あなたの車が20万キロ以上走っているとしたら、「まだ乗り続けられるのだろうか、それとも売却したほうがいいのだろうか」と悩んでいることでしょう。昔は「車の寿命は10万キロ」と言われていましたが、今の車ならしっかりメンテナンスさえすれば、20万キロ以上でも安心して乗り続けられます。
実際に、一般社団法人自動車検査登録情報協会によると、令和3年3月末時点の乗用車の平均使用年数は13. 87年で、10年前の平成23年に比べて1.44年延びているとの調査結果が出ています。
しかし、走行距離が20万キロを超える車はさまざまな不安や問題点を抱えていることが多く、どうするべきか適切な判断をするのは簡単ではありません。
そこでこの記事では、以下の内容をご紹介します。
- 20万キロを超えた車を維持するための具体的なメンテナンス方法
- 売却を考える際の判断ポイント
- 20万キロ超えの車を売却する際のポイント
この記事を読めば、あなたの20万キロ超えの車をどうすべきかが明確になり、乗り続ける際や売却する際に失敗しない具体的な方法を知ることができます。
目次
20万キロ超えの車でもまだ乗れるのか?乗り続ける場合の注意点
20万キロを超えた車は「もう寿命だ」と考えられがちですが、すぐに手放す必要はありません。20万キロを超えても、きちんとメンテナンスをすればまだまだ乗り続けられます。
ただし、古い車を乗り続けるにはいくつかポイントを押さえておく必要があり、そのポイントは以下の2つです。
- 定期的なパーツの点検が必要
- 燃費や快適性の維持
それぞれ詳しく見ていきましょう。
定期的なパーツの点検が必要
まず、車の部品がかなり劣化している可能性が高いため、定期的に各パーツの状態をチェックすることが大切です。特にタイミングベルトは切れてしまうと高額な修理費用が発生してしまうので、早めに交換するようにしましょう。
また、多走行車は小さな異常でも放っておくと大きなトラブルに繋がることがあるため、早めに対応することが重要です。具体的なチェックポイントとメンテナンス方法は、後ほど詳しく解説します。
燃費や快適性の維持
さらに、20万キロを超えると燃費が悪くなったり、走行中の快適さが落ちることもあります。燃費の低下は維持費にも影響を与えるため、無視できません。
そのため、適切なメンテナンスをしてこれらの問題を減らし、車の性能を保つことが重要です。燃費を向上させるためには、エンジンやタイヤのメンテナンスだけでなく、空気圧を定期的にチェックすることも効果的です。
20万キロ超えの車を長く乗り続けるためのメンテナンス方法
20万キロを超えた車を安全で快適に乗り続けるために、以下のようなメンテナンスが必要です。
- タイミングベルトの交換
- バッテリーの交換
- エンジンオイルの交換
- ウォーターポンプの点検
- 足回りのメンテナンス
- デフオイルの交換
それぞれの具体的なメンテナンス方法と交換時期、費用を解説します。
タイミングベルトの交換(交換時期:10万〜15万キロごと)
タイミングベルトは、エンジンのクランクシャフトとカムシャフトを連結し、エンジンの規則的な回転運動を維持する重要な部品です。異音などの前触れなく切れてしまうことが多く、走行中に切れるとエンジンが停止し、追突事故などに遭う危険性もあります。一般的に、10万〜15万キロごとに交換するのが良いでしょう。
そのため、20万キロまでに交換されていない場合は、すぐに交換を検討しましょう。タイミングベルトはエンジン内部にあるため、知識と設備がなければ交換が難しいので、プロに依頼することをおすすめします。
交換費用は、軽自動車で約3万円、普通自動車で約6万円です。ただし、万が一切れてしまった場合は数十万円の修理費用が必要になるので、注意が必要です。
バッテリーの交換(交換時期:2~3年ごと)
20万キロ超えの車に限らず、長く使ったバッテリーは急に故障するリスクが高くなります。一般的に、2〜3年ごとに交換するのがよいでしょう。特に冬季はバッテリーが弱りやすいため、注意が必要です。バッテリーが弱っていると、エンジン始動に苦労することもあるため、早めの交換が大切です。
交換費用は、ガソリン車なら1万〜3万円ほどで比較的安く済みますが、ハイブリッド車やアイドリングストップ車の場合は高額となります。
エンジンオイルの交換(交換時期:3,000~5,000キロごと)
エンジンオイルはエンジンの寿命に大きな影響を与えます。通常は3,000〜5,000キロごとに交換するのが理想的ですが、20万キロを超えた車ではオイルの劣化が進みやすく、エンジンの摩耗も激しくなるため、低走行車よりも早めの定期的な交換が必要です。
高品質なオイルを使うことで、エンジンの長寿命化を図れます。また、オイルフィルターも一緒に交換することで、オイルの性能を十分発揮させることができます。交換費用は、オイルのみの場合3,000〜7,000円ほど、フィルターと一緒に交換すると5,000〜1万円ほどとなります。
ウォーターポンプの点検(交換時期:10万〜15万キロごと)
ウォーターポンプは、主にエンジン内の冷却水を循環させ、エンジンの温度を適正に保つ重要な部品です。一般的に、10万〜15万キロごとの交換が推奨されています。20万キロを超えるとウォーターポンプの劣化により冷却水が漏れ、エンジンがオーバーヒートする可能性があります。
日頃から冷却水の補充を忘れずに行い、極端に減っていないかチェックしておきましょう。交換費用は概ね1〜2万円ですが、タイミングベルトと同時に交換する場合は10万円を超える可能性があります。
足回りのメンテナンス
