廃タイヤの買取条件と処分方法とは?信頼できる業者の選び方も解説

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車を所有していると、いずれ直面する可能性が高いのが「廃タイヤ」の問題です。環境省では、廃タイヤを「適正処理困難物」として扱っています。そのため、自治体での回収が難しく、特定の業者に処分料を支払って依頼する必要があります。

しかし、条件次第で廃タイヤは買取業者への売却が可能で、処分にかかるコストを抑えたり、場合によってはお金に換えられることもあります。そこでこの記事では、廃タイヤの処分や売却方法について詳しく解説します。

この記事でわかること
廃タイヤが売却可能になる条件
買取や処分を依頼できる業者
廃タイヤを処分する際の業者別の費用
信頼できる業者を見分けるポイント

廃タイヤの処分で損しないよう、ぜひ最後まで読んでみてください。

廃タイヤ単体での買取は難しい?まず知っておきたい基礎知識

一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)によると、廃タイヤとは『本来の機能として使用することができなくなったタイヤのこと』と定義されています。例えば、摩耗してスリップサインが出たタイヤや、パンクやひび割れで安全に使用できないタイヤが該当します。先ほどお伝えしたように、廃タイヤは「適正処理困難物」という扱いです。そのため、自治体での回収が難しく、特定の業者に処分料を支払って処分を依頼する必要があります。


国内では年間およそ100万トンの廃タイヤが発生しており、その9割が適正にリサイクルされていますが、処理されない廃タイヤが環境問題を引き起こす場合もあります。多くの場合、単体で売却するのが難しい廃タイヤですが、「まだ使えるが、不要になり処分に困っているタイヤ」を廃タイヤとして捉えるなら、以下の条件を満たせば売却が可能なものもあります。

  • 残り溝が十分あるもの
  • スポーツタイヤなどの特殊なタイヤ
  • アルミホイールがついたもの
  • 比較的新しいタイヤ

以下に解説する買取が期待できるタイヤの特徴を押さえ、愛車のタイヤの状態を確認しましょう。

買取が期待できるタイヤの特徴5選

先ほどから廃タイヤの売却が難しいとお伝えしていますが、以下のような条件に該当すれば、売却可能なケースもあります。

  • 残り溝が4mm以上ある
  • 損傷がない
  • 製造年から2年以内
  • アルミホイールがついている
  • スポーツタイプや特殊なタイヤ


それぞれ詳しく解説します。

残り溝が4mm以上ある

タイヤの買取で重視されるポイントのひとつに、残り溝の深さがあります。基準として、新品のタイヤ溝約8mmに対し、残り溝が4mm以上あれば買取の対象になりやすいでしょう。一方で、いくら新しくても溝が少ないタイヤは安全性が低く、再販が難しいため売却が難しくなります。

ちなみに、タイヤの残り溝が1.6mmになると「スリップサイン」が現れます。
この状態では、国土交通省が定める保安基準を満たしていないため、車検に通りません。そのため、タイヤは残り溝が1.6mmになる前に交換することが推奨されています。

損傷がない

タイヤに大きな傷やひび割れがある場合、売却は非常に難しくなります。特に、サイドウォール(タイヤの側面)に損傷がある場合、安全性に大きな問題があるため、売却は困難です。なぜなら、こうした損傷は、販売後に事故を引き起こす可能性が高く、買取業者もそのリスクを避けたいと考えます。

タイヤに目立つ損傷がないことが買取の基本条件となります。事前にタイヤの状態をしっかり確認してから、査定を依頼しましょう。

製造年から2年以内

タイヤには製造年が記載されており、製造から2年以内のタイヤは買取対象になりやすいです。タイヤはゴム製品であるため、経年劣化を避けることはできません。

一般的に、使用していなくても硬くなり性能が落ちるため、5年が寿命と言われています。製造年の確認方法は、タイヤ側面にある4桁の数字で確認可能です。最初の2桁は製造週、後半2桁は製造年を示します。

例えば、側面の数字が「2322」であれば「2022年の23週目に製造されたタイヤ」ということです。2年以内のタイヤであれば、まだ使用できると判断され、買い取ってもらえるかもしれません。

アルミホイールがついている

アルミホイールが装着されたタイヤは、単体のタイヤよりも買取価格が高くなる傾向があります。タイヤよりもアルミホイールのほうが、中古市場で需要があるからです。なお、再販が無理でも鉄材としての価値があるため、サイズによっては1本2,000円ほどで買い取られた事例もあります。

近年、鉄の値段が高騰しており、買取価格も上昇傾向にあるので、思わぬ高価買取が実現するかもしれません。さらに、ホイールが人気のあるブランドの商品なら高価買取に期待できます。先述のとおり、中古アルミホイールの需要は高く、再販できる可能性が高いからです。

