「ミニバンのリセールバリューってどうなの?」
「ミニバンの購入で後悔したくない」
売却を検討しているミニバンオーナーや、これからミニバンの購入を検討している方の中には上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。特に新車購入時においては、車種やグレード、ボディーカラーなど、選択によって将来のリセールバリューが大きく変わるため、損したくない人は必ずチェックしておくべき項目です。
そこで本記事では、2025年7月現在の、国産ミニバン各車のリセールバリューをランキング形式でご紹介。さらに、将来のリセールバリューを最大化する方法を「購入時」と「査定時」それぞれで解説します。最後までお読みいただくことで、どのミニバンが本当に価値が落ちにくいのかが分かりやすくなり、あなたが後悔しないための賢い選択ができるようになっているはずです。
目次
そもそも「リセールバリュー」とは?価値の測り方を解説

ミニバンの購入や売却を検討する上で、必ず耳にするのが「リセールバリュー」という言葉です。
リセールバリュー 一度購入した車を将来手放す際の再販価値のこと |
このリセールバリューが高い車ほど、価値が落ちにくく、結果的に総所有コストを抑えられる「賢い選択」と言えます。このリセールバリューを客観的に比較するための指標が「残価率」です。残価率は、以下の計算式で簡単に算出できます。
残価率(%) = (買取相場価格 ÷ 新車時の価格) × 100 |
例えば、新車価格400万円の車が3年後に240万円で売れた場合、残価率は60%となります。一般的な国産車の場合、残価率の平均的な目安は以下の通りです。
- 3年後:新車価格の50%~60%程度
- 5年後:新車価格の40%~50%程度
この基準値を覚えておくと、特定の車種の価値が平均と比べてどれほど高いのかを判断しやすくなります。
【2025年7月最新】ミニバンのリセールバリュー車種別ランキング

では、実際にどのミニバンが高いリセールバリューを誇るのでしょうか。最新の市場データに基づき、以下の条件で主要なミニバンの残価率をランキング形式で見ていきましょう。
- 年式:2020年(5年落ち)
- 走行距離:45,000~50,000km(10,000km/年)
- ボディカラー:ホワイト系
- エンジン:ガソリン/ディーゼル
- 修復歴:なし
主要ミニバンの買取価格相場と残価率ランキング | |||||
順位 | 車種 | グレード | 新車車両本体価格(税込) | 買取価格相場 | 残価率 |
1 | トヨタ ハイエースワゴン | GL | 3,105,300円 | 2,836,000円~ | 91%~ |
2 | トヨタ アルファード | 2.5 S”Cパッケージ” | 4,664,000円 | 3,125,000円~ | 67%~ |
2 | トヨタ ヴォクシー | ZS | 2,844,600円 | 1,918,000円~ | 67%~ |
4 | 三菱 デリカD:5 | P(ディーゼル) | 4,371,400円 | 2,887,000円 | 66%~ |
4 | ホンダ ステップワゴン | スパーダ ホンダセンシング | 2,920,500円 | 1,918,000円~ | 66%~ |
6 | トヨタ ノア | Si | 2,844,600円 | 1,871,000円~ | 65%~ |
7 | 日産 セレナ | ハイウェイスターV | 2,986,500円 | 1,878,000円~ | 63%~ |
8 | トヨタ ヴェルファイア | 2.5 Z”Gエディション” | 4,664,000円 | 2,900,000円~ | 62%~ |
9 | トヨタ シエンタ | G | 2,058,100円 | 1,245,000円~ | 60%~ |
10 | ホンダ フリード | G・ホンダセンシング | 2,160,400円 | 1,245,000円~ | 58%~ |
※筆者調べ
※上記は人気グレードの一例であり、実際の買取価格は車両の状態や走行距離、オプション等により変動します
前項でお伝えしたように、国産車の一般的な残価率が40~50%であることを考慮すると、上記の表はミニバンの残価率の高さを証明しています。
特筆すべきは、商用車のイメージが強いトヨタ「ハイエース」も、乗用登録の「ワゴン」モデルが非常に高いリセールバリューを誇っている点です。その圧倒的な耐久性と汎用性は、特に新興国で絶大な需要があり、国内での価値を強力に下支えしています。
さらに、ミニバンでありながら本格的な悪路走破性を備える、独自路線を持つ三菱「デリカD:5」は、アウトドア志向のユーザーから熱狂的な支持を集め、流行に左右されない安定した価値を維持しています。
一方で注目すべきは、かつて残価率が100%を超えることもあった「アルファード」「ヴェルファイア」の動向です。新車の供給が安定してきたことで異常な高騰は落ち着きを見せていますが、依然として海外からの強力な需要に支えられており、高いリセールバリューを維持しています。今後の動向にも注目が集まります。
ミニバンのリセールバリュー決める3つのポイント

