過走行車でも買取は可能?走行距離が多い車を高く売る方法

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過走行車は買取額がつかないと思われることもありますが、車両の状態が良ければ高く売れる可能性もあります。

過走行車は、故障リスクや修理のリスクを考慮し、査定額が下がる傾向にあります。そのため、デメリットになっている部分をカバーすることが高く売るためのポイントになります。

この記事では、走行距離が多い車を高く売る方法について詳しく紹介します。

過走行車とは?

過走行車は一般的に走行距離が多く、通常の範囲を超えて走行した車のことを指します。

目安としては、

  • 高年式・過走行車の目安:1年で1万km超え
  • 年式問わず過走行車の目安:10万km超え

それぞれ詳しく解説します。

高年式・過走行車の目安:1年で1万km超え

高年式で走行距離が1年で1万kmを超えている場合、過走行車として扱われることが一般的です。1年で1万kmということは、毎日約27㎞、ひと月約822㎞を平均して走行していることになります。

一般社団法人日本自動車工業会によると、ひと月の平均走行距離は、300㎞以下が6割を占めています。ひと月300㎞走ったとしても1年間で5000㎞行きません。

1年で1万kmを超えている場合、査定時に過走行車と見なされ、査定額が下がる可能性があります。1年で1万㎞を超えないように乗る距離をあらかじめ決めておくことや、セカンドカーの利用を検討すると一台への負担を減らすことが可能です。

年式問わず過走行車の目安:10万km超え

年式を問わず、10万kmを超えると過走行車と見なされます。1年間で1万km乗っていなかったとしても、10万kmを超えると過走行車扱いになります。10万kmを超えると相場が大幅に下がるため、売却したいタイミングで超えそうな場合は、10万㎞を超えないように調整しましょう。

また、走行距離が少ない車もエンジンを動かしていないことが懸念され、評価が下がります。走行距離にこだわりすぎて、乗らないということがないように適度に車は走らせましょう。

過走行車の査定額が低くなりがちな理由とは?

過走行車の査定額が低くなりがちな理由は主に3つあります。

  • 需要が少なく再販売しにくい
  • 故障リスクが高い
  • 低年式車の確率が高い

それぞれ詳しく解説します。

需要が少なく再販売しにくい  

日本では海外に比べ走行距離を気にする傾向があり、車の寿命は10年10万㎞と言われてきました。そのため、走行距離が多い車は、中古市場で需要が限られ、買い取った後の再販売が難しくなります。

再販売する際には、販売価格を下げる必要があるため、買取時にもそれを考慮して査定額が抑えられる傾向があります。

故障リスクが高い

走行距離が多い車は、消耗品の交換やエンジンの負担を考え、故障のリスクが高くなります。買い取った後の修理や故障リスクを考慮すると、査定額を低くせざるを得ません。

過走行車であっても、日頃からメンテナンスをしっかりと行っている場合、査定額にプラスになることがあります。新車納車時からの定期メンテナンスやオイル交換、消耗品の交換など、整備記録を準備しておきましょう。

低年式車の確率が高い  

大切に1台の車に乗り続けていれば、年数が経過するにつれ走行距離が増えていきます。つまり、過走行車は、必然的に年式の古い低年式車である可能性が高くなります。高年式よりも低年式の車のほうが評価が低くなるため、過走行だけでなく低年式であることも査定額を下げる要因になります。

低年式は最新技術や安全装備が最新の車に比べ劣っていることが考慮され、評価が下がる傾向です。ただし、希少価値が高い一部の車種は、走行距離や年式に関わらず査定額が下がらないこともあります。

過走行車を査定に出した際にチェックされるポイントとは?

過走行車を査定する際にチェックする大まかなポイントです。

  • 車種の需要
  • 年式
  • 内外装の状態
  • 修復歴

それぞれ詳しく解説します。

車種の需要

車種の需要は査定額に大きな影響を与えます。需要のある車種であれば、過走行であることはあまり問題になりません。今の時代ではあまり販売されていないスポーツカーや希少価値の高い絶版車種など、10万km以上の過走行車でも新車時以上の価格で取引されています。

さらに、年式が古く台数が少なくなればなるほど市場に出回る台数は少なくなる一方のため、時間の経過とともに高騰していきます。もちろん、誰もが知る特殊な車種ではなくとも、意外なほど需要があることも少なくありません。気になる方は、中古車情報サイトで同じ車種、年式、走行距離を入力し、調べてみてください。

年式  

走行距離の評価は、年式に対してどのくらいの走行距離かで加減点を行い、査定時の車の基本価格×加減率で計算しています。新しい年式であったとしても、過走行になるにつれ加減率が増えるため、査定額が下がります。