以下のような有名ブランドのホイールは、特に需要が高く、高値がつきやすいのでチェックしておきましょう。

  • BBS
  • RAYS
  • WORK

スポーツタイヤやマッドタイヤなどの特殊なタイヤ

特殊なタイヤは中古品の需要が高く、状態が良ければ買取されやすい傾向にあります。こういったタイヤは高価なため、購入をためらうユーザーにとっては、比較的安価な中古品は魅力的な選択肢となるためです。

例えば、スポーツカー用のハイグリップタイヤやオフロード向けのマッドタイヤは、高値で買取される可能性が高いです。

廃タイヤの処分方法5選

前項で解説した条件に該当しない場合は、処分を選択する必要があります。ここでは、廃タイヤの処分方法について解説します。

具体的な方法は以下の5つです。

  • タイヤ販売店やカー用品店
  • ディーラー
  • ガソリンスタンド
  • 整備工場
  • 不用品回収業者


それぞれの特徴を解説します。

タイヤ専門店やカー用品店

大手カー用品店やタイヤ専門店では、廃タイヤ処分のサービスを行っている場合が多いです。よくあるのが、タイヤを新しく購入する際、古いタイヤを引き取ってもらうケース。手間がかからず便利ですが、基本的に処分料が発生します。

  • 費用相場: 250~550円/1本

ディーラー

ディーラーでも廃タイヤの処分が可能です。定期点検や車検のタイミングでタイヤ交換するなら、同時に廃タイヤの処分も依頼するとよいでしょう。注意点として、ディーラーは他の方法に比べて費用が高くなる傾向があります。

  • 費用相場:400円~550円/1本

ガソリンスタンド

一部のガソリンスタンドでは、廃タイヤの回収サービスを行っています。給油やメンテナンスのついでに処分できるため、利便性が高い点が最大のメリットです。

行きつけのガソリンスタンドがあるなら、相談してみると良いでしょう。

  • 費用相場:300~550円/1本

整備工場

民間の整備工場でも、業者によっては廃タイヤの引き取りが可能です。ガソリンスタンドと同様で、いつも利用している業者があるなら相談してみると良いでしょう。車の修理やメンテナンス時に依頼すると、手間を省けます。

  • 費用相場: 250~550円/1本

不用品回収業者

不用品回収業者に依頼する方法もあります。最大のメリットは、自宅まで回収に来てくれる点であり、特に運搬が難しい大型タイヤなどでも手間なく処分できることです。ただし、その分費用が高額になる傾向にあります。

  • 費用相場:1,000~2,000円/1本

信頼できる業者の選び方3選

ここまで、廃タイヤの買取や処分方法について解説しましたが、業者の選び方はどうすればよいのでしょうか。

結論、以下の3つのポイントを押さえておけば失敗しません。

  • 実績が豊富かをチェック
  • 処分価格が明確に提示されているか
  • レビューや評判をチェック


なお、近くの引取り場所が分からないなら一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)のWebサイトから、お近くの引取り業者を探せます。

買取の場合は実績が豊富かをチェック

業者を選ぶ際の1つ目のポイントは、過去の買取実績が豊富なところを選ぶことです。実績があれば安心して取引できますし、適正価格での買取が期待できます。
例えば、中古カー用品大手の「UPGarage」では、最新のタイヤ買取実績をホームページで公開しているため、参考にしやすいです。気になる業者の公式サイトや店舗などで、買取事例が豊富かどうかを確認しましょう。

処分価格が明確に提示されているか

2つ目のポイントは、事前に費用や買取額を提示してくれる業者を選ぶことです。例えば、処分の場合は業者のホームページで具体的な処分費用やその内訳を公開していれば、安心材料となります。

不安がある場合は、契約前に見積もりをもらい、追加料金が発生しないことを確認することが重要です。

レビューや評判をチェック

口コミやレビューを確認することで、業者の信頼性を判断できます。実際に利用した人の評価を参考にして、トラブルを避けましょう。

とはいえ、レビューにはさまざまな意見があり、中には「リピート確定」と「二度と利用しない」といった真逆の口コミが見られることもあります。信頼できるレビューは以下の3つのポイントで見分けましょう。

  • 具体性のあるコメントを探す
  • 極端な評価には注意
  • 複数のサイトを比較

具体性のあるコメントを探す

実際の取引内容やサービスの詳細が書かれているレビューを優先的に参考にしましょう。

極端な評価には注意

星1や星5のみの極端な評価には感情的な要素が含まれる場合があるため、星3〜4のバランスの取れた意見も確認すると良いでしょう。

複数のサイトを比較

GoogleレビューやSNS(XやInstagram)、専門比較サイトなど、複数の情報源で一致する評価を信頼すると良いでしょう。

廃タイヤの処分は適切な業者選びが重要です。条件次第では買取が可能な場合もありますが、処分を依頼する際は費用が明確で実績のある業者を選ぶことが大切です。

また、レビューや評判の確認を忘れずに。もし売却や処分で迷ったら、信頼と実績を誇る最強買取をご利用ください。専門スタッフが丁寧に対応し、廃タイヤの処分や買取について最適なプランをご提案します。ぜひお気軽にお問い合わせください。

最強買取jp

 

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