ヴェルファイアのリセールが崩壊している?年式別リセール率と今後の傾向を解説

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高級ミニバンとして人気のヴェルファイアですが、近年リセールバリューが崩れてきていると囁かれています。ヴェルファイアは値崩れしない車種として知られた存在です。果たして、その噂は本当なのでしょうか?

この記事では年式別のリセール率や買取相場、今後の傾向についても考察します。すでにヴェルファイアに乗っている人も、これから購入を検討している人も参考にしてください。

ヴェルファイアのリセールは本当に崩壊したのか?

ヴェルファイアのリセールバリューが崩壊したと言われていますが、実際はどうなのか気になるところです。崩壊したと言われる理由について詳しく解説します。

ヴェルファイアのリセールバリューとは

「リセールバリュー」とは、車を購入後に売却するときの価値のことです。リセールバリューは、年式や走行距離がかさむほど下がるのが一般的です。

ヴェルファイアは、快適さや機能性に優れているため、ファミリー層からも人気があります。結果として中古車市場で需要があるため、一定の価値を保つことが期待されていました。しかし最近の市場動向により、ヴェルファイアのリセールバリューが下がりつつあります。新旧モデルの価格差が広がり、所有者にとってのリスクが高まっています。

ヴェルファイアが「リセール崩壊」と言われる背景

ヴェルファイアがリセール崩壊と言われる背景には、2023年6月に発売された新型ヴェルファイア(40系)の登場が関係しています。新型が発売されたことで旧型の下取りが増え、中古市場にヴェルファイアが大量に流通。一部の旧型が10%〜15%リセール率が下がりました。10年を超えた車両に関しては、30%〜50%ほど下がっています。

とはいえ、全てのヴェルファイアのリセール率が下がったわけではありません。2023年6月に発売された40系ヴェルファイアは、一時期リセール率が100%を大幅に上回ったこともあります。

また、ヴェルファイアのリセールバリューが下がる要因のひとつにアルファードの存在も否定できません。アルファードは新車・中古車ともに需要が高く安定しているのに対し、ヴェルファイアはやや劣ります。

 【年式別】ヴェルファイアのリセール率と買取相場

ヴェルファイアのリセール率は、年式によって大きく変動します。新しいほどリセール率は高く、古くなるにつれて低くなることが一般的です。グレードやカラーをはじめ、ガソリン車とハイブリッド車によってもリセール率は変わります。具体的に年式別でリセール率や買取相場を紹介します。

3年落ち(30系後期)のリセール率と買取相場

3年落ちの30系後期のヴェルファイアは、リセール率が高い傾向です。このモデルは、最新の安全機能を搭載していることもあり、多くのドライバーから人気を集めています。まず、ガソリン車とハイブリッド車では、ガソリン車の方がリセール率が高くなっています。

3年落ちのリセール率は下記の表の通りです。

グレードリセール率
ガソリン車ZGエディション70%以上
X(2.5L)
Z
Zゴールデンアイズ
ZG
60%以上70%未満
エグゼクティブラウンジV60%以上70%未満
エグゼクティブラウンジZ60%以上70%未満
ハイブリッドZゴールデンアイズ60%以上70%未満
X
V
ZR
VL
ZRG
50%以上70%未満
Z50%以上60%未満
エグゼクティブラウンジZ50%以上60%未満
エグゼクティブラウンジ50%以上60%未満

ハイブリッド車に関しては、ガソリン車よりも10%前後低いリセール率になっています。

5年落ち(30系前期・後期)のリセール率と買取相場

30系ヴェルファイアの場合、特に前期モデルでは買い替えを検討する方が多い傾向です。そのため流通量が多く、3年落ちほどの高いリセールバリューは期待できませんが、他社のミニバンと比較するとまだ良好と言えます。

5年落ちのリセール率は下記の表の通りです。

グレードリセール率
ガソリン車2.5ZGエディション60%以上
2.5Z
3.5ZG
3.5VL
3.5エグゼクティブラウンジ
50%以上60%未満
2.5ZAエディション
2.5V
50%以上60%未満
2.5X40%以上50%未満
3.5エグゼクティブラウンジZ50%以上60%未満
ハイブリットX
V
ZR
VLエディション
ZRGエディション
エグゼクティブラウンジZ
50%以上70%未満
エグゼクティブラウンジ50%以上60%未満

ハイブリッド車よりもガソリン車の方が、10%から20%ほど高いリセール率となりました。

8年落ち(30系前期)のリセール率と買取相場

8年落ちのリセール率は、他車のリセール率と比較すると、高い傾向です。海外への需要が高いことや、ヴェルファイアに乗りたいけど、安く買いたい若者層からの人気があるため、リセール率も高くなっていることが考えられます。

8年落ちのリセール率は下記の表の通りです。

グレードリセール率
ガソリン2.5ZAエディション60%以上70%未満
2.5X
ZGエディション
3.5VL
50%以上60%未満
2.5Z
2.5V
3.5ZAG
40%以上60%未満
3.5エグゼクティブラウンジ40%以上50%未満
ハイブリッドZR
VL
ZRG
50%以上60%未満
X
エグゼクティブラウンジ
40%以上50%未満
Z30%以上40%未満

