車検切れの車も買取可能！車検切れは査定額に影響する？

車検切れの車も買取が可能

売却を考えていた車の車検が切れていたら、どうしますか？まずは「車検に出して、それからでないと売れないのでは？」と考える方もいることでしょう。

しかし、車検切れの車だからといって売れないことはありません。車検切れの車でも売却可能です。

ほとんどの業者で買取可能

中古車を購入するにあたって多くの人が確認するポイントが、「車検の残存期間」です。なので、車を売るとなったときに車検切れは好ましくないように思えますよね。

しかし、実際には車検切れでも買取業者は、買取車両を様々なルートで活用するので大きな問題ではありません。様々なルートというのは業者オークション、店頭販売、輸出などです。

業者オークションに出す場合や店頭販売の場合には、車検の残存期間の有無が再販のしやすさや価格に影響する可能性があります。しかし、輸出の場合には日本の車検制度は適用されないため、車検切れかどうかは関係がありません。

とくに高級車・低走行・高年式の車の場合には、車検の有無より、その車両自体やオプションなどが高評価されるケースが多いため、買取を選択肢とすることが大切です。

長年放置しているような車検切れの車も廃車ではなく、買取に！

車検が切れ、長年放置されている車はどうしても査定額が下がってしまうでしょう。かといって、廃車にしてしまうのも時期尚早です。

廃車にしてしまうことで、業者に対して解体費用、輸送費、各種手数料などの費用が発生してしまいます。

長年にわたり放置していたとしても、車種や状態によっては高額で買い取ってもらえることがあります。少なくとも廃車するために費用を支払うくらいであれば、査定に出してみてどうすべきか検討する方が良いでしょう。

車検切れの車を買取に出す際に必要な書類

車検切れの車を買取に出す場合は、必要なものをすべて揃えて、何度も買取業者に足を運ぶということは避けたいもの。

買取に出すときに必要なものを挙げていきますので、きちんと準備しておくようにしましょう。

車検証

車検の有効期限を過ぎているかどうかに関わらず必要なものです。車検証は、車の所有者や使用者などの情報を知ることができるものなので、きちんと準備しておきましょう。もしも車検証がない場合は、再発行の手続きをした上で買取に出さなければなりません。

車検証の再発行は、自分で運輸支局に行って発行することもできますし、代行手数料を払って販売店で行うこともできます。

自賠責保険証

法律により加入することが定められている保険です。車検切れの場合には、自賠責保険も切れているケースが多く見られます。

納税証明書

車の所有者・使用者が支払う自動車税の納税証明書です。車検が切れていて、使用していない車でも、廃車手続きなどをしていない限り、支払う必要があります。紛失してしまった場合は、都道府県の税事務所で再発行してもらいましょう。

印鑑登録証明書

車を売却する際に譲渡証明書に押印する必要があります。このときに使うのは印鑑登録証明書に登録されている実印です。実印の登録を証明するために、印鑑登録証明書（発行日から3ヶ月以内のもの）が必要とされます。

リサイクル券

車を売却する場合、車の購入時に支払ったリサイクル料金は戻ってくるので、リサイクル券を用意しておきましょう。リサイクル料金を支払ったものの、リサイクル券を紛失してしまった場合は、運輸支局で再発行することが可能です。また車検証があれば、車の買取業者でも確認してもらうことは可能なので、その場合は再発行する必要はありません。

定期点検整備記録簿

定期点検整備記録簿は、必須書類というわけではありませんが、価格交渉の材料になる可能性もあるため紹介しておきます。

定期点検整備記録簿とは、24か月点検や、日々のメンテナンス履歴を記録する書類を指します。定期点検整備記録簿があることで、整備状況がわかりやすく、車両の状態を把握するのに役立ちます。

車が適切にメンテナンスされていることが分かれば査定額に影響する可能性もあるため、可能であれば準備しておきましょう。

車検切れは査定額にどう影響する？

車検切れの車でも買取に出せるとはいえ、車検切れだと査定額が安くなるのでは？という不安もありますよね。では、車検切れだと、査定額が安くなってしまったりするのか、みていきましょう。

車検切れは査定額にもほとんど影響なし

意外に思うかもしれませんが、車検切れは買取査定額に大きくは影響しません。なので、わざわざ車検を済ませてから、買取業者に出す必要はないといえます。

ただし、車検が切れてから年月の経過した車は、しばらく動いていないものと想定され、部品や油脂類の劣化が考えられます。車検切れが査定額にほとんど影響しないとはいえ、車を放置すると車の価値が下がる可能性も覚えておきましょう。

