日産GT-Rが生産終了へ。改めて知りたい「R35」の魅力と今後の展望とは

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長年愛され続けていたR35GT-Rが、ついに2025年8月に生産終了されることが発表されました。これまで魅力的な走行性能とデザインで人気を集めていたGT-R。

今後どのようになっていくのか、詳しく解説します。GT-Rファンの方や、所有者の方も今後の参考にしてください。

日産 GT-R「R35」とは

日産GT-R「R35」は、2007年に日本で発売されたスーパースポーツカーです。それまではスカイラインGT-Rでしたが、日産GT-Rとして独立。新しくなった日産GT-RはかつてのスカイラインGT-Rシリーズの血統を引き継ぎ、現代の技術を駆使することで、世界の名だたるスーパースポーツと肩を並べる存在に生まれ変わりました。

GT-R「R-35」は2025年1月に新規注文受付が終了し、2025年8月に生産終了予定です。長い歴史があるGT-Rを惜しむ声が、多くのファンからも上がっています。

日産 GT-R「R35」生産終了の理由

日産GT‐R「R35」は人気なのにも関わらず、生産終了には何か原因があるのか気になるところです。2007年以降、18年にわたりモデルチェンジをしていないことが原因で、生産が難しくなった部分も少なくありません。

なぜ生産終了したのか、詳しく解説します。

部品の供給が難しくなっている

GT-R「R35」の生産が終了に至った理由の一つに、一部の供給が難しくなった部品があると、メーカーが明かしています。2007年から18年も経つと、設計時と市場の状況が変わったことで、部品が手に入らなくなってしまうことも少なくありません。

自動車を製造するうえで安定した部品供給が重要であるため、いくつかの部品が入手困難になることで、生産が維持できなくなってしまいます。環境対策や有害物質の規制などが変化したことで、法律やガイドラインが見直され、特定の素材が使えなくなることもよくあることです。簡単に代替できる部品を調達できるかといえば、難しいでしょう。

その他にも、部品を供給するサプライヤー側の事情で生産終了することも自動車業界では珍しくありません。そのため18年もの間モデルチェンジをしていないことが原因で、部品の供給が間に合わないことも一つの大きな原因です。

安全性能基準をクリアできなかった

自動車は、新しい安全性能基準に適合することが求められています。しかしGT-R「R35」は18年前に設計されたモデルのため、最新の安全基準をクリアすることが難しいのが現状です。特に衝突安全性や先進運転支援技術(ADAS)に関する規制は年々厳格化し、生産終了の要因となりました。

今回生産終了の要因となった基準として、衝突被害軽減ブレーキがあります。衝突被害軽減ブレーキは衝突の可能性が高まると車が自らブレーキをかけて速度を落とし、衝突や衝突時の被害を軽減するものです。2021年11月以降に登場した新車は装着義務があります。

GT-Rのような継続生産車は、これまで装着義務が免除されていましたが、2025年12月からは免除措置が終了し、すべての新車に装着義務が課されます。そのため、GT-Rは装着して生産を続けることを選ばず、生産終了する運びとなりました。

日産 GT-R「R35」の魅力 愛され続けるのはなぜ?

発売当初から人気を落とさないGT-R 。生産台数が少ないながらも、圧倒的な性能や存在感により、愛され続けています。具体的にGT-Rが愛され続ける理由に、どんなものがあるのか解説します。

圧倒的な走行性能と技術

GT-R「R35」の最大の魅力は、GT-Rならではの類まれな走行性能にあります。歴代のGT-Rは直列6気筒エンジンでしたが、R35はV型6気筒3.8Lツインターボエンジンを搭載。世界に誇るハイパフォーマンスカーとして、GT-Rの性能向上を最優先に考えていた日産開発陣の想いが込められています。

GT-R「R35」に搭載されるVR38DETTエンジンは、すべて人の手で組み立てられています。誰でも組み立てられるわけではなく、日産社員の中でたった数名しかいない「匠」と呼ばれる限られたスタッフの手によるものです。

その他の技術として、電子制御全輪駆動システム(ATTESA E-TS)や、ビークルダイナミクスコントロール(VDC)などが組み合わさり、緻密な操縦性と卓越したパフォーマンスを実現しています。

革新的なデザインと存在感

外観のデザインは、流線型を基にしたエアロダイナミクスを考慮したものです。大胆なフロントグリルとアグレッシブなボディラインは、ひと目でGT-Rであることを自覚させ、他の車両とは一線を画します。

また、LEDテールランプや独特のドアハンドルデザインなど、細部にまでこだわった美しさが魅力のひとつです。

コストパフォーマンスとスーパーカー像の再定義

GT-Rは、性能や技術に対して非常に優れたコストパフォーマンスを持つと言われています。スーパーカーは飛び抜けて優れた性能を持つうえに、デザインも美しい特徴的なスポーツカーの総称です。厳密な定義はありませんが、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンなどがスーパーカーにあたります。

これらのいわゆるスーパーカーが軒並み3000万〜5000万円であるのに対し、GT-Rの価格は1400万円からです。性能やデザインを含め、高いコストパフォーマンスがあるにも関わらず、スーパーカーよりも手頃に手に入るところが魅力のひとつです。

日産 GT-Rは今後どうなる?後継車は?

GT-Rの生産終了を受けて、復活や後継車がないのか気になるところです。今後どのような動きがあるのか、執筆時の2025年6月時点でわかっていることを紹介します。

新車での購入はできなくなる

2025年モデルをもって、GT-R「R35」は生産終了します。今後は新車としての購入ができません。多くのファンにとって悲しいニュースとなりましたが、既存のオーナーにとっては特別な価値を持つモデルになるでしょう。

次期型モデルの発表は公式からも現時点ではされていないので、今後の展開に注目です。

後継車となるGT-R「R36」の噂

後継車として予想されるGT-R「R36」については、これまでに様々な噂が飛び交っています。現状、正式な発表はされていません。しかし、ジャパンモビリティショー2023で発表した「ハイパーフォース」が、次期GT-Rを示唆したものではないかと噂されています。

ハイパーフォースは、カーボンを活用した軽量な車体に全固体電池を搭載し、最大出力1000kWを発揮するEV車です。コンセプトは「究極のドライビングプレジャーを追求しながら、日常での快適性も兼ね備えた次世代の高性能スーパースポーツカー」ということもあり、GT-Rのコンセプトである「究極のドライビングプレジャーの追求」とよく似ています。

ハイパーフォースには、ARやVRによる走行体験の拡張が盛り込まれているとされていますが、現時点ではコンセプトの域を脱していません。また、ハイパーフォースに搭載されている全固体電池の実用化についても、日産は2028年度までを目標に掲げていますが、現時点ではクリアすべき課題が多く市販化されるかどうかは不透明です。

環境意識の高まりや経営状況など、日産とGT-Rを取り巻く状況は決して甘いものではありません。しかし、日産の代名詞とも言える「GT-R」の名跡を簡単に消したくないという思いは、日産ファンだけでは無いはずです。どんな形であれ、日本を代表するスーパーカー「次期GT-R」の復活と登場を期待しましょう。

日産 GT-R「R35」の販売終了に伴い中古車価格も上昇する

中古車の価格を決める大きな要素は、「欲しい人の数」つまり需要です。需要があるにもかかわらず流通量が限られていたり、生産が終了しているモデルは、希少性が評価されて価格が上がることがあります。

そのため生産終了による希少性から、GT-R「R35」の中古車価格は今後上昇する可能性が高くなっています。コレクターズアイテムとしての価値が増すため、特に良好な状態の車両は高い需要が予想されます。

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最強買取jp

 

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