なぜ車種によってこれほどまでにリセールバリューに差が生まれるのでしょうか。その価値を決定づける要因は、大きく分けて以下の3つです。
- 海外からの強い需要
- 国内の安定した人気
- 独自の魅力
それぞれ詳しく解説します。
海外からの強い需要
特にアルファードやヴェルファイアのリセールバリューを支えるのは、海外、とりわけ東南アジアを中心とした輸出需要です。これらの国々において、トヨタブランドは絶大な信頼があります。さらに、マレーシアなど国によっては新車にかかる関税が非常に高いため、高品質で状態の良い日本の中古車に人気が集中します。
中でもアルファードは、富裕層の間で「成功の証」としてのステータスシンボルとなっており、多少高くても手に入れたいという強い需要が存在します。この海外からの強力な買い付けが、国内の中古車オークション相場を押し上げ、結果として国内の買取価格にも直接反映されているのです。
国内の安定した人気
トヨタ「ヴォクシー/ノア」や日産「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」といったミドルサイズミニバンは、日本の道路事情や家族構成に最適化されたサイズ感で、長年にわたり不動の人気を誇ります。
「子どもの送迎に便利なスライドドアが欲しい」「家族で出かけるのに十分な広さが欲しい」といった、ファミリー層の普遍的なニーズに応え続けるこれらの車種は、中古車市場でも常に需要が安定しています。そのため、海外需要が比較的小さくても、流行り廃りの影響を受けにくく堅実なリセールバリューを維持することができるのです。
独自の魅力
市場全体の人気とは別に、「この車でなければダメだ」という熱心なファン層の存在も、リセールバリューを支える重要な要素です。
その代表例が、三菱「デリカD:5」です。「ミニバンの利便性」と「SUVの悪路走破性」を融合させた唯一無二のコンセプトは、特にキャンプやスキー、釣りといったアウトドアアクティビティを愛好するユーザーから絶大な支持を受けています。
このような特定の趣味やライフスタイルに深く刺さる車は、中古車市場でも「指名買い」されることが多く、供給が需要を上回りにくいため、年式が古くなっても価値が落ちにくいという大きな強みを持っています。
【新車購入時】ミニバンのリセールバリューを最大化する3つのポイント

