改造車買取の方法と高額査定の秘訣

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一般の中古車と違い、改造車の価値を正当に評価してくれる買取業者を見つけるのは簡単ではありません。本記事では、改造車専門の買取業者の特徴や選び方、高額査定を得るためのポイント、さらには改造車特有の法的問題にも触れながら、愛車を最高額で売却するための情報をお伝えします。

改造車の査定額が低い理由

一般的に改造車の査定額が低いと言われていますが、そこには改造車ならではの理由があるからにほかなりません。まずは、査定額が低くなりがちな改造車特有の理由について、詳しく解説していきます。

需要の問題

改造車は改造をしていない車に比べて需要が限られているため、査定額を低く設定される傾向があります。買取業者は買い取った車をオークションに流すか、店舗で販売することで利益を上げています。そのため、売れるかわからない車に対して査定額を高くすることは買取業者にとってリスクです。

また、買取の際にオークションの落札価格を相場として参考にします。しかし、改造車は同じ条件の車がなかなかないため、相場を把握できません。そのため、リスクを回避するために低い査定額になることが多くあります。

故障リスクの問題

改造車は純正の状態と異なるため、故障のリスクが高くなることがあります。理由は2つです。自己流で改造している場合、正しく整備まで行われているのかがわからず、リスクがあります。

また、パーツが正規品ではない場合、強度や性能が低下する可能性があるためです。

買取業者は故障のリスクを考慮し、修理やメンテナンスにかかるコストを見越して査定額を低く見積もることがあります。買い取った直後に故障してしまったり、改造箇所をチェックしていたら不具合がでてしまうことになりかねないためです。買い取った後の故障は買取業者が負担しなければならず、コストがかかります。

法規制の問題

車は「安全・環境基準である保安基準に適合していなければ公道を走行してはいけない」と法律で定められています。法律に違反している車は安全上の問題からも車検に通りません。車検に通らないということは、公道を走れないので車本来の役割を果たせなくなってしまいます。

また、道路運送車両法第99条の2、第108条では「何人も、保安基準に適合しなくなるような自動車の改造、装置の取付け、取り外し等(不正改造行為)を行ってはいけません。これに違反した場合は6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金が科せられます。」と定められています。

そのため買取業者にとっては、不正改造車かもしれない車は少なからずリスクです。トラブルの原因になりかねないため、買取業者は買い取らない、または査定額を下げ慎重な査定をします。

改造車を高額で売るコツ

これまでを読んで、改造車は売れないのか……。と気を落とす必要はありません。改造車を取り扱うことが得意な業者がいます。愛車である改造車を高く売る方法がいくつかあるので紹介します。

純正パーツを保管しておく

改造する前に、必ず純正パーツを保管しておきましょう。純正パーツがあれば、改造してあっても車を純正の状態に戻すことが可能です。改造が魅力的だとしても、純正に戻せる方が買い手にとっては需要があります。

そのため、純正品があった方が高値で評価される可能性が高くなります。純正パーツをとっておくのは、大きいパーツもあるので大変かもしれませんが、いつか乗り換える予定があるならとっておいた方が得策です。もちろん、廃車になるまで乗り潰すという決意があるのであれば、とっておかなくても問題ありません。

買取業者へ改造内容を詳しく説明する

査定時には改造内容を詳しく説明しましょう。使用しているパーツのメーカーや種類、取付業者などを具体的に伝えることで抜け漏れなく査定してもらえます。特に希少価値が高い車種の改造は、業者が細かいパーツまで知らない可能性があります。

高価なパーツや知名度のあるブランド、希少価値が高いレアなパーツなどを使用している場合は、積極的にアピールすることがおすすめです。また、性能をあげるために改造しているなど改造の理由があれば、その理由も含めて説明しておくと査定額にも良い影響を与える可能性があります。

 メンテナンス履歴の保管

改造車だけに関わらず、メンテナンス履歴は重要です。メンテナンス履歴があることで、車の状態の良さを証明できます。特に改造を業者に頼んでいる場合、メンテナンス履歴をしっかりと残しておきましょう。

改造車は壊れやすいと判断されやすく、査定額に関わってくるため、不安要素を補う意味でもメンテナンス履歴は大切です。改造部分のメンテナンス履歴は業者に頼まないと出してくれない場合があるので、事前に伝えておくことをおすすめします。

可能であれば純正に戻してから売却する

純正の状態に戻すことで、需要の幅が広がりより高い価格で売却できる可能性があります。できることなら、改造車は純正に戻してから売却することも一つの選択肢です。

ただ「メーカー純正品」による改造の場合、純正品の安全性や安心感から査定額が高くなる可能性があります。さらにオリジナリティが高いと、「このカスタムだからこそ欲しい!」というピンポイントのニーズに刺さる可能性もあります。カスタムや改造にはトレンドがあるため、改造する際に専門のショップでアドバイスを聞いておくこともおすすめです。

また、フロントリフティングシステムやペイントプロテクションフィルムなど、カスタマイズに百万円単位でかかっている車は高価買取になる可能性があります。純正に戻した方がいいかどうか悩む場合は、査定の際に聞いてみましょう。

改造車を売却する際の買取業者の選び方

改造車の買取実績と専門性を確認する

改造車の買取の場合、改造していない純正の車を扱う買取店よりもその車種に特化した専門の業者がいる場合があります。例えば、ジムニー専門やピックアップトラック専門など、車種を絞っていたり、車の形や改造の仕方を絞っている専門業者です。

こういった専門店は、改造車の買取実績があります。さまざまな改造やカスタムの流行、パーツの価値を理解しているため、適切な査定額を出してくれる可能性が高くなります。難しい改造やコストがかかるものでなかなか真似できないものなど、価値をしっかりと理解してくれる業者に頼みましょう。

国内外のネットワーク

国内だけでなく、海外にも販売ネットワークを持つ業者は高価買取になる可能性があります。JDM(日本車)専門の海外販路を持つ業者は特に注目です。

日本車は海外でも多くの人気を誇り、輸出においても高値で取引されている車種があります。日本のスポーツカーを専門で輸出している業者や、ハイエースなどのバンタイプの車を輸出している業者などさまざまです。

改造の仕方によっては法律のちがいなどにより、国内よりも海外で人気の改造の仕方もあるため、専門の業者に一度相談しましょう。見つけ方は、○○専門とHPにでている場合や、実店舗であれば同じ車種ばかり展示しているので見てわかる場合がほとんどです。

透明性の高い査定プロセス

買取業者は、審査基準が明確で二重査定のない業者を選びましょう。契約が決まってから、傷や不具合がある、二重査定でここがひっかかったなど後から言ってくる業者がいるため注意が必要です。

契約書にサインする前に、二重査定がないことや査定額に間違いがないこと、後日の請求がないことを確認しましょう。確認したことは、証拠を残すためにも契約書の備考欄に書いてもらっておくと、後の証拠になります。特に改造車を扱っている業者は善良な業者とそうではない業者がいるので、査定を含めて透明性の高い業者を選びましょう。

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