今の車は買い替えたらもったいない?8つの判断基準で損しない決断をサポート

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車の買い替えを検討する際、車の状態によっては「まだ手放すのはもったいない」と感じる方は少なくありません。まだ走行できる車であれば、そう思うのは当然です。

しかし、生活状況や車の状態によって買い替えが必要な場合、その決断はもったいないとは言えません。

この記事では、「まだ乗れるのに手放すのはもったいない」と感じている方に向けて、買い替えか、乗り続けるかの判断基準や損をしないコツを解説します。

この記事でわかること
もったいない売却かどうかの判断基準
買い替えるか乗り続けるかのシミュレーション
売却において損をしないコツ
愛車を長く乗り続けるためのポイント

買い替えのタイミングで悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧いただき買い替えるか乗り続けるかの判断に役立ててください。

「まだ乗れるのにもったいない」と感じるのは当然のこと

車の乗り換えを検討するのは「今の車に不満がある場合」や「欲しい車があるとき」ではないでしょうか。愛着のある車を手放す寂しさや、大きな出費への抵抗感から、「まだ乗れるのにもったいない」と悩む方は多いでしょう。

さらに、車は人生において住宅の次に高いと言われるほど大きな買い物で、まだ乗れる車を手放すのを「もったいない」と感じるのは、当然のことだと言えます。そのようなモヤモヤを解消するには、明確な基準をもとにもったいないかどうかを判断することが重要です。

その判断基準について、次項で詳しく解説します。

【要因別】もったいない売却かどうかの8つの判断基準

その買い替えがもったいないかどうかは、具体的な基準と比較してみることで判断できます。ここでは判断基準として以下の8つを紹介します。

  • 年式
  • 走行距離
  • 車の状態
  • 車検の残存期間
  • ローン残債の有無
  • 安全性能
  • 家族構成の変化
  • 環境への配慮

年式

一般社団法人自動車検査登録情報協会が発表した平均車齢推移表を見ると、2024年3月末の乗用車の平均年齢は9.34年です。また、一般社団法人日本自動車工業会による2023年度乗用市場動向調査によると、平均的な保有期間は7.2年で、10年超えは全体の2割強を占めています。

このことから、10年を超えてもメンテナンスを繰り返しながら現役で走り続ける車は多いと言えるでしょう。ただし、初年度登録から13年を超えると自動車税や重量税の負担が15%増えるため、それまでに手放す方が多い傾向にあります。

参考記事:車に長く乗るコツ3選!メンテナンス方法から買い替えの基準を徹底解説

年式を基準とする場合、車検ごとに手放すかどうかを検討する方が多いでしょう。各車検時期ごとのメリットとデメリットは以下のとおりです。

手放す時期メリット・デメリット
新車購入から3年(車検前)リセールバリューが高い車検費用を払わずに買い替え資金に充てられる不調を感じることがなく、もったいないと感じる場合もある
新車購入から5年(車検前)メーカー保証が切れるタイミングで手放せる状態がまだ悪くなくリセールバリューも期待できる
新車購入から7年(車検前)買い替えをする方が最も多いタイミングここを過ぎると査定額が大幅に下がる傾向があるため、買い替えるか乗り続けるかのターニングポイントとなる
新車購入から10年~愛着のある車に乗り続けられる査定額が大幅に減っているメンテナンス費や車検費用が高くつく場合がある最新の車種に比べ、性能が劣る

走行距離

走行距離の基準のひとつに「10万km」があります。近年は10万km以上走行していても、まだまだ現役の車もありますが、買い替えを検討する最大のタイミングと言えるでしょう。いくら年式が浅くても、走行距離が10万kmに達している場合、交換頻度の低い部品もメンテナンスが必要になります。

例えば、ファンベルトやタイミングベルトの交換目安は10万km走行毎であり、修理には高額な費用がかかる場合があります。今後これまで以上にメンテナンス費用がかかることを念頭に置いて、検討することをおすすめします。

参考記事:走行距離10万キロの車はまだ乗れるのか?

車の状態

車の状態が悪くなってきたと感じるタイミングは、買い替えを検討するポイントです。故障してしまった際、修理に出すと高額な費用が請求されることはよくあります。修理に出す金額を頭金にあてて、車の乗り換え費用に充てる選択肢もあることを覚えておきましょう。

また、売却を決めてから、車の修理やクリーニングにお金をかけることはおすすめできません。費用をかけてメンテナンスを行っても、それ以上の査定アップが期待できないことが理由です。

参考記事:車が故障したら修理と買い替えどちらを選ぶべき?判断ポイントと費用を抑えるコツ

車検の残存期間

車検を受けたばかりのタイミングでの売却は、費用面で損をする可能性が高いため避けるべきです。車検の有効期限がたくさん残っているからといって、車検にかかった費用以上の査定額アップは見込めません。

例えば、査定額アップを目的に10万円を支払って車検を通し、すぐに査定したとしても、その費用を上回る査定額アップは期待できません。

こうしたことから車検が近いタイミングで売却を検討している場合は、車検を受ける前の買い替えがおすすめです。反対に、車検を通して間もない場合は、最低でも1年程度は乗り続けないと損をする可能性があります。

参考記事:車検を通すか、車検前に買い替えるか、どっちがお得?判断ポイントを徹底解説

ローン残債の有無

ローンを二重で支払わなければならない状況であれば、新しい車に買い替えるのはもったいないと考えられます。支払いが増えれば、家計への負担が大きくなるためです。

ただし、車を売却してローンが完済できたり、貯金を新しい車の購入資金に充てられる余裕があれば、思い切って買い替えるのもいいでしょう。基本的には、現在のローンを完済してから新しい車を購入することをおすすめします。

参考記事:ローン中の車は売れるのか?またその方法は?