愛車の将来のリセールバリューは、新車を購入する際の選択に大きく左右されます。ここでは、将来の価値を最大化するための以下の3つの重要なポイントを解説します。
- グレード選び
- ボディカラーとメーカーオプション
- エンジン
グレード選び
同じ車種であっても、どのグレードを選ぶかによって、数年後の査定額は数十万円単位で変わる可能性があります。リセールバリューを意識するなら、見た目が豪華で装備が充実した上位グレードを選ぶのが鉄則です。
例えば、ステップワゴンであれば「スパーダ」、セレナであれば「ハイウェイスター」などがこれに該当します。これらのグレードは、専用のエアロパーツが装着され、見た目がスタイリッシュであることに加え、後付けできない快適装備や安全装備が標準で備わっていることが多いです。
中古車市場では、こうした「完成された一台」を求めるユーザーが圧倒的に多いため、多少新車価格が高くても、それ以上に価値を維持しやすくなります。逆に、価格の安さだけでベースグレードを選ぶと、中古車としての需要が低く、値下がり幅が大きくな る傾向があります。
ボディカラーとメーカーオプション
グレードと並んでリセールバリューに大きな影響を与えるのが、ボディカラーとメーカーオプションの選択です。
ボディカラーは「白系」か「黒系」が鉄則
ボディカラーは「パールホワイト(白系)」と「ブラック(黒系)」の2色が圧倒的に有利です。これらの色は流行に左右されず、性別や年齢を問わず幅広い層に受け入れられるため、中古車として最も再販しやすいためです。
一方で、赤や青といった個性的な色は好みが分かれるため、査定額が低くなるリスクを伴います。
メーカーオプションは「サンルーフ」と「両側パワースライドドア」がおすすめ
また、オプションは「後付けできないメーカーオプション」に価値が集中します。特に以下の2つは、ミニバンにおいて必須とも言える装備です。
- サンルーフ(ムーンルーフ)
- 両側パワースライドドア
これらの装備は、装着の有無で査定額に数十万円もの差が生じることも珍しくありません。特にサンルーフは、アルファードのような輸出に強い車種では絶大な人気を誇り、オプション代金を上回るリターンが期待できる場合もあります。
エンジン
「ガソリン車とハイブリッド車、リセールで有利なのはどっち?」これは非常に多くの方が悩むポイントです。結論から言うと、「車種」と「乗り方(売却までの期間)」によって答えが変わります。
ケース① アルファードを短期(3~5年)で売る→「ガソリン車」が有利な傾向
アルファードやヴェルファイアのように、海外輸出がリセールバリューを強く牽引している車種の場合、短期的なリセールではガソリン車の方が有利になる傾向があります。
これは、海外の整備環境では、構造が比較的シンプルで修理が容易なガソリンエンジンが好まれるためです。また、新車価格がハイブリッド車よりも安いため、中古車としての価格的な魅力も高まります。このため、3〜5年といった比較的短い期間で乗り換えることを想定している場合は、ガソリン車を選ぶのが賢明な選択と言えるでしょう。
ケース② ノア/ヴォクシー等を長く乗る→「ハイブリッド車」が有利な場合も
一方で、ヴォクシー/ノアやセレナのように、国内需要がリセールバリューの中心となっている車種の場合、長期的に見るとハイブリッド車の方が有利になるケースも多く見られます。
国内市場では、燃費の良さによるランニングコストの低減が大きな魅力と捉えられ、環境意識の高まりも相まって中古車としての需要が安定しています。特に、5年以上長く乗ることを考えている場合や、年間の走行距離が多い方にとっては、売却時の価値だけでなく、日々の燃料費の節約というメリットも享受できます。
【愛車売却時】ミニバンの買取価格を最大化する3つの方法

