日本において車の寿命は、10年10万キロと言われています。今まさに愛車の走行距離が10万キロに達しようとしている方は、そろそろ乗り換えを検討しているかもしれません。
しかし、走行距離だけで寿命が決まるものではなく、日々のメンテナンスや運転の仕方にも大きく影響しています。
この記事では、走行距離10万キロの車の状態や今後の対応について、詳しく解説します。
目次
走行距離10万キロはまだ乗り続けることはできる?
走行距離が10万キロに達した車でも、まだ乗り続けることはできます。ただし、部品の劣化や修理費用が増える可能性があるため、定期的な点検やメンテナンスが重要です。
車の寿命は、エンジンの状態やオイル交換などのメンテナンスによって大きく影響されます。エンジンオイルやバッテリー、ブレーキパッド、トランスミッションオイルの交換などを定期的に行うことによって、修理費用が莫大にかかる故障のリスクを下げることが可能です。
長く乗るために重要なのは良好なエンジン
車はエンジンが健全であることが、長く乗れる重要なポイントになります。例えば、オイル交換を定期的にすることで、エンジンへの負担を減らすことができます。
エンジンオイルは潤滑油としての役割があり、エンジン内のさまざまなパーツが円滑に動くために必要です。しかし、エンジンオイルが劣化すると潤滑作用が失われてしまいます。劣化した状態のまま乗り続けると、エンジン内部の劣化が進み、故障の原因になりかねません。
エンジンオイル交換のように、定期的なメンテナンスがエンジンのコンディションを良好に保つことに繋がります。エンジン自体は10万キロで壊れるような作りにはなっておらず、メンテナンスの怠りや車の扱い方の悪さがエンジンの寿命を縮めます。信頼できる整備工場で定期点検や必要な部品を交換してもらうことで、10万キロを超えても乗り続けられることが十分可能です。
走行距離は10万キロが目安と言われている理由
10万キロを超えた車でも、エンジンや重要な部品が健全であれば、まだ乗り続けることができます。前提として、定期的な点検や必要に応じた部品交換を怠らないことが大切です。
10年10万キロは車の寿命?
日本では「10年10万キロが車の寿命だ」というようなことが伝えられ、現在でもそのイメージは衰えを知りません。まず、10年10万キロと言われるようになった原因として、タイミングベルトの存在があります。国産車のタイミングベルトは10万キロで交換することが目安になっていました。
タイミングベルトの交換をせず切れてしまうと、エンジン内部が破損し、高額な修理が必要になることがあったため、10万キロが寿命だと言われてきました。しかし、最近ではタイミングベルトではなくタイミングチェーンといって、メンテナンスフリーのものが主流になってきています。そのため、タイミングベルトが劣化で切れるということがありません。
これらを考慮すると、最近ではタイミングチェーンが使用され車の品質も向上しているため、10万キロという寿命は過去のものになりつつあります。消耗品の交換を前提に10万キロ走ると、交換を怠ればエンジンやトランスミッションなどの主要部品の劣化が10年10万キロ頃から目立ち始めます。こういったことが10万キロが寿命だと言われる理由のひとつです。
走行距離10万キロを迎えた車を売るべきか、乗り続けるべきか
走行距離が10万キロを超えた場合、急いで乗り換えなければいけないわけではありません。走行距離10万キロを超えると、エンジンやトランスミッションなどの主要部品の劣化が気になる時期であり、このタイミングでの車検や修理費用が高くなることが懸念されてきます。
前提として、新車時から定期的なメンテナンスを行っている車両であれば、走行距離が10万キロに達しても問題ありません。一方で、購入したのが中古車で前のオーナーがどの程度メンテナンスを行っていたのかがわからない場合や、定期的なメンテナンスを怠ってしまった場合は10万キロを目安に手放すことを考えても良いでしょう。
また、車検時に修理箇所が増え高額になったり、車に不調が出始めて修理や使用にストレスを感じるようになったら、売却を検討することをおすすめします。エンジンや部品が健全で、定期点検や必要な部品交換を行っていれば、10万キロを超えても安全に乗り続けることが可能です。
愛着のある車であれば、メンテナンスをしっかり行いながら長く乗り続けるという選択もあります。 車を売却する際には、走行距離や年式が査定価格に大きく影響するため、最新の市場価値や次の車両への移行時期を総合的に判断することが大切です。
走行距離以外の車の買い替えタイミングの判断基準
車を買い替えるタイミングとして、走行距離以外にも判断基準となるものを紹介します。あくまで判断基準なので、自分の車の状況を見て総合的に考えましょう。
メンテナンスコストの増加
長年車に乗っていると、エンジンやトランスミッション、サスペンションなど主要部分に影響が出てきます。劣化するタイミングは日頃のメンテナンスや乗り方、使用状況など、さまざまなことが影響します。
劣化が進むと、エンジンのオーバーホールやトランスミッションの交換など、車の価値を超える修理費用がかかる場合があります。こういった場合は、すぐに乗り換えるのも良いですが、修理の見積もりを出してもらい、今後修理が必要になりそうな箇所を業者に確認しておくことをおすすめします。
1年間で修理になる可能性があるものの修理費用を考え、乗り換えを検討しましょう。
安全性の評価
車の安全性能も、買い替えの重要な判断基準です。 自動車技術は日々進化しており、最新の車にはアクティブセーフティ(予防安全)と、パッシブセーフティ(衝突安全)という2つの安全思想が盛り込まれています。
古い車はこれらの機能が充実していません。特に古い車では、エアバッグやABSなどの基本的な安全装備が劣化している場合があり、新しい車に買い替えることで安全性が大幅に向上します。安全面での機能を充実させたい場合は、古い車から新しい車に乗り換えを検討しても良いでしょう。
ライフスタイルの変化
家族が増えたことで人数が多く乗れる車が必要、勤務地が代わり通勤で必要、燃費を考えてガソリン車を辞めたいなど、ライフスタイルの変化も車の買い替えを検討するタイミングになります。
結婚出産によって買い替えを検討する場合は、今後の家族全員のライフスタイルの変化を考えることが大切です。また、介護が必要になり車椅子を乗せる場合は、車の仕様が異なるため、買い替えが必要になることもあるので注意しましょう。
車を使う頻度が高く、ガソリン代が家計を圧迫している場合、ガソリン車からハイブリッド車や電気自動車への乗り換えを検討することで、維持費や税金を抑えることができます。車両本体価格や使い勝手を考慮し、自分に適しているかどうかを見極めて最適な判断をしましょう。
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