愛車を廃車しようと考えている方の中には、「廃車にしようと思うけど業者とのトラブルが心配」「信頼できる業者の選び方が知りたい」と悩んでいる方もいるでしょう。
廃車買取は、普段の生活で頻繁に行うことではないため、不安を感じることが多いものです。しかし、事前にトラブルの事例や予防策を知っておけば、安心して廃車手続きを進められます。そこでこの記事では、廃車業者とのトラブルについて徹底解説します。
この記事でわかること 廃車業者とのトラブルが起こる原因 廃車買取で起こりうるトラブル事例 トラブルに遭ってしまった時の対処法 信頼できる廃車買取業者選び方 |
ぜひ最後まで読んでいただき、賢く安全に廃車手続きを進めてください。
目次
廃車業者とのトラブルの原因とその背景

車の買取業者とのトラブルは、業界の構造的な問題や悪質業者の巧妙な手口、消費者の知識不足、そして法規制の不十分さが複合的に絡み合って発生します。
まず、買取業界は過当競争で、各社が顧客獲得に躍起になっています。その結果、強引な営業や不当な査定が行われやすい状況です。営業担当者が成果主義のプレッシャーから、無理な契約を迫る場合もあります。
中古車の価格は様々な要因で変動するため、消費者と業者の間には情報の非対称性(情報の格差)が存在します。悪質業者はこの情報格差を利用し、最初は高い査定額を提示、契約後に様々な理由をつけて減額したり、二重査定でさらに低い金額を提示したりするのです。
消費者側も、買取相場や契約に関する知識が不足していたり、時間的な制約から焦って契約してしまったりすることがあります。「高く売れる」と期待して業者を過信してしまう場合もあるでしょう。
さらに、現行の法規制や業界の監視体制では、悪質な業者を完全に排除しきれていないという問題点が存在します。次項では廃車買取で失敗しないために、具体的なトラブル事例と予防法を解説します。
廃車買取で起こりうる6つのトラブル

ここからは、廃車買取で起こりうる具体的なトラブルとして、以下の6つの事例をご紹介します。
- 無料のはずが高額請求
- 相場より大幅に安い買取価格
- 査定後の強引な営業
- 廃車手続きが完了しない
- 個人情報流出
- 還付金が戻らない
無料のはずが高額請求
「査定無料」「出張無料」と宣伝していたにもかかわらず、実際にはレッカー代や処分手数料、事務手数料などの名目で高額な費用を請求されるケースがあります。事前に費用の説明がなかったり、契約書に小さく記載されていたりするなど、悪質な手口も見られます。
具体的なケース レッカー代は無料と言われたのに、後日1万円請求された。契約書を確認すると、小さな文字で「離島の場合は別途費用がかかる」と記載されていた査定は無料だったが、車を引き取ってもらう際に「解体費用」として5万円を請求された。事前の説明は一切なかった出張査定無料とあったので依頼したが、査定額に納得いかず断ると、「出張費用」や「人件費」を理由に高額な費用を請求された |
相場より大幅に安い買取価格
車の価値を正しく評価せず、相場を大幅に下回る査定額を提示されることがあります。特に、古い車や事故車の場合、「価値がない」と決めつけられ、不当に安い価格で買い叩かれることもあります。その後高値で売却し、業者は大きな利益を得るという手口です。
具体的なケース 10年落ちの車を査定に出したところ、「もう価値がない」と言われ、1万円で買い取られた。後日、同じ車種が中古車販売サイトで50万円で売られているのを見つけた事故車なので仕方ないと思ったが、廃車費用として3万円を請求された。しかし、他の業者に相談したところ、5万円で買い取ってくれた複数の業者に査定を依頼したが、A社だけ極端に低い金額を提示してきた。理由を尋ねても曖昧な説明しか返ってこなかった |
査定時の強引な営業
「今すぐ契約しないと損をする」「手ぶらで帰るわけにはいかない」など、強引な営業トークで契約を迫られる事例があります。売主が押しに弱い方だと、冷静な判断ができないまま、不利な条件で契約してしまうケースがあります。
具体的なケース 査定後、「今日中に契約してくれれば、この金額で買い取ります」と強引に迫られた。考える時間が欲しいと言っても、「今決めないと、この金額は出せない」と繰り返された査定額に納得できず断ろうとしたら、「もう車は引き取ってしまったので、今さらキャンセルはできない」と言われた自宅まで査定に来てもらったが、契約するまで帰ってくれず、長時間居座られた |
廃車手続きが完了しない
業者が手続きを怠ったり、虚偽の報告をしたりすることで起こるトラブルです。特に悪質な業者であれば、名義が売主のまま反社会勢力や海外に横流しし、大きな利益を得ます。
廃車手続きが完了していないため、翌年に車検証の所有者である売主に、自動車税の請求が届いてしまいます。
具体的なケース 廃車手続きを依頼したのに、翌年も自動車税の請求書が届いた。業者に問い合わせても、「手続き中」と繰り返されるばかりで解決しない廃車証明書が届かないため業者に確認したところ、既に車が海外へ輸出されていたことが判明廃車手続きは完了したと説明されたが、後日、自分の車が犯罪に使用されていたことが発覚した |
個人情報流出
廃車業者に伝えた個人情報が、他の業者に流出してしまうことがあります。身に覚えのない業者から、しつこい勧誘電話がかかってくるようになるなど、プライバシーが侵害されるおそれがあります。
具体的なケース 廃車買取を依頼した後、複数の業者から頻繁に電話がかかってくるようになった。個人情報の入手先を尋ねても、教えてもらえない廃車業者から個人情報が流出した可能性があるという連絡があったが、具体的な流出経路や今後の対応については説明がなかった |
還付金が戻らない
自動車税(種別割)や自動車重量税などの還付金について、業者から十分な説明がなかったり、手続きが適切に行われなかったりすることで、本来受け取れるはずの還付金が戻ってこないことがあります。業者が還付金を受け取り利益を得る手口です。
具体的なケース 廃車にしたのに、自動車税の還付金についての説明が一切なかった。後に自分で調べて還付金があることを知った還付金の手続きを業者に依頼したが、いつまで経っても振り込まれない。業者に問い合わせても、『手続き中』と言われるだけ還付金は戻ってきたものの、本来受け取れる金額よりも少額しか振り込まれていなかった |
廃車買取業者とのトラブルの賢い予防法5選

