電気自動車(EV)の下取りは安い?その理由とEV買取で査定価格を上げるポイント

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電気自動車(EV)を所有しており、売却を検討している方の中には以下のような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。「電気自動車(EV)の下取価格が安いと聞いたけど本当?」「どうすれば電気自動車(EV)を高く売れる?」

本記事では、電気自動車の下取りが安いのはなぜなのか、どうすれば少しでも高く売れるのかを徹底解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、愛車を適正価格で売却する参考にしてください。

電気自動車(EV)の下取りが安いのは本当?

経済産業省はクリーンエネルギー自動車を普及させる観点から「2035年までに新車販売で電気自動車が100%を実現する」という目標をかかげています。目標達成のために、充電インフラの整備や補助金の給付を積極的に行っていることもあり、「そろそろ私も電気自動車に…」と思う方も多いでしょう。

そこで気になるのが、「電気自動車はガソリン車やハイブリッド車に比べ買取価格が安いのか」という問題です。買取価格が安いのかどうかを判断するには、以下の点が関係します。

「買取価格が安い」=「中古車需要が低い」

ここでは比較対象として電気自動車である日産リーフと、ハイブリッド車のトヨタプリウスで、中古車の価値を判断する上で重要な「残価率」を比較してみましょう。

比較条件は以下の通りです。

  • 年式:2022年式(3年落ち)
  • 走行距離:30,000km前後
  • 修復歴:なし
  • 色:ホワイト系
車種(グレード)新車価格中古車価格差額残価率
リーフ(G)399.1万円198万円201.1万円50.4%
プリウス(1.8S)261.3万円202万円59.3万円77.3%

※筆者調べ

3年使用しても7割以上の価値が残っているハイブリッド車のトヨタプリウスに対し、電気自動車である日産リーフは約半額まで下がってしまいます。このことから、ハイブリッド車やガソリン車に比べて、電気自動車の中古車需要は低く、その結果として買取価格も安くなっているのが現状です。

電気自動車(EV)の下取りが安い4つの理由

前項では、ガソリン車やハイブリッド車に比べて、電気自動車の買取価格が安いという事実をお伝えしました。ではなぜ電気自動車の買取価格は安くなってしまうのでしょうか。

その理由として、以下の4つをご紹介します。

  • 駆動用バッテリーの劣化への懸念
  • 中古EV市場がまだ成熟していない
  • 技術の進歩が速く、旧モデルの市場価値が下がりやすい
  • EV査定の専門知識を持つ業者が少なく適正価格が出にくい

理由①駆動用バッテリーの劣化への懸念

中古車は駆動用バッテリーの劣化状態の判定が難しいです。電気自動車にとってバッテリーは心臓部であり、最大の特徴は使用するごとに劣化することです。

バッテリーの劣化は「航続距離」にダイレクトに影響します。例えば、現行の日産リーフ(60kWh)は、新車時は満充電時で約450kmの連続走行が可能です。(参照元:日産自動車株式会社公式HP

しかし、日々使用することでバッテリーが劣化し、この「航続距離」が減っていってしまいます。さらに厄介なのは、急速充電の繰り返しによって早期に劣化するなど特性があるため、ガソリン車のように「年式」や「走行距離」での判断が難しい点です。

理由② 中古EV市場がまだ成熟していない

中古EVに対する市場の需要は、ガソリン車ほど成熟しておらず、その結果、再販価格が伸び悩み、結果として下取価格も安くなってしまいます。

その理由としては以下のようなことが挙げられます。

  • バッテリーの劣化に関する明確な基準がない
  • 駆動用バッテリーが故障すると修理費用が高額
  • 充電インフラが整っていない

電気自動車の歴史はまだ浅く、中古車として安心して購入できる環境が整うには、もう少し時間が必要とされています。

理由③ 技術の進歩が速く、旧モデルの市場価値が下がりやすい

電気自動車は歴史こそ古いものの、一般ユーザーに広まったのは最近です。

2010年に一般に向けて販売を開始した、三菱の「i-MiEV」と日産の「リーフ」、2013年に登場した三菱「アウトランダーPHEV」あたりが日本における電気自動車の本格的な普及の始まりと言えます。わずか15年ほどの間に、技術はめざましく進歩しています。

