走行距離と買取価格は関係ある?

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車の査定では、走行距離が買取価格に影響します。走行距離の基準として、1年間でどのくらいの距離を走っているかが重要です。この記事では、走行距離が買取価格に及ぼす影響や、走行距離に関係なく高価買取される車について詳しく解説します。

走行距離が買取査定に与える影響

走行距離が長いと、パーツの劣化や故障のリスクが上がり、査定額が下がる可能性があります。車はエンジンやトランスミッション、足回りなど多くの部品や消耗品を組み合わせてできているので、走行距離が長くなれば長くなるほど部品を消耗します。そのため、故障やトラブルの可能性を考慮して、査定額が低くなることが一般的です。

5万km以下は高値がつきやすい傾向

車の査定は1年あたりの平均走行距離で判断します。平均走行距離の基準値は、1年で1万kmです。この範囲を大きく上回ると、同じ年式でも平均走行距離内の車と比較して査定額が下がる可能性が高くなります。

一般的に中古車市場の走行距離は5〜10万kmです。5万km以下の車は人気があるため、業者が高値で買取しても売れる可能性があります。特に走行距離が5万キロ以下で3〜5年落ちの車は、中古車で購入しても長く乗れるため人気です。

10万km以上はリスクの観点から査定額が下がる可能性も

車は10年10万kmが寿命だといわれています。10万kmを超えるとパーツが劣化し、故障のリスクが大きくなるため査定額が下がります。車の寿命が10年10万kmというのは一つの目安に過ぎませんが、多くの方が買い替えを検討する時期でもあります。

車には金属だけでなく、樹脂やゴムなどさまざまな素材でできたパーツが使われています。そして、それらの部品は距離と年数が増えれば増えるほど消耗、劣化していくものです。もちろんすべての部品がそうとは限りませんが、10年10万kmを境に部品の消耗や劣化が原因で故障が増えます。

近年の車は、技術革新やメーカーの努力により10年10万kmを超えていても故障するケースが少なくなってきました。しかし、10年10万kmは故障が増える、買い替える一つの目安と考えることができます。

走行距離以外に重要視されるポイント

以下では走行距離以外に重要視されるポイントについて解説します。

年式が新しければプラスに働くこともある

年式が新しいと車の劣化があまり進んでいないことや、走行距離が短いことが想定されるため、買取価格にプラスに働きます。走行距離には目安があり、1年で1万kmの基準に沿って適正な走行距離であれば、高価買取が期待できます。例えば、3年落ちで3万kmなら適正で、3年落ちで7万kmだと年式が新しくても過走行です。車は走れば走るほど部品の劣化や消耗が進むため、過走行の場合は評価が悪くなります。

逆に年式が古いのに明らかに低走行な場合は、エンジンを動かせないリスクが考えられるため、低く見積もられることもあります。1年1万kmを基準として、適正であることがプラス査定を受けやすいポイントです。

ディーラーオプションが付いている車も査定額が高くなる

ディーラーオプションは車を製造した後にディーラーで取り付けるオプションのことで、納車後にも取り付け可能です。フロアマットやシートカバー、アルミホイール、ナビシステム、エアロパーツなど、人気のディーラーオプションであれば査定額にプラスされます。

ディーラーオプションと似ているものとして、メーカーオプションがあります。メーカーオプションは、車を工場で組み立てる段階で一緒につけるものです。そのため、注文時にしか装着できません。サンルーフや革シートなど、人気のメーカーオプションであれば、大幅なプラス査定に繋がります。

走行距離が長くても高く売れる車は?

走行距離が長くても高く売れる車種も存在します。限定生産モデルや、人気の高いスポーツカーです。具体的な車種を交えて詳しく紹介します。

限定で販売されたモデル

「〇〇台限定生産」、「国内で〇〇台のみ」など、生産台数に制限のある車種は走行距離に関係なく高く売れる可能性があります。例えば、歴代4代目にあたるFK2型のシビックタイプRは、WEBからの商談申し込み限定750台で発売され、募集開始と同時に申し込みが殺到しました。10年近く経っていても中古車が300万円を超え、高い人気を誇っています。

また、販売台数が限られ、熱狂的なファンが一定層いる車種は、年式や走行距離に関係なく査定額は落ちにくい傾向にあります。車種にもよりますが、中には時間が経つにつれて査定額が上がる車種もあります。

人気の高いスポーツカー

日産GT-Rやホンダ NSX、トヨタ スープラといった国産スポーツカーも走行距離が多くとも査定額の下がりにくい代表的な車種です。モデルや程度によっては、新車当時の価格を大きく超える価格で取引されることも珍しくありません。

これらの車種が高額査定を得やすいのは、市販されているスポーツカーの少なさが大きく関係しています。2024年現在、多くのユーザーに重要視されているのは環境性能や燃費、さらには使い勝手です。そのため、新車(新型)のスポーツカーはなかなか誕生しません。年式が古く走行距離が多い場合でも、スポーツカーは希少価値があるため、査定額が高くなる傾向にあります。

走行距離10万kmを超えた車をなるべく高く売る方法は?

走行距離が10万kmを超えた車を売る方法は3つあり、「海外へ売る」、「部品取りの車両として売る」、「鉄屑として売る」です。日本の車検制度は厳しいため、海外から見るとメンテナンスが行き届いた車として需要があります。特にバンタイプの車や日本のスポーツカーは人気です。輸出も含めて買取価格を検討してくれる業者がいれば相談してみましょう。

生産が終了している車種の場合、部品の生産も終了し新品部品が生産されていないことがあり、その場合は部品取り車両の中古部品を使用します。過走行や年式が古い車で、車としては使えなくても、部品取り車として価値があれば、廃車よりも高く売れる可能性があります。

輸出の需要がなく、部品取りとしても価値が無い場合は、鉄屑として売ることができます。一般的に廃車には手数料や陸送費といった費用が発生しますが、鉄屑=資源として売ることで価値が生まれ、相場は1台あたり3〜5万円程度です。鉄屑の場合、買取業者ではなく廃車専門の業者に頼みましょう。

車の売却時に走行距離に関して疑問、不安がある方は最強買取までお気軽にお問い合わせください。

最強買取jp

 

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