20万キロ以上走行すると、タイヤやサスペンションなどの足回り部品が劣化し、乗り心地や安定性が低下します。これらは安全性に直結する重要な部分なので、早めの交換を検討しましょう。
タイヤの交換(交換時期:3〜5年ごと、または走行距離5万~6万キロ)
タイヤは走行中の安全性と乗り心地を大きく左右する重要な部品です。一般的には、3〜5年ごと、または走行距離5万〜6万キロごとに交換することが推奨されています。交換のタイミングは、タイヤの溝の深さやヒビ割れの有無を基準に判断するとよいでしょう。特に溝が浅くなると、雨天時や雪道でのグリップ力が低下し、スリップのリスクが高まります。
また、日常的にタイヤの空気圧や残量を確認することが、安全性を維持するためには欠かせません。空気圧が適切でないと、燃費が悪化したりタイヤの寿命が縮まったりする可能性があります。交換費用はタイヤのサイズやランクによって異なりますが、安全性を考慮して信頼できる製品を選ぶことが重要です。
サスペンションの交換(交換時期:部品により異なる)
サスペンションは車の乗り心地や安定性を保つ上で欠かせない部品です。劣化が進むと、路面の衝撃を十分に吸収できなくなり、快適性が損なわれるだけでなく、ハンドリング性能が低下する可能性があります。さらに、劣化したサスペンションを放置すると、ブレーキ性能にも悪影響を及ぼすことがあるため、早めの対応が求められます。
交換のタイミングは部品によって異なりますが、特にショックアブソーバーは劣化が早いため、5万キロまたは10年を目安に交換を検討するとよいでしょう。また、サスペンションは複数の部品で構成されているため、点検の際は全体を確認し、必要に応じて部分的な交換を行うことが重要です。これにより、車の快適性と安全性を長期間維持することができます。
デフオイルの交換(交換時期:4万〜6万キロごと)
デフオイルは、ディファレンシャルギアを潤滑するための重要なオイルで、車がスムーズにカーブを曲がるために必要不可欠です。劣化すると異音が発生したり、駆動性能が低下することがあります。
一般的に、4万〜6万キロごとの交換が推奨されますが、カーブの多い道を多く走行する方は、さらに早めの交換をおすすめします。業者に依頼した際の交換費用は、1〜2万円が相場となります。
20万キロ超えの車を売るべき?判断のポイントは?
20万キロを超えた車を乗り続けるか、それとも売却するかで悩んでいる方は、以下の3つのポイントから判断するのが良いでしょう。
- 安全性が保たれているか
- 故障により維持費がかかり過ぎていないか
- ライフスタイルに合った車か
それぞれ詳しく見ていきましょう。
安全性が保たれているか
まず何より重要なのは安全性です。20万キロを超えた車では、前述の通り各部品の劣化が進みやすくなります。特にエンジン、ブレーキ、タイヤなどの安全に直結する部品の点検が必要です。
もし安全性に重大な問題があると感じた場合は、無理に乗り続けるよりも新しい車に買い換えたほうが賢明でしょう。通勤や長距離移動に使う場合、あるいは家族が乗る場合は、安全性と信頼性が特に重要です。
新しい車に乗り換えることで、安心して使えるようになり、安全面での不安を解消できます。
故障により維持費がかかり過ぎていないか
車全体の状態や故障歴も見落とせません。部品の劣化が進み、修理費用が数十万円以上になる可能性がある場合は、売却を検討したほうが賢明かもしれません。
高走行距離の車は、さまざまな箇所に故障リスクがあり、修理費用がかさむことがあります。特にエンジンやトランスミッションの修理は高額になるため、特別な愛着がなければ売却し、乗り換えることを検討しましょう。
ライフスタイルに合った車か
最後に、車の使い方や生活スタイルの変化も考慮する必要があります。近所への買い物や趣味で使うだけなら、メンテナンスさえしっかりすれば、まだ数年は使えるかもしれません。
一方で、通勤や家族の送迎などで頻繁に使う場合は、新しい車への乗り換えを検討したほうが良いでしょう。また、家族が増えて手狭になった場合や、逆に大きな車が不要になった場合も、買い替えを検討するべきです。
走行距離20万キロの車を売却する際のポイント
ここでは、20万キロを超えた愛車を売却する際のポイントを解説します。最も重要なのは「業者選び」です。どの業者を選ぶかで、数万円から数十万円の差が生じる可能性があります。
20万キロ超えの車の買取を依頼するのは、主に以下の3つの業者が考えられます。
- 一般の買取業者、下取り
- 廃車専門業者
- 【おすすめ】海外に販路を持つ買取業者
それぞれ詳しく見ていきましょう。
一般の買取業者、下取り
20万キロを超えた車は、一部の例外を除いて、査定で高い値段がつかないことがほとんどです。走行距離が多いほど、部品の劣化や故障のリスクが高まり、国内での再販が難しくなるからです。下取りの場合も同様の事情です。
廃車専門業者
査定で値がつかない場合は、廃車専門業者に買取を依頼するのも一つの方法です。廃車業者はボディを鉄材として売却し、使える部品をリサイクルするため、車の状態に関わらず引き取ってくれることが多いです。
【おすすめ】海外に販路を持つ買取業者
最もおすすめなのは、海外に販路を持つ買取業者に依頼することです。海外では日本ほど走行距離を気にせず、数年に一回の車検をクリアした日本車が人気が高いためです。
そのため、国内だけでなく海外にも販路を持つ業者であれば、思わぬ高額査定が提示される可能性があります。一度査定を受けてみる価値は十分にあるでしょう。
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