万円 | |||
Executive Lounge | シリーズパラレルハイブリッドシステム(A25A-FXS 2.5L) | 電気式無段変速機 | 2WD(FF) | 850万円 |
電気式無段変速機 | E-Four | 872万円 |
(引用:トヨタ公式サイトより)
ヴェルファイアとの違い
アルファードの兄弟車にヴェルファイアがあります。どちらもトヨタが製造・販売する高級ミニバンですが、最も顕著な違いは、そのデザインにあります。
アルファードはクラシックなデザインが採用されているため落ち着いた高級感が演出されている一方で、ヴェルファイアはスポーティな外観が特徴で若々しい印象を感じます。
内装においても、両車のターゲット層が異なることが反映されています。アルファードはビジネスシーンやフォーマルな場での使用を想定しているため、内装は落ち着いた色調と高品質な素材が使用されていますが、ヴェルファイアは家族や友人とのアウトドアなどカジュアルなシーンでの使用が考慮されており、内装もそれに合わせてアクティブなデザインが採用されています。
性能面では、基本的には同じプラットフォームを使用しているため、大きな違いはありません。しかし、各モデルによっては、サスペンションのセッティングや運転支援システムに小さな違いがあるケースもあります。
車の買取り査定基準とは
査定の買取基準について、主には
- 年式
- 走行距離
- カラー
- 外装・内装
- モデルチェンジ情報の有無
- オプション
を中心に見られます。
年式
新車として運輸支局に登録された年月を「初度登録年月」といい、一般的には「年式」と呼ばれることも多いです。
車の買取り査定において、年式は非常に重要な要素の一つです。多くの場合で、車の年式が新しいほど買取価格は高くなる傾向にあります。これは、新しい車ほど性能が良く、故障のリスクが低いとされるためです。また、新しい年式の車は最新の安全機能や燃費性能、運転支援システムなどが搭載されている場合が多く、これらも買取価格を高める要因となります。
走行距離
一般的に、走行距離が少ないほど査定価格は高くなります。これは、走行距離が少ない車はエンジンや各部品の摩耗が少なく、長期間安定して使用できる可能性が高いとされるためです。
しかし、走行距離が少ないからといって必ずしも高額査定が出るわけではありません。例えば、走行距離は少ないが定期的なメンテナンスが行われていない、または内外装に大きな傷や汚れがある場合、査定額は下がる可能性があります。
逆に、走行距離が多い場合でも、エンジンやトランスミッションなどの主要部品がしっかりとメンテナンスされている、内外装が非常に綺麗であるといった条件が揃っていれば、査定額が上がる場合もあります。
カラー
基本的には、白ベースもしくは黒ベースのカラーはシンプル故に人気があるため、マイナス査定に繋がりにくいです。
中古車市場では特に、派手なカラーはあまり好まれないため、白・黒系のカラーに比べると査定が低くなりがちです。
しかし、ブランドやメーカーによっては
- アルファロメオ:赤
- ランボルギーニ:黄色
- ジープ:緑系
など、アイコン・アイデンティティカラーといった扱いが良い評価を受けるものもあるため、必ずしも派手なカラーが悪いということはありません。
アルファードにおいては、ブラックか、パールホワイトといっただけでも10万円前後の価格差が出る可能性もあります。
外装・内装
外装については、傷やへこみ、塗装の状態などが詳細にチェックされます。一般的に、外装がきれいであればあるほど、査定価格は高くなります。これは、次のオーナーが少ない修理やメンテナンスで乗り出すことが可能で売れやすいと考えられるためです。
内装も同様に重要です。シートやダッシュボード、カーペットなどの状態が良いと、それだけで査定額が上がる可能性があります。特に、高級車や人気のあるモデルの場合、内装の状態が良いと大きく査定額に影響することが多いです。
また、外装・内装ともに、特別なカスタマイズが施されている場合は注意が必要です。一部の愛好者には人気かもしれませんが、一般的にはオリジナルの状態が好まれるため、カスタマイズが査定額を下げる要因となることもあります。
モデルチェンジ情報の有無
車の買取り査定において、モデルチェンジ情報は非常に重要な要素となります。新しいモデルが登場すると、それ以前のモデルは一般的に価値が下がる傾向にあります。これは、新しいモデルには通常、より先進的な技術や機能が搭載されているため、古いモデルと比較して需要が減少するからです。
特に、大きなモデルチェンジが行われた場合、エクステリアやインテリアのデザインが大きく変わることもあり、それが査定価格に大きな影響を与えることがあります。例えば、新しいモデルで先進的な運転支援システムや燃費性能が向上している場合、古いモデルの価値は一気に下がる可能性が高いです。
しかし、一方で、新しいモデルが出た直後は、古いモデルでも「ほぼ新車」に近い状態であれば、それなりの価値が残る場合もあります。
アルファードも2023年6月にモデルチェンジを行っており、しばらくは価格の変動が予想されます。
オプション
オプションについては、いくつかのパターンがあります。
ディーラーオプション
販売店のディーラーがオリジナルで提供するオプションで、特別な内装やナビゲーションシステムなどが該当します。
ディーラーオプションは、その品質や人気によって査定価格に影響を与える場合があります。
メーカーオプション
メーカーオプションは車の製造メーカーが提供するオプションで、エンジンのアップグレードや先進的な運転支援システムなどが含まれます。
メーカーオプションは一般的に高品質なため、査定価格にプラスの影響を与える傾向が高いです。
社外オプション