例えば、2010年に発売された初代リーフの駆動用バッテリーの容量は24kWhだったのに対し、現在は60kWhと倍以上の容量です。航続距離も、当時は新車時でも200kmほどしかありませんでした。

このように、電気自動車の進化スピードは非常に速いのです。裏を返せば、現在最新の技術を搭載した車両であっても、数年後に発売される電気自動車よりも性能が大きく劣る可能性が高いと言えるでしょう。

最新の技術と比較して性能が劣る中古車の需要が少ないため、結果的に下取価格も安くなってしまいます。

理由④ EV査定の専門知識を持つ業者が少なく適正価格が出にくい

電気自動車(EV)の査定は、これまでのガソリン車の常識(年式や走行距離など)が当てはまらない場合が多いです。バッテリー容量などの現時点での価値を正確に見極めるのが難しいのが現実です。

そのため、全ての買取業者やディーラーの査定士がEVに関する十分な知識や評価ノウハウを持っているわけではなく、結果的に「適正価格が出にくい」という状況が生まれています。

知識の乏しい業者は、再販への不安や高額な駆動用バッテリーの交換費用などへの懸念から、強気の買取ができません。

例えば、バッテリーの健康状態を示すSOH(State of Health)を計測する器具を持つ業者であれば、急速充電の回数、日産車のリチウムイオンバッテリー容量計(初期は12セグメント)の減り(セグ欠け)などと組み合わせて価値を判断することはできます。

しかし、その判断はガソリン車のようにどの業者でも同じようにできるわけではありません。現状では、電気自動車の買取ノウハウを持つ業者でなければ、適正価格での買取は難しいと考えるべきです。

電気自動車の下取り・買取で失敗しないための具体的な5つの方法

では、電気自動車の買取で失敗しないためにはどうすればよいのでしょうか。以下の5つを解説します。

  • 専門知識と買取実績が豊富な業者を選ぶ
  • 良好なバッテリー状態をアピールする
  • 複数の買取業者に見積もりを取り比較する
  • 1~3月に売却する
  • 査定前に内外装をキレイにしておく

専門知識と買取実績が豊富な業者を選ぶ

電気自動車(EV)の売却で納得のいく価格を得るには、専門知識と豊富な買取実績を持つ業者選びが不可欠です。バッテリーの性能評価など、専門的な査定ポイントを正しく理解している業者でなければ、適正価格は期待できません。

業者のウェブサイトで電気自動車(EV)の買取実績を確認したり、査定時にSOH(State of Health)の測定方法や評価基準について具体的に質問したりして、信頼できる業者かを見極めましょう。専門性の高い業者を選ぶことが、高価買取への第一歩です。

「とりあえず価格を知りたい」という方でも大歓迎の「LINE査定」なら、愛車の写真を送り情報を入力するだけで簡単に仮査定額がわかるためおすすめです。

良好なバッテリー状態をアピールする

電気自動車(EV)の査定額を左右する最大のポイントは、なんといってもバッテリーの状態です。SOH(バッテリー健康度)が高いことを、ディーラーの点検記録などの客観的な証拠で具体的に示せれば、高評価に繋がる可能性が高まります。

良好なバッテリー状態は中古車としての価値を大きく高めるため、査定時にはその状態を明確に伝え、積極的にアピールすることが重要です。これにより、愛車の価値を最大限に評価してもらえるでしょう。

複数の買取業者に見積もりを取り比較する

電気自動車を少しでも高く売るためには、必ず複数の買取業者(3~5社が目安)から見積もりを取り、比較検討することが基本です。買取業者によって査定基準や得意な車種、販売ルートが異なるため、同じ電気自動車でも査定額に大きな差が出ることが珍しくありません。