ここでは、少しの手間をかけるだけで、数十万円の差が生まれる可能性のある、売却時に実践すべき方法として、以下の3つを解説します。
- 高値で売れるタイミングを狙う
- 車内外を清掃しておく
- 信頼できる売却先を選ぶ
高値で売れるタイミングを狙う
車の買取価格は常に一定ではありません。市場の需要と供給のバランスによって変動するため、高く売れる「旬」のタイミングが存在します。特に意識すべきなのは、以下の2つのタイミングです。
モデルチェンジの前
愛車のフルモデルチェンジが発表されると、旧型モデルの価値は大きく下落します。新型への買い替え需要で、旧型モデルが中古車市場に大量に供給され、需給バランスが崩れます。売却を検討しているのであれば「型落ち」前に売却してしまうことが、価値を最大化するのに効果的です。
需要が高まる「1月~3月」
中古車市場は、新生活が始まる4月に向けて需要が最も高まります。買取業者はこの時期に在庫を確保しようと、仕入れを強化するため、通常よりも高い価格で買い取る傾向にあります。この時期を狙って売却するのも有効な戦略です。
以下の記事では、車を売る時期についてさらに詳しく解説しています。
車内外を清掃しておく
査定前はもちろん、日頃から車を綺麗に保っておくことは、査定額にプラスの影響を与えます。「このオーナーは車を大切に扱ってきたのだろう」という好印象は、査定士の心理に働きかけ、減点を手控える効果も期待できるため必ず実践しましょう。
外装は洗車をし、内装は掃除機をかけ、窓を拭くだけでも印象は大きく変わります。特に、シートのシミや、タバコ・ペット・芳香剤の強い臭いは、専門的なクリーニングが必要となるため、大きな減点対象です。査定前には換気を行い、無臭の状態に近づけておくことを心がけましょう。
査定前の清掃の重要性や具体的な方法については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
信頼できる売却先を選ぶ
愛車の価値を最終的に決定づけるのが、どこに売るかという「売却先の選択」です。
下取りよりも買取店がおすすめ
新車購入時のディーラー下取りは、手続きが一度で済む手軽さが魅力ですが、一般的に買取価格は低くなる傾向にあります。なぜなら、ディーラーの主な再販経路は自社の中古車部門のみだからです。また、新しい車の納車まで時間がある場合、その間の相場の下落も考慮するため低めの価格を提示される場合もあります。
一方、買取専門店は中古車を買い取って再販することがビジネスの核です。そのため、車種ごとの人気や最新のオークション相場、さらには海外需要といった多様な価値基準を反映して査定してくれます。多くの場合、下取りよりも高い価格が期待できるでしょう。
下取りと買取の違いについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
海外に販路を持つ業者
アルファードのように海外需要が高い車種を売却する場合は、海外に直接的な販売ルートを持つ買取業者を選ぶことが特に重要です。国内での再販しか考えていない業者と、海外のバイヤーに直接販売できる業者とでは、査定額の基準となる相場が全く異なります。
後者は、より高値で取引される国際相場を基準に査定額を算出できるため、驚くような高値が付く可能性があるのです。
複数業者に査定してもらう「相見積もり」は必須
そして、最高額を引き出すための最も確実な方法が「相見積もり」です。必ず複数の買取業者(3〜5社が目安)に査定を依頼し、提示された金額を比較検討しましょう。業者を競合させることで、「他社に負けたくない」という心理が働き、各社は自社の利益を削ってでも高い査定額を提示せざるを得なくなります。この「競争の原理」を利用することで、最初の1社の査定額が数十万円高くなることもあります。
また、価格だけでなく、査定内容の説明の丁寧さ、代車の有無といったサービス面、担当者の接客態度など、総合的に比較し、最も信頼できる一社を選ぶことが、後悔しない売却の鍵となります。相見積もりの具体的な方法や、何社に依頼すべきかについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ|ミニバンのリセールバリューは最大化できる!売却先は「最強買取」がおすすめ

ここまで、ミニバンのリセールバリューについて、購入から売却までのポイントを解説してきました。この記事の重要なポイントを以下にまとめます。
- リセールバリューの重要性: ミニバンの総所有コストを抑えるには、将来の再販価値(リセールバリュー)を理解することが不可欠です
- 車種選びのポイント: アルファードのような海外需要が強い車種、ヴォクシーのような国内人気が安定している車種、デリカD:5のような独自の魅力を持つ車種が、高いリセールを維持する傾向にあります
- 購入時の賢い選択: 将来の価値は、購入時に選ぶ「グレード」「色」「オプション」で大きく変わります。エアロ系の上位グレード、色は白・黒、後付けできないサンルーフなどが鉄則です
- 売却時の戦略: 「モデルチェンジ前」を狙い、車を綺麗に保ち、複数の買取業者を比較することが、愛車の価値を最大化する鍵です
これらのポイントを押さえることで、ミニバンのリセールバリューは最大化することが可能です。そして、その価値を正しく評価してもらうためには、業者選びが何よりも重要です。
もし、ミニバンの売却を少しでも考えているなら、中古車販売店「トップランク」が運営する「最強買取」をおすすめします。
- 【世界相場を参考にした高価買取】国内相場にとらわれず、海外需要も反映した査定なので他社よりも高値を提示できます
- 【豊富な買取実績】取り扱い台数は年間10,000台以上!豊富な経験で精度の高い査定が可能です
- 【どんな車も査定OK】車検切れはもちろん、不動車や事故車も諦めずにご相談ください
- 【気軽に仮査定額がわかる】「LINE査定」「最強写メ査定」なら自宅にいながらスピーディーに仮査定額がわかります
- 【面倒な手続きは無料代行】名義変更などの手続きは最強買取が代行します。手数料はもちろん無料です
まずは、最短1分で仮査定額が分かる「LINE査定」や「最強写メ査定」で、あなたの愛車が持つ本当の価値を確かめてみてください。

最新情報をお届けします
Twitter で最強買取jpをフォローしよう!
Follow @saikyoukaitori