社外オプションは車のメーカーやディーラー以外の企業が提供するオプションで、カスタムホイールやエアロパーツ、オーディオシステムなどが含まれます。
社外オプションは、一般的には査定価格を下げる要因となることが多いですが、一部の愛好者には高く評価される場合もあります。
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アルファード(ガソリン車)のリセール率
※2023年10月時点での情報です。
経過年数/年式モデル | 残価率/買取額ガソリン |
3年落ち/R2年30系後期 | 約90%/460万円★★★★★ |
5年落ち/H30年30系後期 | 約80%/420万円★★★★★ |
マイナーチェンジ:30系前期→後期モデル | |
7年落ち/H28年30系前期 | 約60%/290万円★★★★★ |
フルモデルチェンジ:20系後期→30系前期 | |
10年落ち/H2520系後期 | 約20%/90万円★★★☆☆ |
アルファード(ハイブリッド)のリセール率
経過年数/年式モデル | 残価率/買取額ハイブリッド |
3年落ち/R2年30系後期 | 約88%/530万円★★★★★ |
5年落ち/H30年30系後期 | 約80%/480万円★★★★☆ |
マイナーチェンジ:30系前期→後期モデル | |
7年落ち/H28年30系前期 | 約60%/330万円★★★★☆ |
フルモデルチェンジ:20系後期→30系前期 | |
10年落ち/H2520系後期 | 約30%/140万円★★★☆☆ |
アルファードを中古車で探す際のポイント
アルファードを中古車で購入する際には、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。
内装や外装をチェックする
外装に目立つ傷やへこみがないか確認しましょう。また、塗装の状態も重要です。色あせや塗装の剥がれが見られる場合、それは将来的な修理費用がかかる可能性があります。
また、シートやダッシュボード、カーペットなどの状態をよく確認しておきましょう。特に、シートに破れや汚れがある場合、それは内装全体のメンテナンス状態が良くない可能性が高いです。
エンジン状態を確認する
エンジンの状態は、中古車を購入する際の最も重要なポイントの一つです。特にアルファードのような高級車では、エンジンの不具合が他のシステムにも影響を与える可能性があります。
エンジン音に異常が無いかや、オイル漏れなどが無いかを改めて確認しておきましょう。また、可能であれば試乗してエンジンのレスポンスや挙動を確認しておいても良いでしょう。
修復歴の有無を確認する
車の修復歴は、車検証や整備記録簿、販売店から提供される「修復歴証明書」などで確認できます。これらの書類には、過去にどのような修復が行われたか、その範囲と費用が記載されています。
冠水車ではないことを確認する
冠水車とは、台風をはじめ、洪水や豪雨などにより室内フロア以上に浸水した経歴がある車を指します。水没車と呼ばれることもあります。
あまりにひどい場合は廃車となるケースがほとんどですが、被害の程度が小規模な場合には修理して市場に出てくることもあります。一見大丈夫そうに見えても、故障してしまうリスクもありますし、冠水車であることはリセールにも大きく影響するため注意が必要です。。
- カビ臭く無いか
- サビや腐食が見られないか
- 整備記録簿
- 価格が異常に安く無いか
などを確認しておきましょう。
前の所有者がペットを乗せていたかどうかを確認する
中古車を購入する際、一見些細に思えるが重要なポイントが「前の所有者がペットを乗せていたかどうか」です。ペットを乗せていた車は、内装に毛や臭いが残っている可能性があります。
特にペットの毛などは、アレルギーを引き起こすリスクもあり、敏感な方にとっては重大な問題です。
目的に適したグレードか確認する
アルファードは多くのグレードとオプションが存在するため、自分の目的やライフスタイルに適したものを選ぶことが重要です。例えば、家族での長距離移動が多い場合、より快適な座席と先進的な運転支援システムが装備された高グレードがおすすめです。
- 将来的な目的の考慮
- 予算とのバランス
なども重要です。
アルファード2.5X
- エントリーレベルのグレードで、基本的な装備が整っています。
- 2.5リットルのエンジンを搭載。
- ファブリックシート、基本的なインフォテインメントシステム。
アルファード2.5G / 3.5G
- ミッドレンジのグレード。
- 2.5リットルまたは3.5リットルのエンジンから選択可能。
- 高品質のレザーシート、先進的な運転支援システム。
アルファード Executive Lounge
- 最上級グレードで、豪華な内装と先進的なテクノロジーが特徴。
- 3.5リットルのエンジンを搭載。
- オットマン付きのリクライニングシート、高度なエンターテインメントシステム。
アルファード Hybrid
- 環境に優しいハイブリッドエンジンを搭載。
- 燃費が良く、CO2排出量も低い。
- 一部の高級装備はオプションとなる場合も。
専用エンブレムは消滅している
2020年に、トヨタは全てのチャネルで共通の車種を販売するようになりました。それ以降車種による専用エンブレムは消滅していきます。
2023年6月に登場した新型アルファードも、エンブレムが「αマーク」から、「トヨタマーク」に変更されています。
2002年に初めてアルファードが発売されてから20年以上にわたって”顔”を彩っていた「αエンブレム」。フロントから消えたことはさみしくもありますが…最新モデルの40系ではBピラーに移動して健在です。
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