車を売ったらいつお金が入る？「1～2週間」が目安の理由と必要書類や流れを解説

「車を売ったらお金はいつ振り込まれるのか」と不安に感じていませんか？次の車の購入資金に充てる方や、すぐに現金が必要な方にとって、入金時期は非常に重要な問題です。結論から言うと、車の売却代金は一般的に1～2週間程度で振り込まれます。

しかし、手続きの状況や業者によっては、さらに時間がかかる可能性は否定できません。そこでこの記事では、車の売却代金の支払い時期について詳しく解説します。ぜひ最後まで読んでいただき、愛車をスムーズに売却する参考にしてください。

売却代金の入金は「1～2週間」が目安！その理由を解説

車の売却代金は、査定・契約後すぐに振り込まれるわけではありません。一般的に、入金までには1～2週間程度の時間がかかります。

なぜ、これほど時間がかかるのでしょうか？その理由は、買取後に以下のような手続きが行われるからです。

項目	詳細
車両チェック	車両に申告漏れの傷や故障がないか、修復歴がないかなどを細かくチェック
事務手続き	名義変更や抹消登録など
ローンの確認	ローンが残っている場合、車の所有者はローン会社になっていることが多く、所有権移転の手続きが必要

上記の手続きが問題なく完了すれば、売却代金が入金されます。

車の売却代金を少しでも早く受け取るための3つのポイント

車の売却代金を少しでも早く受け取るためには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

入金が早い業者を選ぶ
必要書類を不備なく揃えておく
ローン残債は売却前に要確認

これらのポイントを事前に確認し準備しておくことで、スムーズな入金につながります。

入金が早い業者を選ぶ

入金までのスピードは買取業者によって異なります。少しでも早く売却代金を受け取りたければ、業者選びの段階で入金が早い業者を選んでおくことが重要です。入金が早い業者を見つけるには、複数の業者に査定を依頼し入金までの期間を確認します。

多くの買取業者は、公式サイトに入金までの目安期間を記載しています。しかし、実際の入金期間は、車の状態や手続きの進行状況によって異なるため、直接確認するのが確実です。「最短でいつ入金されますか？」と率直に質問しましょう。親切な業者であれば、具体的な日数や手続きの流れを説明してくれます。

必要書類を不備なく揃えておく

必要書類に不備があると、手続きがストップしてしまい、入金が遅れる原因となります。売却に必要な書類を事前に確認し、不備がないよう揃えておくことが大切です。

車の売却に必要な書類は、普通自動車と軽自動車で異なります。また、車の所有者や状況によっても必要な書類が変わることもあります。

書類	普通自動車	軽自動車
車検証（自動車検査証）	〇	〇
自賠責保険証明書	〇	〇
自動車リサイクル券	〇	〇
自動車納税証明書	〇	〇（※1）
実印・印鑑登録証明書	〇	₋（※2）
譲渡証明書・委任状	〇（※3）	₋（※4）

※1：「軽自動車納税証明書」が必要

※2：認印で良い。そのため印鑑登録証明書も不要

※3：基本的に買取業者が用意するため準備する必要なし

※4：「自動車検査証記入申請書」を買取業者が用意

事前に買取業者に確認し、必要な書類を正確に把握しましょう。

〈関連記事:車売却時の必要書類と準備について紹介〉

ローン残債は売却前に要確認

売却する車にローンが残っている場合は、事前にローン残債を確認し売却前に完済するか、買取業者に相談しましょう。ローンが残っている場合、車の所有者がローン会社になっていることがほとんどです。この場合、ローンを完済し所有権を自分に移転する手続き（所有権解除）を行わなければ、車を売却できません。

所有権解除の手続きは、ローン会社によって異なりますが、一般的にローン残債を一括返済し、所有権解除書類を発行してもらう必要があります。この手続きには、時間がかかることがありますので、早めにローン会社に確認しましょう。

ローン残債がある場合の売却方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

〈関連記事:ローン中の車は売れるのか？またその方法は？〉

売却から入金までの流れ5ステップ

できるだけ早く入金してもらうためには、以下の5ステップをスムーズに進めることが重要です。

買取業者の選定
必要書類の準備
査定/契約
車両引き渡し
入金

各ステップについて詳しく解説します。

【ステップ1】買取業者の選定

まずは、信頼できる買取業者を選びましょう。複数の業者に査定を依頼し、査定額や対応、サービス内容などを比較検討することが大切です。

買取業者を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしましょう。

業者選びのポイント	詳細
査定額	複数の業者から査定を受けることで、愛車の相場を把握できる
対応	電話やメールでの対応、査定時の説明などが丁寧で、誠実な業者を選ぶ
サービス内容	代車の有無、出張査定の可否、ローン残債の清算代行など、サービス内容も比較検討する
口コミ・評判	実際に利用した人の口コミや評判も参考にする

