車のへこみ修理|DIYからディーラー依頼まで、失敗しない選び方を解説!

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車のへこみは、見た目の問題だけでなく、放置することで価値の低下や錆などさらなる損傷を招く可能性があります。そうならないためには、適切な方法でなるべく早く修理することが重要です。

そこで本記事では、DIYで行える修理からプロに依頼する場合のメリット・デメリット、それぞれの費用の相場までを網羅的に解説します。

この記事でわかること
愛車のへこみ程度や、あなたのライフスタイルに合った修理方法が何なのかわかる
DIYと業者依頼、それぞれの特徴とメリットデメリットや費用の違いを理解できる
修理や売却に関する不安が解消される


ぜひ参考にしていただき、ベストな方法が何なのか見つけてください。

車のへこみ修理はDIYか業者に依頼の2択!

車のへこみを直す方法は大きく分けて以下の2つです。

  • 自分で修理する(DIY)
  • プロに依頼する


どちらを選ぶかは、へこみの程度で決めるのが良いでしょう。小さなへこみ(えくぼ程度)なら、DIYで直せることが多いです。

例えば、知らぬ間に隣の車のドアが軽く当たり、ドアパネルの表面が少しへこんだだけであれば、市販のデントリペアキット等で直せるケースが多いでしょう。一方で、へこみが深かったり、プレスラインにまたがっていたりと、へこみ方が複雑な場合は、プロに依頼した方が安心です。

DIYと業者依頼それぞれについて、特徴とメリットデメリットを詳しく解説します。

自分で修理する(DIY)

自分で修理を行う場合、へこみ修理専用の道具が必要になります。デントリペアキットや吸盤タイプ、パテ埋めして塗装するセットなどを、へこみの程度や用途に合わせて使用します。

それぞれの特徴と用途は以下の通りです。

道具の種類特徴  用途
デントリペアキット小さなへこみを引っ張り出すための道具 小さなえくぼや平らな面のへこみに適している
吸盤タイプの道具 吸盤でへこみを持ち上げるシンプルな仕組み比較的平らで浅いへこみに向いている
パテ埋め塗装セットパテでへこみを埋め、塗装で仕上げる本格的な方法深いへこみや塗装が必要な場合に使用

これらの道具はカー用品店やオンラインショップで簡単に購入できます。状況に合わせて適切な道具を用意しましょう。

DIYのメリット

DIYにはいくつかのメリットがあります。その一つ目は、費用を安く抑えられることです。必要な道具は2,000円から1万円程度で購入できるため、修理業者に依頼するよりも大幅にコストを削減できます。

また、自分のペースで作業ができることも大きなメリットです。忙しいスケジュールの中でも、空いた時間に少しずつ作業を進めることができます。さらに、DIYは特別な技術がなくてもチャレンジしやすい点が特徴です。小さなへこみであれば、初心者でも比較的簡単に修理することができます。

DIYのデメリット

DIYにはいくつかのデメリットもあります。まず、修理可能なへこみの範囲が限られている点が挙げられます。平らな面の軽いへこみには適していますが、複雑な形状や深いへこみの修理は難しくなります。

また、必要な道具をすべて揃えようとすると、思ったよりも初期費用が高くなることもデメリットのひとつです。さらに、DIYは時間と手間がかかる場合が多いです。特に初めて挑戦する場合、道具の使い方に慣れるまでに時間がかかり、思ったよりも大変だと感じることがあるかもしれません。

そして、失敗するリスクも無視できません。修理がうまくいかなかった場合、結果的にプロに依頼する必要が出てきて、余計な費用と手間がかかる可能性があることを覚えておきましょう。

ディーラーや修理業者に依頼

自分で修理する自信や手間が無かったり、へこみの規模が大きく複雑で自分で修理するのが難しい場合は、修理業者に依頼しましょう。ひとくちに修理業者といっても、ディーラーや板金塗装専門店、民間の整備工場など複数の選択肢があります。

