壊れた車でも高額買取ができたら、乗り換えの予算として検討することができます。高額買取を実現するには、壊れた車がどの程度の修理で直るかが重要です。車種によっては、壊れた状態でも部品取りの車として買い取られることもあります。
この記事では、壊れた車を高く売るコツについて詳しく解説します。
目次
壊れた車(故障車)とは?事故車や修復歴車との違い
故障車とは、大まかに分けて3種類です。
- 故障車:何らかの原因で車のどこかに不具合が発生している車
- 事故車:交通事故やその他の災害により、損傷した骨格部分を交換、あるいは修復した車
- 修復歴車:車の骨格部分に損傷を負った車
それぞれ詳しく解説します。
故障車:何らかの原因で車のどこかに不具合が発生している車
故障車に明確な定義はなく、エンジンやブレーキ、電気系統などに何らかの不具合がある車を指すのが一般的です。故障の程度はさまざまで、走行可能な場合もあれば走行不可能な場合もあります。
ただし、車が整備不良車とみなされるほど故障・破損している場合は、自走できる場合であっても公道を走行してはいけません。道路交通法第62条「整備不良車両の運転禁止」の違反で、3か月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金が課せられてしまいます。
事故車:交通事故やその他の災害により、損傷した骨格部分を交換、あるいは修復した車
事故車の意義は、自動車公正取引協議会、日本自動車査定協会、日本中古車販売協会連合会の定めた規約で「交通事故やその他の災害により、損傷した骨格部分を交換、あるいは修復した車」とされています。
事故車の場合は、事故車あるいは修復歴車であることを表示しなければなりません。違反すると罰則があり、自動車公正取引協議会のホームページに会社名や代表者名が公開されます。
修復歴車:車の骨格部分に損傷を負った車
修復歴車とは、事故によって骨格部分に損傷があり、修復した履歴がある車のことです。「骨格部分に損傷がある場合」なので、ぶつけてしまったとしても骨格部分に損傷がなければ修復歴車にはなりません。
例えば事故をして、フロントバンパーを交換したけど、骨格部分に影響はなかった場合、フロントバンパーは交換になりますが修復歴車にはなりません。逆に、見た目に問題がなくても、内部の骨格部分が曲がっている場合は修復歴車になります。
壊れた車でも買取してもらえる理由は?
壊れた車でも、一部の部品交換で済むこともあり、修理すれば問題なく使えます。海外市場では日本の車の需要が高く、壊れていたとしても直して乗る場合や、部品取りの車両としての需要があります。それぞれ詳しく解説します。
修理すればまた問題なく使えることが多い
壊れた車であっても、修理をすれば問題なく走行できる状態になることがほとんどです。そのため、壊れた車でも買取してもらえます。買取業者は直して販売することを見越して、販売価格から修理費用や諸経費を引いた金額を買取額として提示します。
修復歴のある車や修理履歴のある車は、販売価格が下がる傾向にあり、特に修復歴車の価格は低くなります。修理履歴のみの場合は修理したことでプラスに働くこともあるため、修復歴車と修理履歴のある車は内容が異なるため、注意が必要です。
故障車の需要が海外市場で高い
海外で日本の車は需要が高く、故障車であっても買い手がいます。海外では、1台の車を自分で修理して長く乗る文化があり、走れば車の状態をあまり気にしない地域もあります。日本に比べて海外では年式や走行距離、状態が日本ほど気にされないため、故障車でも売却が可能です。
部品に価値がある
壊れている場合でも、車そのものではなく部品としての価値は十分残っています。部品交換を伴う整備の場合、新品ではなく中古部品を使用し、費用を抑えることも少なくありません。そのため、壊れた車でも部品取り車として買い取ってもらえます。
また、廃盤になっている車や希少価値が高い車の場合、新品部品が生産されていないことも多く、中古の部品を探す必要があります。大きく損傷し車としての価値は0でも、エンジンだけで数十万円以上の価値があることも珍しくありません。
修理した方が良い場合と買い替え(売却)した方が良い場合とは?
壊れた車は、修理した方が良い場合と売却した方が良い場合があります。それぞれ詳しく解説します。
修理した方が良い場合
壊れた箇所によっては、簡単な修理で完全に直ることがあります。エンジンがかからないからといってエンジンが壊れたわけではなく、バッテリーやセルモーターなど一部パーツの故障の可能性もあります。
現状の車の市場価値と比較して、修理費用に見合っているかどうかを検討しましょう。現状の車が古く価値がほとんどない場合、修理費用が車の価値を上回ることがあります。現状の車の価値と修理費用を比較し、慎重に検討することが大切です。
また乗り換えたい車がない場合は、壊れたタイミングで急いで買い替えても満足できないかもしれません。すぐに乗りたい車がない場合は、無理に買い替えず修理して様子を見るのも一つの方法です。
買い替え(売却)した方が良い場合
車の修理は、数万円以内に収まるものから、数十万円かかるものまでさまざまなケースが考えられます。特別な理由がない限り、修理費用が数十万円以上となる場合は買い替えを検討しても良いかもしれません。
また、走行距離が多く年式が古くなっている場合、修理しても他の部分がまた壊れてしまう可能性もあります。もちろんその都度修理を行えば乗り続けることは可能ですが、修理には費用だけでなく時間もかかります。
さらに、乗用のガソリン車は13年以上経つと税金が高くなります。最新の車に買い替えることで免税や減税になる可能性があり、そもそも燃費性能がよくなることで燃料代を節約し維持費の削減ができます。
壊れた車を売る際の注意点は?
壊れた車の売却には、通常の売却にはない注意点があります。売却後のトラブルを防ぐためにも、これから紹介するポイントを把握しておきましょう。
査定時に故障を隠さない(告知義務違反となる可能性がある)
買取業者に査定を依頼する際は、故障の内容を正直に伝えることが重要です。知っていたにも関わらず隠してしまった場合、告知義務違反となってしまう恐れがあります。
査定の際にエンジンをかけますが、走行チェックはその場では行いません。そのため、走行してから調子が悪いことがわかる足回りの故障や、そのほかに認識している故障があればしっかりと伝えましょう。買取後に故障が発覚した場合、返金や返品になりかねません。
また、査定士によっては故障の原因を見極め、査定額の交渉ができることもあります。正直に伝えることで最低限の減額で商談が進むことがあります。
全て修理しようとしない
高額な査定を期待して、全ての故障個所を修理する必要はありません。特に高額な部品交換は、買取価格に見合わない場合があるため注意が必要です。
買取店が自社整備工場を持っている、または提携している整備工場がある場合、一般の方よりも安く修理できます。ユーザーがすべて修理しようとしても、買取価格に修理費用が上乗せされるわけではないため、査定時に確認しても遅くありません。
査定額は高確率で下がる
壊れた車が高額になることはあまりなく、査定額は下がってしまいます。商談を進める際、壊れていない車と同じ価格で交渉するのは避けましょう。無理な交渉では査定額が上がらず、「買い取れません」と対応されることがあります。
壊れていない状態の中古車相場を調べ、ある程度妥協のできる範囲内で交渉を進めていくことがおすすめです。中古車相場の見極め方は、車種、年式、走行距離が同程度の中古車を探すことです。その販売価格から2〜3割引いた価格が、おおよその買取価格と推測できます。
壊れた車の売却でお悩みなら、最強買取にご相談ください。豊富な経験を持つ専門スタッフが、あなたの車の真の価値を見極めます。車種や状態に応じた最適な買取プランをご提案し、高額買取の可能性を最大限に引き出します。諦めずに、ぜひ最強買取へお問い合わせください。
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