「最強買取」は、中古車販売店「トップランク」が運営しており、年間10,000台以上の取引実績があります。世界相場を基準に査定を行い、JPUCの約款の監修を受けた事業者のため、安心してご利用いただけます。

〈関連記事:車の買取店選びで失敗しない方法とは？選ぶポイントと高く売るコツ〉

【ステップ2】必要書類の準備

次に、前項で解説した売却に必要な書類を準備します。必要書類は、車の所有者や状況によって異なるため、事前に買取業者に確認し不備がないよう揃えておきましょう。

〈関連記事:車売却時の必要書類と準備について紹介〉

【ステップ3】査定/契約

必要書類が揃ったら、買取業者に査定を依頼します。査定方法は、主に以下の3つがあります。

査定方法	詳細
出張査定	買取業者のスタッフが自宅や指定の場所に来る
持ち込み査定	自分で買取業者の店舗に車を持ち込む
オンライン査定	車の写真や情報をWebサイトやアプリで送信し査定を受ける

査定額に納得したら、契約を結び車両を引き渡します。

【ステップ4】車両引き渡し

引き渡し日や場所は、契約時に買取業者と相談して決定します。その際の注意点は以下の通りです。

車内の私物は全て取り出す。
ETCカードやドライブレコーダーなどの取り外し忘れがないか確認する。
契約書の内容をよく確認し、署名・捺印する。

【ステップ5】入金

車両の引き渡しと書類手続きが完了したら、通常1～2週間で買取業者から売却代金が振り込まれます。これまで紹介したように、入金方法は銀行振込が一般的です。

売却代金が振り込まれない場合の4つの原因と対処法

通常、車の売却代金は契約後1～2週間程度で振り込まれます。しかし、稀に予定日を過ぎても入金されないことがあり、不安に感じる方もいます。

ここでは、売却代金が振り込まれない場合に考えられる原因とその対処法について解説します。

売却代金が振り込まれない主な4つの原因

売却代金が振り込まれない場合、以下の4つの原因が考えられます。

書類の不備
振込日など契約内容の確認不足
業者の倒産
悪質な業者による遅延

書類の不備

必要書類に不備があると、手続きがストップし入金が遅れる原因となります。例えば、考えられるのは以下のようなケースです。

印鑑登録証明書の有効期限が切れている
車検証の住所と現住所が異なる
委任状の記載内容に誤りがある

これらの書類は事前に確認し、不備がないよう揃えておくことで振込の遅延を防止できます。

振込日などの契約内容の確認不足

契約書に記載されている振込日を確認していなかっただけで、実は振込日がもっと先だったということも考えられます。例えば、2週間経っても振り込まれず、不安になり契約書を確認すると「振込は1か月後」と明記されていたというケースです。

契約書は売買契約に関する重要な書類です。契約内容を十分に確認し、不明点がある場合は契約前に買取業者に質問しましょう。

業者の倒産

契約し、車両を引き渡した買取業者が倒産してしまった場合、売却代金が支払われない可能性があります。倒産のリスクを避けるためには、信頼できる買取業者を選ぶことが重要です。会社の規模や実績、口コミ・評判などを参考に、慎重に業者を選びましょう。

悪質な業者による遅延

残念ながら、一部の悪質な業者が意図的に支払いを遅らせるケースもあります。悪質な業者を見抜くことは難しいですが、以下のような特徴がある業者には注意が必要です。

契約を急かす
査定額の根拠を明確に説明しない
口コミや評判が悪い

これらの特徴に当てはまる業者との契約は、慎重に検討しましょう。

売却代金が支払われない場合の対処法

支払日を過ぎても売却代金が支払われない場合は、まずは買取業者に連絡し、状況を確認しましょう。書類の不備や契約内容の誤りなど単純なミスが原因であれば、速やかに解決できる可能性があります。

しかし、業者と連絡が取れない場合や業者が倒産した場合、または悪質な業者が意図的に支払いを遅らせている場合は、専門機関への相談をおすすめします。

相談できる主な専門機関は以下の通りです。

機関名	詳細	Webサイト
消費者センター	消費生活に関するトラブルの相談窓口	https://www.kokusen.go.jp/map/
JPUC（一般社団法人日本自動車購入協会）	中古車買取業界の健全化を目指して設立された団体	https://www.jpuc.or.jp/

これらの専門機関に相談することで、問題解決に向けたアドバイスやサポートを受けることができます。