ここでは、へこみ修理を業者に依頼するメリットとデメリットを詳しく解説します。

ディーラーや修理業者に依頼するメリット

プロに依頼するメリットの一つ目は、自分で作業する必要がないため、手間がかからないことです。また、専門家の技術によって、元の状態に限りなく近い美しい仕上がりが期待できます。さらに、プロはDIYと違い、難しい修理にも対応可能。専門的な知識と道具、さらには経験があるからです。

例えば、フレーム部分やプレスラインにまたがる複雑な形状のへこみなど、個人では修理が難しい場合でも、安全性と外観の美しさを両立した仕上がりが実現します。また、修理後にトラブルが発生した場合でも、多くのケースで保証が付いているため、安心して依頼できます。

ディーラーや修理業者に依頼するデメリット

プロに依頼する場合は、デメリットもいくつかあります。まず、多くの場合1万円以下で修理できるDIYと比べて、大幅に費用が高くなることがあり、修理により数万円から数十万円に達する場合もあります。

さらに、修理に時間がかかるケースも少なくありません。特に大規模な修理の場合、1週間以上車を預けなければならず、修理中は車が使用できないため、代車を準備する必要がある場合があります。このように、費用や時間の面での負担が大きくなる可能性があることを考慮しておくべきです。

車のへこみ修理にかかる費用の相場

次に、DIYと業者依頼それぞれの修理費用の相場を見ていきましょう。

DIYの費用目安

デントリペアキットやパテ埋めキットなど、道具やセット内容によりさまざまですが、2,000円から1万円程度で購入できます。これらを使用して小さなへこみを直せるのであれば、コストパフォーマンスが非常に高いと言えるでしょう。

業者依頼の費用相場

小さなへこみのデントリペアの場合、修理費用は約1万円前後で済むことが多いです。このような修理は、比較的軽微な損傷に適しており、短時間で完了するケースが一般的です。

一方で、プレスラインにまたがるような複雑な形状のへこみの場合、修理には5万円から20万円程度の費用がかかることがあります。このようなへこみは、形状が複雑であるため、修理には高度な技術が必要だからです。

さらに、フレーム部分が損傷している場合は、修理が大がかりになるため、費用が50万円以上になることもあります。実際、筆者が追突事故を受け後部フレームの修理をした際は、70万円の費用がかかりました。フレーム部分は車体の骨格にあたる重要な部分であり、修理には専門的な技術と高額な費用が必要です。

なお、ディーラーに修理を依頼する場合は、通常の修理業者よりも20%から50%高い料金がかかると見込まれます。ディーラーは純正部品を使用することが多く、サービスの品質が高い分、費用も割高になる傾向があります。

DIYで車のへこみを修理する方法を詳しく解説

先述の通り、へこみの種類や程度により必要となるアイテムが変わります。DIYで修理を行う際は、適切な道具を用意し、正しい手順を守ることが大切です。

例えば、500円硬貨程度の小さなえくぼであれば、数千円のデントリペアキットで修理できることもあります。ここでは、DIYの具体的な方法を解説します。

修理前に必要な準備

まず、カー用品店やホームセンター、ネットショップなどでデントリペアキットを購入しましょう。

今回は、小さなへこみに対応するタブ付きのデントリペアキットを例に作業手順を解説します。

修理の手順

へこみ部分をきれいにする

まず、へこみを解消したい部分の汚れを落として脱脂します。これにより、接着剤の効果が高まります。

タブに接着剤をつけて貼る 

グルーガン等を使って、タブに接着剤をつけ、へこみ部分にしっかりと接着します。

タブを引っ張る

接着剤を乾燥させたら、専用のハンドルでタブを引っ張り、鉄板を引っ張り戻します。一度で修理が完了することは稀で、多くの場合は鉄板が浮き出てくるまで2〜3回繰り返します。

高さを調整する

必要に応じて周囲を軽く叩いて、高さを均一にします。

仕上がりを確認する

修理後は全体の仕上がりをチェックし、不自然な箇所があれば微調整を行います。

DIYの注意点

まず、フレーム部分は自分で修理しないようにしてください。フレーム部分は車の骨格にあたる重要な箇所であり、万が一修理に失敗すると安全性に重大な影響を与える可能性があるからです。