10年落ち(20系)のリセール率と買取相場

10年落ちとなるヴェルファイア(20系)のリセール率は、著しく低下します。そのため、買取相場が金額にすると2桁になることも少なくありません。

10年落ちのリセール率は下記の表の通りです。

グレードリセール率
ガソリン2.4ZGエディション30%以上50%未満
2.4Z30%以上40%未満
3.5Z
3.5ZGエディション
3.5V
20%以上30%未満
2.4X
2.4Zゴールデンアイズ
10%以上20%未満
3.5ゴールデンデイズ10%以下
ハイブリッドZRプレミアムシートパッケージ30%以上40%未満
X
V
ZR Gエディション
20%以上30%未満
ZR
VLエディション
10%以上20%未満

ガソリン車の3.5ゴールデンデイズに関しては、リセール率が10%以下になるため、買取相場が20万円を下回っています。

リセールが高い・低いヴェルファイアの特徴

車の状態やグレード、オプションの違いによってもリセールバリューが変わります。実際にリセールバリューが高いものと低いものではどんな違いがあるのか、具体的に紹介します。

リセールバリューが高くなりやすいヴェルファイアの特徴

同じ車種であっても、グレードや走行距離、年式、ボディカラー、メーカーオプションなどによっても変わってきます。まず、定番カラーであるブラックやホワイトは常に人気です。査定額としては、10万円前後違うことも珍しくありません。

ヴェルファイアは海外での需要も高いため、ハイブリッド車よりもガソリン車の方がリセール率が高い傾向です。オプションとしては、純正のナビやツインムーンルーフ、両側電動スライドドアなどのメーカーオプションがあると、リセールバリューが高くなります。

グレードは、2.4ZプレミアやハイブリッドZプレミアが高い傾向です。走行距離においては、乗りすぎていると査定額が下がります。目安としては1年で1万キロです。これを超えて乗っていると、査定額が下がりやすくなります。売却を考えている時期に1万キロや3万キロ、5万キロなどの節目を越えそうな場合は、可能な範囲で乗る頻度を調整しましょう。

リセールが低くなりやすいヴェルファイアの特徴

続いては、リセールバリューが低くなりやすいヴェルファイアの特徴です。まず希少車種を除いた一般的な中古車は、年式が古くなることと走行距離が伸びることによってリセールバリューが下がります。大きくリセールバリューが低くなってしまうものとして、事故車や修復歴車があります。

また、ブラックやホワイト以外の奇抜なカラーの場合、査定額が下がる傾向です。販売台数が少ないからといって価値があると思う方もいますが、需要自体が少ないためリセールバリューも下がります。グレードとしてはベースグレードだと標準装備が少ないため、リセールバリューは低くなりがちです。

ヴェルファイアのリセールは今後どうなる?

ヴェルファイアのリセールバリューは、今後も変動が予想されます。これからどのような動きがあるのかを紹介します。ヴェルファイアの売却を考えている方や、これから中古車や新車の購入を考えている方は参考にしてください。

現行型ヴェルファイア(40系)のハイブリッド車は高い水準をキープ

現行型ヴェルファイア(40系)のハイブリッドモデルは、リセールバリューが高い水準を維持することが期待されています。最新技術が導入され、優れた燃費性能と静粛性を兼ね備えているため、家庭用からビジネスユースまで幅広く支持されています。

環境意識の高まりにより、ハイブリッド車の需要が増していることもあるため、数年の間は安定したリセールバリューを保持する可能性が高いでしょう。

2~3年以内にリセールバリューが下がる可能性もある

40系ヴェルファイアのハイブリッド車は高い水準をキープするかもしれませんが、実際のところ2〜3年以内にはリセールバリューが下がるかもしれません。なぜなら、新車市場での競争が激化する中、他社から新しいモデルの投入やEV化の流れが影響を及ぼす可能性があるからです。

新しいモデルが登場すると、既存モデルは相対的に価値を失うことになります。ハイブリッド車を選んだものの、より良い車種が登場することで、リセールバリューに波及する可能性もあります。そのため売却を検討している方は、最適なタイミングを見極めて売却しましょう。

30系以前のヴェルファイアは価値が大きく下がる懸念も

希少車種以外の車は年式が古くなれば車の状態が下がる一方なので、リセールバリューが低下していくことは間違いありません。とはいえ、同年式の他車と比較するとヴェルファイアのリセールは上位です。

最新の車は技術面でも発達が著しく、30系以前のヴェルファイアは、燃費性能や安全性能の面で劣ってしまいます。そのため、リセールバリューに直接的な影響を及ぼしかねません。古い年式のモデルを所有している方で売却を考えている場合は、早めに売却を検討しましょう。

ヴェルファイアのリセール価値を最大化する最強買取 

ヴェルファイアのリセールバリューを最大化するためには、適切な買取業者を選ぶことが欠かせません。一般的な買取店では、オークションの価格を上限にしていますが、最強買取では、世界相場を基準にした高価買取が可能です。

年間10,000台以上を取り扱っていることもあり、膨大なデータのもと、プロの目であなたの愛車の状態をしっかりと評価します。あなたのヴェルファイアを最高の価値で手放すために、一度最強買取にご相談ください。

最強買取jp

 

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