1社だけの査定では、提示された金額が適正か判断できず、損をしてしまう可能性もあります。査定額の高さだけでなく、手数料の有無や担当者の対応なども含めて総合的に比較し、最も有利で信頼できる業者を選びましょう。

1~3月に売却する

売却タイミングとして、一般的に1~3月が有利な時期と言われています。この時期は、新年度や新生活に向けて中古車の購入需要が高まる傾向があるため、買取業者も在庫確保のために買取を強化することが多いからです。

また、多くの買取業者が3月末の年度末決算を控えており、販売目標達成のために通常よりも積極的な価格提示をする可能性も期待できます。需要の高まりと業者の買取意欲が重なるこの時期は、高価売却のチャンスと言えるでしょう。

査定前に内外装をキレイにしておく

電気自動車(EV)の査定額アップには、内外装を美しく保つことが非常に重要です。査定士が車を見た際の第一印象は査定額に少なからず影響し、きれいに手入れされた車は大切に扱われてきたというポジティブな印象を与えます。

査定前には、洗車をしてボディの汚れを落とし、車内も丁寧に掃除機をかけるなど、清潔な状態にしておきましょう。

特に目立つ汚れやゴミ、不快な臭いがないかを確認することが大切です。日頃から内外装の美観を意識し、丁寧な清掃を心がけることがプラス査定に繋がります。

下取りよりも「買取専門店」が電気自動車の売却に有利な理由

電気自動車(EV)を売却する際、新車を購入するディーラーでの「下取り」と、中古車買取を専門に行う「買取専門店」での売却という、主に2つの選択肢があります。

手続きの手間などを考えるとディーラー下取りは魅力的に感じるかもしれませんが、電気自動車(EV)の価値を最大限に評価してもらい高価売却を目指すなら、買取専門店の方が有利になるケースが多いと言えます。

その理由は以下の2つです。

  • 下取りは手間が少ないが買取価格が比較的安くなりがち
  • 買取専門店なら市場価格で評価!高価買取の可能性大

それぞれ詳しく解説します。

下取りは手間が少ないが買取価格が比較的安くなりがち

下取りは、新車購入と同時に売却手続きが済むため手間が少ないのがメリットです。しかし、下取価格が必ずしも最高値になるとは限りません。

ディーラーの主目的は新車販売であり、下取額が新車の値引きに影響されたり、買取専門店ほど多様な再販ルートを持たないため、特に専門知識が必要な電気自動車(EV)では市場価格より低い評価になることも考えられます。

利便性と価格のバランスを考慮することが大切です。

買取専門店なら市場価格で評価!高価買取の可能性大

買取専門店は、中古車市場の最新相場を基に査定するため、高価買取が期待できます。国内外の多様な販売ルートを持つ上、電気自動車の専門知識や買取実績が豊富であれば、バッテリー状態や特有装備の価値を正確に評価できます。

これにより、ディーラーでは評価されなかった電気自動車でも、市場価値に見合った適正価格が提示される可能性が高まります。複数の専門店に査定を依頼し、電気自動車に強い業者を選ぶことが重要です。

電気自動車(EV)を高く売るなら下取りより「最強買取」へ

電気自動車の下取りが、ガソリン車やハイブリッド車に比べて安い理由は以下の通りです。

  • 駆動用バッテリーの劣化への懸念
  • 中古EV市場がまだ成熟していない
  • 技術の進歩が速く、旧モデルの市場価値が下がりやすい
  • EV査定の専門知識を持つ業者が少なく適正価格が出にくい

そんな中、少しでも高く売却するには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

  • 専門知識と買取実績が豊富な業者を選ぶ
  • 良好なバッテリー状態をアピールする
  • 複数の買取業者に見積もりを取り比較する
  • 1~3月に売却する
  • 査定前に内外装をキレイにしておく

中でも、業者選びはもっと重要になります。

「最強買取」は、アメリカの電気自動車メーカー「テスラ」の買取を5年以上行っています。蓄積したノウハウと豊富な経験で、あなたの愛車を高価買取することが可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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