そして、自信がない方や、仕上がりの美しさを重視する場合は、最初からプロに依頼する方が無難です。さらに、DIYには失敗のリスクが伴います。

修理に失敗した場合、再度プロに依頼する必要が生じ、余計な費用や手間がかかることになります。リスクを考慮し、自分のスキルや修理内容に適した選択をすることが重要です。

プロに依頼するべきケースと業者選びのポイント

ここまで、DIYと業者依頼の特徴について解説し、その具体的な方法まで解説してきました。では、どのような場合に業者依頼を選択するべきなのでしょうか。

ここでは、下記の2つについて解説します。

  • 業者依頼をおすすめするケース
  • 信頼できる業者選びの方法

プロに依頼した方が良いケース

まず、へこみが深刻な場合は、プロへの依頼を検討するべきです。先述の通り、DIYでは軽微なへこみしか修理できません。例えば、500円硬貨ほどのえくぼ傷であればDIYでも修理可能ですが、ドアパネル2枚にまたがるようなへこみや、フレームに達するような大規模なへこみであればプロへの依頼が無難です。


また、短期間で確実に修理を完了させたい場合や、仕上がりの美しさを重視する場合には、専門家の技術が求められます。

信頼できる修理業者の選び方

では、どのように修理業者を選べば良いのでしょうか。その方法として、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。

  • 実績を確認する
  • 口コミや評判を確認する
  • 料金設定が明確なら安心
  • 保証があるか確認しておこう

それぞれ詳しく解説します。

実績を確認する

過去の修理例や写真を見て、技術力を判断しましょう。多くの業者が施工事例をウェブサイトや店舗内で公開しています。

これらを参考にすることで、その業者がどの程度のスキルを持っているのかを把握できます。

口コミや評判を調べる

実際の利用者の声を参考に、信頼できる業者を選びましょう。Googleの口コミやオンラインのレビューサイト、SNSなどで口コミを調べると、業者の対応や仕上がりの品質に関する情報を得ることができます。

料金設定が明確なら安心できる

業者のホームページがない場合は問い合わせるなどして、料金が分かりやすい業者を選びましょう。不透明な料金体系の業者を避けることで、予想外の出費を防ぐことができます。

また、複数の業者に見積もりを依頼して比較するのも良い方法です。

保証があるか確認しておこう

修理後のトラブルに対応してくれる保証がある業者を選ぶと安心です。保証があることで、万が一問題が発生した場合にも追加の費用を心配する必要がありません。

売却を考えているなら修理しない方が良いケースもある

車を数ヶ月以内に売却する予定がある場合、修理しない方が得策になる場合もあります。修理することで結果的に損してしまうケースがあるからです。

以下のいずれかに当てはまる場合は、修理しないという選択を検討してみてください。

  • 修理費用以上の査定アップが見込めない
  • 修理費用が高額になる
  • 修理の手間を省きたい


それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

修理費用以上の査定アップが見込めない場合

修理費用をかけても、その分査定額が上がらない場合があります。たとえば10万円をかけて修理しても、査定額が数万円しか上がらないようなら修理を見送るのが賢明です。

売却を検討している場合は、事前に買取業者に相談し、修理の必要性を判断するのが良いでしょう。

修理費用が高額になる場合

修理費用が非常に高額になる場合は、新しい車への買い替えを検討しましょう。特に、車の年式が古い場合や走行距離が多い場合には、修理を行っても価値を十分に回収できないことがあります。

修理に大きな費用をかけるよりも、買い替えのほうが長期的には経済的な選択になる可能性があります。

修理の手間を省きたい場合

修理の手間を省きたい場合は、車をそのまま買い取ってくれる業者に相談するのも一つの方法です。車の車種や状態によっては、へこみや傷を考慮せずに車を買い取ってもらえる場合があります。

このようなサービスを利用すれば、修理費用や作業の手間を省いてスムーズに売却できるでしょう。

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