安全性能

家族を乗せる機会が多い場合や、運転技術に自信がなく、より安全性能の高い車を選びたい理由での車の買い替えは、「もったいない」とは言えません。このような方にとって、もしものときに命を守る安全運転支援システムは重視すべき機能です。

近年、安全性能は各メーカーが開発に力を入れており、数年の違いでも搭載されている安全機能は大きく異なります。例えば、衝突被害軽減サポート機能は、数年前までは車両しか検知できなかったものが、現在では歩行者や自転車も検知対象になっています。

家族構成の変化

結婚や出産、引っ越しなど家族構成やライフスタイルの変化は、車の買い替えを検討する大きなポイントです。今の車が家族の状況に合っていないのであれば、もったいないと思わず買い替えるべきです。
例えば、一人で楽しむ趣味の車としての使用なら、デザイン性や走行性を重視したスポーツカーでも問題ありません。しかし、家族が増えてそれでは手狭になった際、家族が快適に過ごせる車が必要になります。

ポイントとして、新しい車を選ぶ際には今の状況だけでなく、5年から7年後の未来のことも考えて車選びを行うことで、満足に長く乗り続けられる車を見つけやすくなります。

環境への配慮

年式によって環境性能の違いは大きく、今の車の環境への悪影響が気になっているのなら、新しい車への買い替えは「もったいない」には当てはまりません。

特に近年では、各メーカーが環境性能の向上に力を入れています。その背景のひとつに挙げられるのが、2050年までに二酸化炭素などの温室効果ガスの排出ゼロを目指す「カーボンニュートラル」です。環境性能の高い車を選ぶことは、2050年カーボンニュートラル実現のために、私たちができることだと言えます。

現在、さまざまなメーカーから販売されているEV車を選ぶと、走行時に二酸化炭素を排出しません。環境問題を重視する方は、迷わず買い替えるべきです。

【買い替えるor乗り続ける】2つのケースをシミュレーション

買い替えか乗り換えるかで悩む原因のひとつに、「どちらが得かわからない」という点があります。

そこでここからは、買い替えたときと乗り続けたときで費用はどう違うのか、「新車価格300万円の小型ミニバン」を例に挙げ、2つのケースをシミュレーションして見比べてみましょう。

注意点として、リセールバリューは車種やグレードによっても異なるため、あくまでも一例として見てください。また、車検費用は全て10万円としていますが、年式や走行距離が増えるほど交換が必要な部品が増えてきます。

新車購入後5年ごとに同車種に買い替えた場合

例)新車価格300万円の小型ミニバン
経過年数収支
0年新車購入-3,000,000円
1年
2年
3年初回車検‐100,000円
4年
5年売却+1,500,000円(残価率50%と仮定)
新車購入-3,000,000円
6年
7年
8年初回車検‐100,000円
9年
10年売却+1,500,000円(残価率50%と仮定)

収支合計:‐3,200,000円

新車購入後10年間乗り続けた場合

例)新車価格300万円の小型ミニバン
経過年数収支
0年新車購入-3,000,000円
1年
2年
3年初回車検‐100,000円
4年
5年2回目車検‐100,000円
6年
7年3回目車検‐100,000円
8年
9年4回目車検‐100,000円
10年売却+750,000円(残価率25%と仮定)

収支合計:‐2,650,000円

10年間の費用だけで見ると、上記の表が示すとおり乗り続けるほうがお得です。ただし、車種によってリセールバリューや車検費用が異なるため、あくまでも判断基準の一例とお考えください。

【買い替えを決断】売却で損しない3つの方法と売却の手順

まったく同じ状態の車を買取に出しても、業者によって買取金額は異なります。これまで大切にしてきた愛車を手放すときには、少しでも高く評価してくれる買取業者を選びたいと考えるのが一般的です。

ここからは、車の売却で損をしないための3つの方法について解説します。

  • 信頼できる買取業者を選ぶ
  • 査定を受ける前にできる範囲内でキレイにしておく
  • 高値で売れやすいタイミングを狙う

信頼できる買取業者を選ぶ

信頼できる業者を選ぼうとしても、一般の方は車の買取を頻繁に経験しないため、最適な選び方が分からないという方も多いでしょう。信頼できる買取業者を選ぶポイントとして、以下の3つが挙げられます。