少しでも査定額を上げるためにできること

車検切れの車の査定額を上げるためには、以下のことを実践してみましょう。

車内の掃除をして綺麗な状態で買取に出す

社内が綺麗に掃除されていると、担当者に良い印象を与えることができます。また、次の人に売る際も薦めやすいため、査定額が少しプラスされる可能性があります。

なにも、修理に出す必要まではありませんが、洗車をして車体をきれいにしておき、自分で修理できる傷などは対応しておけると良いですね。

付属品をきちんと揃えておく

スペアキーや取扱説明書、整備手帳などは可能な限り揃えておきましょう。これらの付属品がないと、査定額が下がってしまいます。

カスタマイズしているなら純正パーツに戻しておく

カスタマイズしている車は、評価が下がる可能性もあるので、純正パーツに戻しておくようにおすすめします。

ディーラーやメーカーのオプションによっては、新車時のみしか取り付けることができないケースも多いからです。

このような状態であれば、買取業者がオークションや次のオーナーに販売する際に売りやすいため、買取業者は積極的に買取をしてくれたり、高めの査定額を提示してくれたりするでしょう。ぜひ覚えておきましょう。

売却する意思をしっかり示す

一般的に売り手側が、「できるだけ早く車を売りたい！」と考えているように、買い手側の業者も「可能な限り早く買い取りたい！」と考えています。

すぐに売却する意思があることを示すことで、業者側も前向きに向き合ってくれる可能性があります。

一括査定サービス等を使用して、業者側に競争してもらう

一括査定サービス等を使うことで、複数の業者から一括査定を行なってもらい、査定額の提示を受けることができます。

依頼した業者どうして競争が生まれるので、査定額もおのずと上がる可能性があります。

車検切れの車を売る方法

車検が切れている車は、公道を走ることができません。

車検切れの車を売る際は、どのような方法を取るべきなのでしょうか。

仮ナンバー（臨時運行許可番号標）の取得

一般的には、車検が切れている車は公道を走ることができませんが、「仮ナンバー（赤い斜線の入ったナンバープレート）」を取得することで、一時的に公道を走ることが可能になります。

車検切れの場合以外にも、ナンバープレートの盗難や破損などによって、公道を走ることが難しい場合に使用されることがあります。

仮ナンバーの申請方法

仮ナンバーの申請方法についても確認しておきましょう。

1.仮ナンバーの申請には、自賠責保険への加入が条件となります。保険の有効期限をあらかじめ確認しておきましょう。必要に応じて保険会社にて、自賠責保険の再加入手続きを行なってください。

2.仮ナンバーの申請は、当日走行予定の運行経路が含まれる市区町村に申請が必要です。

以下の書類を準備してください。

自動車臨時運行許可申請書
住所、氏名、電話番号、車名、形状、車台番号、運行の目的、運行の経路、運行の期間、自動車損害賠償責任保険などについて記入が必要。

自動車損害賠償責任保険証明書 （仮ナンバー使用期間中有効なものです）。必ず原本が必要です。コピーは対応不可。

自動車を確認するための書類（有効期間の切れた自動車検査証（または抹消登録証明書など））こちらはコピーでも可です。

運転免許証など申請者の現住所と氏名が確認できる本人確認書類

3.申請ができるのは、車を使用する当日か前日になります。前もって数日前に借りておくなどはできないので注意してください。

4.仮ナンバーの使用期限は、最大で5日間となります。有効期限が切れたナンバーは即刻返却するようにしましょう。道路運送車両法35条によって、「運行の目的・経路等から常識的に判断される必要最小限の日数」に基づき5日間が限度となっています。

査定目的で仮ナンバーを取得することはできる？

なお、仮ナンバーの取得に関しては管轄役場の判断次第となります。東京都内複数の区役所に問い合わせをしたところ「車検が切れている車に対して、“査定を目的”として仮ナンバーを取得することについては、例外ではあるものの認められます。その他要因や、自治体によっては“100%認められる”とは断言できないので、都度確認をしてください」といった回答を得ました。

もし、仮ナンバーでの運行を検討する場合には、あらかじめ管轄の役場にしっかりと確認をして計画的に進めるようにしていきましょう。