車買取相場の調べ方とは？個人情報を入れなくても調べられる？

車を売却する際に買取相場を知っておくことは、商談や乗り換えの際に役立ちます。相場を調べるには個人情報の入力を求められることが多く、調べるにも手間がかかるのが現状です。

個人情報の入力がなくても調べられる方法を含めた、車の買取相場を調べる方法について詳しく解説します。

今すぐ車の買取相場を調べる方法

車の買取相場を知るための方法は複数あります。その中でも今すぐ車の買取相場を調べられる方法を4つ紹介します。

大手買取店サイトで相場を調べる

大手買取店のサイトでは、車種や年式、走行距離などを入力するだけで簡易的な買取相場を確認できます。ただし個人情報を入力しないタイプのものは、相場の幅が広く百万円単位で金額に幅がある車種も存在します。個人情報や車検証の内容を含め、さまざまな項目を入力してから買取相場を見ることが可能なサイトは、より具体的な買取相場を知ることが可能です。

一方で、買取店側からすると相場を知ってから査定依頼に繋がって欲しいので、名前やアドレスなどの個人情報を入力することで、営業しやすい環境を整えています。車両情報を詳しく入力せず、個人情報だけを追加するサイトの場合、詳しい相場が返ってこないことがあるので注意しましょう。

一括査定サイトの簡易査定

一括査定サイトでは車検証の情報を含め、詳細な個人情報を入力する必要があります。一部の一括査定のサイトでは「簡易査定」という機能があり、個人情報を入力せずに大まかな買取相場を確認することが可能です。

簡易査定では、車種や年式、走行距離などの情報をもとにした概算の価格が表示されるため、大手のウェブサイトと同様、相場の幅が広くなっています。相場を見るためにも使用できますが、いざ査定をお願いする場合は一回の入力で複数の業者に依頼できる一括査定が便利です。

実際に業者の査定を受けてみる

今すぐ買取相場をできる限り正確に知りたい場合は、実際に業者の査定を受けることが有力です。プロに見てもらうことで、外装、内装、エンジン周りなど自分の車がどのように評価されているかが分かります。

買取をやっている店舗に直接持っていくことで、査定士が空いていればその場で査定をしてくれますが、事前に連絡を入れてアポイントをとっておくとスムーズです。直接店舗に依頼する場合、即日で行えることがほとんどなので、早く相場を知りたい人は直接連絡してみましょう。

中古車の販売価格から相場を予測する

中古車の販売価格から利益や諸経費を引いた金額を、買取価格の相場として予測することが可能です。中古車販売サイトであれば、同じ車種や年式、走行距離の車両の販売価格を調べてみましょう。

買取相場は販売価格の3〜4割程度引いた額が目安と言われています。ただし、実際の買取価格は車両の状態や市場の需要により変動するため、あくまで参考程度の価格です。

車の買取相場は必ずしも正確とは限らない

買取相場はあくまで目安であり、実際の査定額は車の状態や市場の状況によって大きく変動することがあります。特に、同じ車種でも年式や走行距離、事故歴、人気のカラーやグレードなどが影響を与えるため、複数の業者に査定を依頼して比較することが重要です。

その他にもモデルチェンジのタイミングによって発表前、発表後でも相場が変わります。相場を見ていたのがモデルチェンジの発表前で、売却するタイミングがモデルチェンジの発表後になってしまうと、最初に見た買取相場とはかけ離れてしまうといったことも少なくありません。

クルマの買取価格を決める要素とは？

クルマの買取価格に影響する要素は大きく分けて4つあります。

年式や走行距離
事故歴
人気のカラーやグレード
市場の供給と需要のバランス

それぞれの要素について詳しく解説します。

年式や走行距離

一般的に年式が新しい、走行距離が少ない車ほど評価が高く高価買取になる傾向があります。走行距離の目安として、1万km以内、5万km以内、10万km以内で分かれています。走行距離によって相場が大幅に変わるため、相場を調べる際には注意が必要です。

モデルチェンジの発表がされた場合、年式が新しくても相場が急降下するときがあります。モデルチェンジと売却の時期が重なりそうな場合は、早めに売却の予定を立てておくことをおすすめします。

一般的に新しい年式の方が高額になりますが、希少価値が高い車種であれば、古くても高額になる場合があります。ただし、こういった希少価値が高い車は相場を見ても判断が難しいため、専門の業者に依頼することがおすすめです。

事故歴

事故歴の有無は買取価格に大きく影響します。査定で事故車は「修復歴あり」の車として扱われます。修復歴ありの車とは、車の骨格部分を修正や交換している車のことです。

事故をしていたとしてもドアの交換やフェンダーの交換だけで済み、骨格部分に影響がなければ修復歴ありにはなりません。逆に見た目はあまり損傷がなくても、骨格部分が曲がったり、何かしらの損傷が見られたりする場合は修復歴ありの車になります。

修復歴があると査定額が大幅に変わってしまうので注意しましょう。

市場の供給と需要のバランス

中古市場での供給と需要のバランスも重要な要素です。執筆時点（2024年9月）では、新車の納車まで1年待ちという車種も少なくありません。そのため、中古市場の需要が高まっており、中古車の価格が新車を上回る車種もあるほどです。

需要が高いことで買取価格が上昇することがありますが、供給が過多になると買取価格が下降傾向になります。こういった理由から、中古市場の相場は時期によって変動しています。

査定を受ける前に確認したいポイント

査定前には、主に3つのポイントを確認しておきましょう。

車内外の清掃
車検証や整備記録を用意
アフターパーツの交換

それぞれ詳しく説明します。

車内外の清掃

査定前に内装、外装ともにしっかりと汚れをとっておきましょう。汚れによって傷が見えないわけではなく、汚れがあって正確な状態が見えないと良い評価になりません。外装は、泥汚れや埃をしっかりと落とし、ホイールも表面が見えるように洗っておきましょう。

内装は臭いやシートの状態、内張りの状態など汚れと臭いを中心に評価されます。ゴミを拾い、フロアマットを洗っておくことをおすすめします。マットを洗うだけでも見た目の印象や、使用感のある臭いを抑えることにも繋がります。内装がキレイでも染みついた臭いがあると評価は大幅に下がるため、タバコやペットの臭いはつかないよう日頃から気をつけましょう。