  • 一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)に約款の監修を受けている
  • 自社販売ができる体制が整っている
  • 国内だけでなく海外にも販売経路を確立している
一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)とは
一般消費者が安全で安心なサービスが受けられるよう、さまざまな取り組みを行っている団体です。
監修を受けた業者は、「JPUC適正買取店」として他店との差別化を図れます。

また、自社販売ができる体制が整っている業者や、海外にも販売経路を持つ買取業者は、販売力が高く高価買取が期待できます。

参考記事:車の買取店選びで失敗しない方法とは?選ぶポイントと高く売るコツ

査定前に車内外をキレイにしておく

査定前に洗車や掃除を行い、できる範囲内でキレイな状態にして持ち込むことで「丁寧に扱われていた」という印象を与えられます。査定は人の目で行われるため、第一印象はとても重要です。

砂埃をかぶっていたり、車内に食べカスが落ちていたりすると、査定を行うスタッフも「大切に扱われていなかったのではないか」と判断され、見逃しリスクを考慮して査定額が本来より低くなる可能性があります。

このとき、ボディにあるキズを無理に消そうとする必要はありません。自分で行ってもうまくいかず、かえってキズが目立つ恐れがあるためです。

高値で売れやすいタイミングを狙う

車は高く売れやすい時期があり、そのタイミングを狙って査定に出すことで、愛車の価値を最大化できます。具体的には、中古車市場の繁忙期は、1月から3月と7月から8月です。

1月から3月は新年度に向けて、これまで車を持っていなかった方が購入を検討するケースが増えます。また7月から8月も、ボーナス商戦に向けて中古車販売店が多く在庫を増やそうとします。

そのため、1月から3月と7月から8月は中古車の需要が高まり、買取金額も上がりやすくなります。車検の期限が迫っているなどタイミングを合わせることがむずかしい場合は、早めの売却をおすすめします。

参考記事:車を売るベストな時期はいつ?高額査定を狙うタイミングを見極めよう

買い替えの手順を解説

次に、実際に買い替えるにはどういった手順を踏めばいいのか、手順を解説します。

  • 買い替えたい車を探す
  • 今所有している車を売却する
  • 新しい車を納車する

ポイントは、新しい車を見つけていない状態で先に売却してしまうと、車が無い状態になってしまう恐れがあることです。こうした事態を避けるために、新しい車を購入してから売却を進めましょう。

【乗り続けると決断】愛車を長く乗るための3つのコツ

愛車を乗り潰すと決断したなら、少しでも長く乗り続けたいと考える方が大半でしょう。事実、車はポイントを押さえておくことで、寿命を大幅に延ばせます。

ここでは、車を長持ちさせるための3つのポイントを紹介します。

  • 定期的にメンテナンスを行う
  • ガレージやカーポートで保管する
  • 丁寧な運転を心がける

定期的にメンテナンスを行う

車の状態を良好に保つには、定期的なメンテナンスが欠かせません。車は使用年数が増えるにつれて、さまざまなパーツが劣化します。

重大な故障を防ぐためにも、定期的に点検をして、必要に合わせた修理・部品交換を行いましょう。

メンテナンス項目メンテナンス内容交換頻度
オイル交換エンジンオイルは車の血液のような役割があり、劣化したオイルを使い続けるとさまざまなパーツに不具合が生じます。
走行5,000km毎、もしくは半年
バッテリー管理バッテリーはエンジンを始動させるほか、ランプ類やナビなどの電装品に電気を供給する役割があります。
バッテリーが寿命を迎えると車が動かせません。
2〜3年程度
タイヤ点検タイヤは車体や乗る人の重さを支える、車の部品の中で唯一地面に接するパーツです。タイヤのコンディションが悪くなると、燃費が悪くなってしまったりブレーキに影響が出たりします。
空気圧の点検は毎月、タイヤ自体の交換は残り溝の深さを確認

箇所によってはこまめなメンテナンスが必要なものもあれば、10年に1度の交換で済むものもあります。

ガレージやカーポートで保管する

車が雨風や直射日光の影響によって劣化してしまうことを防ぐために、ガレージやカーポートのある場所で保管することをおすすめします。雨風や紫外線は、車のボディの汚れや色褪せの原因です。

ガレージやカーポートを使用した保管状態であった車両と、屋根のない場所で保管していた車両とでは、状態に大きな違いが生じます。また、ガレージやカーポートがない場合は、ボディカバーを活用するのも有効な手段です。

丁寧な運転を心がける

無意識に急発進や急加速をしてしまう方は注意が必要です。運転の仕方ひとつで車の消耗具合が異なり、丁寧な運転を心がけることで車の負担を軽減できます。

とくに急発進・急加速での運転は、エンジンや駆動系の部品に負担をかけてしまうため、「ゆっくりブレーキ」と「ゆっくりアクセル」を意識することが基本です。丁寧な運転は無駄な燃料消費を防ぐことにも繋がるので、車の燃費を向上させる効果も得られます。

また、ブレーキ操作を少なくするような運転を意識することで、ブレーキパッドを長持ちさせる効果に期待できます。

参考記事:車に長く乗るコツ3選!メンテナンス方法から買い替えの基準を徹底解説

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