トラブルに遭わないためには、事前の予防が大切です。ここでは、以下の5つの賢い予防法を紹介します。
- 数社を比較し対応が悪い業者とは取引しない
- キャンセル料の有無など契約を事前に確認
- 手数料無料の業者を選ぶ
- 還付金の有無を自ら把握
- 廃車手続きが完了しているか確認
トラブルに遭わないためには、事前の予防が大切です。ここでは、5つの賢い予防法を紹介します。
複数業者に査定を依頼する(相見積もり)
トラブルの予防法1つ目として、廃車買取を依頼する際は、1社だけでなく必ず複数の業者に査定を依頼しましょう。複数の業者に同時に査定を受けることを「相見積もり」と言います。複数の業者を比較することで以下のようなメリットが得られます。
- 査定額の相場を把握できる
- 業者の対応の良し悪しを判断できる
- より有利な条件で契約できる
対応が悪い業者や不審な点がある業者とは取引しないようにしましょう。
キャンセル料の有無など契約を事前に確認
契約をキャンセルする場合、キャンセル料が発生するかどうかを事前に確認しましょう。不当な契約に気づいて解除しようとしても、高額なキャンセル料を請求されて泣き寝入りしないためです。
この際、口頭での説明だけでなく、契約書などの書面で確認することが重要です。不明な点があれば、必ず業者に質問し、納得した上で契約しましょう。
手数料無料の業者を選ぶ
業者のホームページや口頭確認で、「レッカー代」「査定手数料」「手続き代行料」が無料の業者を選びましょう。後から高額請求を受けてしまうトラブルを避けるためです。これらの手数料は、業者によって大きく異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
還付金の有無を自ら把握しておく
廃車にすると、自動車税(種別割)や自動車重量税などの還付金を受け取れる場合があります。還付金の制度や手続き方法を事前に理解し、業者任せにしないことがトラブル防止の最大のポイントです。
自動車税種別割
4月1日時点の所有者に課税。年度途中で廃車にした場合、残りの期間に応じて還付される。
自動車重量税
車検時に次回車検分までまとめて納税され、車検の残存期間に応じて還付される。
任意保険
自賠責保険とは別に、自ら補償内容を選んで契約する保険。基本的に1年毎の更新となる。各保険会社、契約の内容によっては過払い分が還付される場合もある。
廃車手続きが完了しているか確認する
自動車税の不当な請求を避けるためにも、廃車手続きが完了したことを証明する書類(登録事項等証明書など)を業者から必ず受け取りましょう。
また、「自動車リサイクルシステム」のウェブサイトで、自分の車が正しく廃車処理されているか確認することもできます。
信頼できる廃車買取業者選び3つのポイント

トラブルを避けるためには、信頼できる業者を選ぶことが何よりも重要です。ここでは、失敗しない業者選びの方法について、以下の3つのポイントをご紹介します。
- 手数料無料をアピール
- 口コミ・評判の確認
- 複数業者からの見積もり
手数料無料をアピールしている
「レッカー代無料」「査定手数料無料」「手続き代行料無料」など、手数料が無料であることを明確に示している業者を選びましょう。ウェブサイトや広告などで、手数料に関する情報を確認することができます。
口コミ・評判の確認
インターネット上の口コミサイトやSNSなどで、業者の評判をチェックしましょう。良い口コミだけでなく悪い口コミも確認することで、業者の実態を把握できます。
複数業者からの見積もり
1社だけでなく、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。複数の見積もりを比較することで、以下のようなメリットが得られます。
- 査定額の相場を把握できる
- 不当に安い価格で買い叩かれるリスクを減らせる
- より有利な条件で契約できる
複数の業者に見積もりを依頼する方法やコツは、以下の記事を参考にしてください。
トラブルに遭ってしまった時の対処法3選

万が一、トラブルに遭ってしまった場合は、以下のような対処法を実践し、被害を最小限に抑えましょう。
- 専門機関への相談
- 高額なキャンセル料などの支払いはしない
- 強引な営業には毅然とした態度で対処
それぞれについて詳しく解説します。
専門機関への相談
トラブルに遭った際は、一人で解決しようとせず、以下の専門機関に相談しましょう。
国民生活センター/消費者センター
消費生活に関する相談窓口です。専門の相談員がトラブル解決のアドバイスを行い、必要に応じて業者との交渉(あっせん)を行います。
JPUC(一般社団法人日本自動車購入協会)
一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)とは、自動車買取業界の健全な発展を促進し、消費者に安全で安心なサービスを提供する団体です。トラブル相談窓口があり、専門の相談員がトラブル解決のためのアドバイスをしてくれます。
高額なキャンセル料などの支払いはしない
不当に高額なキャンセル料を請求された場合は、消費者契約法に基づき支払いを拒否できる場合があります。消費者契約法では、消費者の利益を一方的に害する契約条項は無効とされています。
強引な営業には毅然とした態度で対処する
強引な営業をされた場合は、毅然とした態度で断りましょう。脅迫めいた言動や長時間にわたる勧誘を受けた場合は、警察に相談することを検討しましょう。強引な営業をしてくる時点で、その業者は悪徳業者である可能性が高いです。
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