年式が新しい車は古い車に比べて基本価格が高くなるため、過走行であっても査定額が高くなる傾向です。例えば、新車登録時から1年、走行距離1万kmで基本価格が300万円の車であれば、減点がないため300万円になります。新車登録時から10年、走行距離1万㎞で基本価格が50万円の車であれば、加減率+16%なので58万円です。

このように同じ1万㎞であっても、年式が新しいほど査定額も高くなります。

出典:JAAI「一般財団法人日本自動車査定協会」

内外装の状態  

車の外観や室内の状態は査定において重要です。傷や汚れ、臭いがあると査定額が下がります。走行距離が増えるにつれて、車の使用頻度も高くなっていることになり、内外装ともに使用感が増します。

内装の大まかなチェック項目としては、シートのヨレや汚れ、破れ、傷、臭い、天張りが浮いていないかなどです。チェックランプがついていないかも見られます。特にエンジンチェックランプがついていると買い取ってくれないことがあるので注意しましょう。

外装であれば、傷や塗装、ホイール、タイヤ、飛び石、雹害がないかなどがチェックされます。1cm以下であれば査定額に影響しないこともありますが、板金が必要な大きな傷は査定額に影響します。

修復歴

事故歴や大きな修復歴がある場合、査定に大きな影響を与えます。査定の評価で「修復歴ありの車」は、「骨格部分に損傷がないか」です。そのため、事故があったとしても骨格部分に損傷がなければ問題ありません。

逆に「自宅の駐車場に少しぶつかっただけ」のようなケースで、車に損傷が無いと思っていた場合でも、骨格部分に損傷が出ていることがあります。この場合、修復歴ありの車になってしまいます。修復歴ありとなしの車では、査定額に100万円近い差が出ることもあるので、日頃から気をつけて運転しましょう。

過走行車でも高額買取してもらうために出来ることとは?

過走行車でも高額買取してもらうポイントは3つです。

  • 海外に販路がある買取専門業者を選ぶ
  • タイミングベルトを交換する
  • 売却前にできるだけメンテナンスを実施しておく

それぞれ詳しく解説します。

海外に販路がある買取専門業者を選ぶ  

日本車は高い技術や壊れにくさから、日本では過走行だと思われている車でも海外では人気がある車種が存在します。そのため、海外への輸出をしている買取業者を選ぶと、高額買取に繋がることがあります。

海外に輸出しているかどうかは、一括査定の際や買取店に直接確認すると教えてくれます。特に海外で人気の車種は、プリウスやハイエース、ランクル、日本のスポーツカーです。そのほかに車のタイプはコンパクトカーが高い傾向で、メーカーで言えばトヨタ車が高い傾向にあります。

タイミングベルトを交換する  

最近では、タイミングベルトではなくタイミングチェーンを使用している車種が増え交換は不要です。しかし、低年式の車であればタイミングベルトであることが多いため、国産車であれば10万kmが交換の目安となります。

タイミングベルトを外す際にしか交換できないエンジン周りの消耗品もあるため、同時に交換や修理を行うことが一般的です。タイミングベルトの交換は、車種によってはエンジンを降ろさなければならない場合もあり、どうしても工賃が高くなります。

タイミングベルトを交換済みの場合、査定で有利になりますが、交換には部品と工賃を合わせて10万円〜15万円ほどかかります。タイミングベルトを交換したからといって、査定額が交換費用ほど上乗せされるかと言えば、どちらとも言えません。

買取店が自社整備工場を持っている場合、買い取ってから自社で修理した方が良いケースもあるため、査定時に聞いてから修理を検討しても良いでしょう。

売却前にできるだけメンテナンスを実施しておく  

売却前にはオイル交換やフィルターの交換、定期点検など、できるだけメンテナンスを行っておきましょう。定期点検やメンテナンスを行っていない場合、車両に対して信頼性がありません。売却前に行っておくことで、一度整備士の人が見た証拠になり、車両への信頼感が変わります。

内装・外装に関しては、しっかりと清掃や洗車を行い良い状態を保ちましょう。過走行車だとしても、手入れが行き届いている過走行車は信頼されます。時間が経つことや過走行になることで、マイナスになる要素をできる限り排除しておきましょう。

過走行車の売却でお悩みなら、最強買取にご相談ください。豊富な経験を持つ専門スタッフが、あなたの車の真の価値を見極めます。車種や状態に応じた最適な買取プランをご提案し、高額買取の可能性を最大限に引き出します。諦めずに、ぜひ最強買取へお問い合わせください。

最強買取jp

 

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