買取の方が高値での売却に期待できる！車の下取りと買取の違いを徹底解説

新しい車の購入を検討している方の中には、今の車をそのまま購入店に下取りに出すか、別の買取業者に買い取ってもらうか悩んでいる方も多いと思います。下取りと買取は、車を売却するという点では同じですが、その仕組みは異なります。

結論として、何を求めるか、性格によってどちらがおすすめかは異なります。なぜなら、それぞれに異なる特徴やメリットデメリットがあるからです。

これらを理解しているかどうかで、買取金額に数十万円の差が出る可能性もあります。この記事では、下取りと買取の違いや特徴について徹底解説します。

車を売却する際の「下取り」と「買取」の違い

車を売却する際に、多くの方が悩むのが「下取り」と「買取」のどちらを選ぶべきかという点です。同じ「車を手放す」という行為ですが、それぞれの性質や手続きの流れ、得られる金額などに大きな違いがあります。

これらをしっかり理解することで、自分に最適な売却方法を選べるようになり、よりスムーズに次のステップに進むことができます。

下取り：新しい車を購入する際に、現在の車をディーラーが買い取る

「下取り」とは、新しい車を購入する際に、ディーラーが現在所有している車を引き取る仕組みのことです。最大の特徴は、下取り価格を新しい車の購入価格から差し引ける点です。

新車や中古車をディーラーから購入することが前提で、その売却金額が新しい車の購入費用に直結します。

買取：車の購入と関係なく、専門店が車を買い取る

「買取」とは、現在の車を買取専門店や中古車販売業者に売却することを指します。

買取は新車や中古車の購入に関係なく行われるため、どのような状況でも車の売却が可能です。

「下取り」と「買取」の手続きの違いは？

次に、下取りと買取それぞれの手続きの流れと、必要書類の違いについて詳しく解説します。どちらの手続きを選ぶかで、車の売却にかかる手間や時間が大きく異なるため、事前に理解しておくことが重要です。

下取りなら一つの店舗で完結するからスムーズ

下取りの最大の利点は、一つの店舗で手続きが完結することです。ディーラーで売却から新車購入までの手続きが一括して行えるため、時間や手間を省きたい方にとって便利な選択肢です。

買取と下取りには、それぞれ異なる特徴があります。下取りは、新車購入と売却を同時に進められる点が魅力で、ディーラーで一括して手続きを完了させることができます。一方、買取では、専門業者に査定を依頼することで、車の価値を適切に評価してもらい、条件の良い業者を選んで売却できるという自由度があります。

ディーラーでの下取りでは、すべての手続きがまとめて進むため、効率的である点が強みです。「できるだけ短期間で手続きを終えたい」「売却と購入を同時に進めたい」と考えている場合には、負担を軽減できる方法としておすすめです。

一方、買取では、複数の業者に査定を依頼することで、条件に合った売却先を選べるのが特徴です。また、専門的な知識を持つ査定士が希少車やカスタム車の価値を正当に評価し、高値で売却できる可能性も期待できます。このため、「車をできるだけ高く売りたい」「車種や仕様にこだわりがある」という方には向いている選択肢です。

ただし、下取りは売却価格がディーラー側の査定に限定されるため、買取よりも価格面で劣る場合があります。一方、買取では手続きや業者選びに手間がかかる可能性があるため、それぞれの方法のメリットと注意点を理解した上で、自分に合った方法を選びましょう。

失敗しない業者選びについては、下記の記事で詳しく解説しています。

車の買取店選びで失敗しない方法とは？選ぶポイントと高く売るコツ

必要な書類は大きく変わらない

売却手続きの際必要となる書類は以下のとおりです。

書類	普通自動車	軽自動車
車検証（自動車検査証）	〇	〇
自賠責保険証明書	〇	〇
自動車リサイクル券	〇	〇
自動車納税証明書	〇	〇（※1）
実印・印鑑登録証明書	〇	₋（※2）
譲渡証明書・委任状	〇（※3）	₋（※4）

※1：「軽自動車納税証明書」が必要

※2：認印でよいため、印鑑登録証明書も不要

※3：基本的に買取業者が用意するため準備する必要なし

※4：「自動車検査証記入申請書」を買取業者が用意

店舗によっては、上記以外の書類が必要になる場合もありますが、基本的には下取りと買取で大きな違いはありません。車の売却に必要となる書類については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

車売却時の必要書類と準備について紹介

下取りと買取のそれぞれのメリット・デメリット

最後に、下取りと買取それぞれのメリットとデメリットを紹介します。

しっかりと理解したうえで、あなたにピッタリの売却方法がどちらなのか検討してみてください。

下取りのメリット

下取りのメリットとして、以下の2つが挙げられます。

買取に比べて手間がかからない
金額交渉がしやすい

それぞれ詳しく解説します。

買取に比べて手間がかからない

下取りの最大のメリットは、車の売却から新しい車の購入までがスムーズで手間がかからないことです。前述のとおり、下取りはその特性上、車を購入する店舗で売却から購入までが完結します。

場合によっては、複数の業者と取引する買取に比べて手間が圧倒的に少ないです。仕事や家事で忙しくなるべく手間をかけたくない方や、「めんどくさいことはしたくない」という性格の方は、下取りを選択すればストレスなく新しい車へ乗り換えられます。また、調整がうまくいけば売却する車でディーラーへ行って、新しく購入する車で帰宅する・・・のように「車のない期間」をなくすこともできます！

金額交渉がしやすい

新しい車の購入時に下取りに出す車があれば、金額の交渉がしやすいことも下取りのメリットです。値引きの代わりに、下取り額をアップして支払総額を抑えるといった手法がよくとられます。

何も材料がない状態での交渉に比べると、遥かに交渉しやすいでしょう。注意点として、もともと提示された金額が低い場合もあるので、相場は知っておくべきです。

買取のメリット

買取のメリットは以下の2つです。

比較的高値で売却出来る傾向にある
売却代金が一度手元に入る
希少車を適切に評価してもらえる
改造車の査定にも柔軟に対応してもらえる

それぞれ詳しく解説します。

比較的高値で売却出来る傾向にある

買取の最大のメリットは、下取りに比べて高値で売却できる傾向にあることです。理由は、複数の買取業者に査定してもらうことで、業者間の競争が生まれるからです。一括査定などを利用すれば、手軽に複数の業者から最も高値をつけた業者を選べます。

また、買取業者の査定員は専門的な知識をもっていることが多く、車種やグレード、オプションなどプラス要素がしっかりと査定額に反映されます。また、業者によっては希少な車や改造した車などへの知識や専門性もあるため、他社よりも高く査定してもらえる場合があります。「多少手間がかかっても最高値で買取して欲しい」という方は、買取業者の査定を受けましょう。