「車検証がデジタル化されたって聞いたけれど、どう変わったの?」「車検の専用アプリって何?使いこなせるか自信がない」といった疑問をお持ちではありませんか?
2023年から電子化された車検証は、スマホなどのデバイスを車検証に近づけるだけで、ICタグ内の車両情報を即座に読み取れる優れものです。これまでの紙ベースの車検証と比べて一回り小さくなり、セキュリティ性なども格段に向上しています。ただし、専用アプリの操作などに慣れるまでは、車検証の扱いに戸惑うことがあるかもしれません。
この記事では、電子車検証の特徴、仕組み、紙ベースの車検証との変更点、メリット・デメリットなどを徹底解説します。
最後までご一読いただくことで、電子車検証について理解し、スムーズに移行できるはずです。
目次
電子車検証とは?概要とメリット・デメリット

電子車検証は、ICチップを活用したデジタルの車検証で、2023年に導入されました。関連手続きの効率化やセキュリティ向上が期待される反面、専用機器への依存といった注意点も存在します。
以下3つの観点から、新しい車検証の特徴を把握していきましょう。
- そもそも電子車検証とは?2023年からの新制度
- 電子車検証導入のメリット
- 電子車検証導入のデメリット
そもそも電子車検証とは?2023年からの新制度
電子車検証とは、2023年1月から普通自動車で、2024年1月から軽自動車で導入が始まった新しい形式の車検証です。これまでの紙ベースの車検証とは異なり、ICチップ内蔵のカード仕様の車検証となっていて、車両情報の一部を電子的に管理する仕組みが採用されました。
このような仕組みが導入された背景には、「自動車登録手続きのデジタル化」を目的とした国土交通省の取り組みがあります。導入にあわせて、これまで運輸局に出向いて行っていた手続きの一部が、オンラインで完結できるようになり、個人・法人の負担軽減につながっています。
電子車検証導入のメリット
電子車検証の導入にともない、利便性と安全性の両面で以下のようなメリットが生まれています。
小型で収納しやすい
一番の違いは、その大きさです。電子車検証は手のひらサイズ(A6相当)の厚紙に変わり、従来の車検証(A4サイズ)よりも小さくなりました。ダッシュボードなどにも収納しやすく、保管・携帯の利便性が高まったといえます。
暗号化で情報漏えいリスクを低減
ICチップを内蔵したタグには所有者の個人情報が記録されており、その内容は暗号化されています。これにより、不正な読み取りや改ざんが困難になり、偽造防止効果が向上しました。
あわせて、券面に個人情報が記載されなくなったことで、プライバシー保護の観点でも安心感が増しています。
OSSとの連携による利便性向上
OSS(ワンストップサービス)とは、自動車の各種手続きをインターネット上でまとめておこなえるオンラインサービスです。電子車検証とOSSの連携によって、名義変更や住所変更などの手続きを、自宅から簡単に対応できるようになり、ユーザーの手間がさらに軽減されました。
整備工場で即更新
電子車検証では、国の委託を受けた整備工場などの「記録等事務代行者」が、専用システムを通じてICタグ内の情報を直接更新できます。そのため、車検後に運輸局へ出向く必要がなくなり、手続きの待機時間が大幅に削減されました。
24時間情報を確認できる
専用アプリを使うことで、普段使っているスマホやパソコンで、詳細な車両情報を確認できます。具体的には、有効期限や所有者情報、さらにはリコール情報などもリアルタイムでチェック可能です。
リコール情報も即時確認
アプリでは、リコール対象となった車両について通知が届く仕組みとなっています。これにより、従来よりも早く不具合情報を把握でき、迅速な対応が可能になります。安全面での向上も大きなポイントです。
電子車検証導入のデメリット
電子車検証には多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。
NFC非対応機種では利用できない
スマホで電子車検証を読み取るには、NFC(近距離無線通信)機能が必要です。NFC非対応の機種を使っている場合、車両情報などを確認できないため注意してください。
電子化にともない手数料が増加
電子車検証の導入にともない、手数料が数百円程度引き上げられました。デジタル化されたにもかかわらず、若干の費用負担が増す点は、マイナス要素といえるでしょう。
情報確認に専用機器が必要
ICチップに有効期間や所有者情報、車両情報などが記録されているため、従来の車検証とは異なり、券面にはこれらの情報が記載されていません。そのため、各情報を確認するには、専用の閲覧アプリをインストールしたスマホや、ICカードリーダーを接続したパソコンが必要です。
ICタグの破損リスクがある
車検証本体に内蔵されているICタグは精密な電子部品です。無理に折り曲げたり、強い衝撃を加えたりすると破損する可能性があり、情報の読み取りができなくなるリスクがあります。
取り扱いには十分注意が必要です。
スマホの電池切れや故障の影響を受ける
スマホで閲覧アプリを使用する場合、バッテリー切れや端末の故障が発生すると情報を確認できなくなります。緊急時や外出先での確認が求められる場面では、不便さを感じることがあります。
電子車検証になったことで変更された3つの点

車検証がデジタル化されたことで、基本的な使い方や管理、活用方法が変わります。主な変更点として、以下の3つが挙げられます。
項目 | 紙ベースの車検証 | 電子車検証 |
サイズ | A4サイズ(297mm×210mm) | A6サイズ(148mm×105mm) |
券面の記載情報 | 全情報を券面に記載 | 基本情報のみ記載 |
詳細情報確認方法 | 券面で即座に確認可能 | 専用アプリで読み取り |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【サイズ】A4→A6になりコンパクトに
従来の車検証(A4サイズ)は、デジタル化によりA6サイズ大の厚紙に変わり、手のひらに収まるほど小さくなりました。具体的には、文庫本を少し長くした程度の大きさです。本体サイズの小型化により、ダッシュボードで保管・携帯がしやすくなりました。
また、車検証の裏面部分には、車両情報を電子的に記録するためのICチップが取り付けられています。この小さなチップが、今後の車両情報の管理において重要な役割を担います。
【項目】記載情報の大幅な削減
電子車検証では、券面に表示される情報が大幅に絞り込まれ、継続検査や変更登録といった手続きを経ても変更されない「車両の基本情報」のみが記載される形となりました。以下、券面に記載されなくなった情報を見ていきましょう。
記載場所 | 情報内容 |
券面に継続記載 | ・自動車登録番号(ナンバープレート番号) ・車台番号 ・車名 ・型式 ・類別区分番号 ・車検証交付年月日 ・使用者の氏名または名称 ・車体寸法(長さ・幅・高さ) ・エンジンの型式 ・使用燃料の種類 ・排気量または定格出力 ・車両重量 ・車両総重量 ・乗車定員 ・最大積載量 ・初度登録年月 ・車両識別符号(車両ID) |
ICチップ搭載の電子タグに移行 | ・自動車検査証の有効期間満了日 ・所有者の氏名 ・住所 ・電話番号 ・使用の本拠の位置 ・備考欄の記載事項 |
各種情報は電子車検証のICチップに格納されており、専用アプリで確認する仕組みです。券面に表示されなくなったことで、個人情報保護が大幅に強化されています。
【ICタグ】アプリで詳細な情報を確認
ICタグの内部には、券面への記載が省略されることになった所有者の情報や、車検証の有効期間といった極めて重要なデータが安全に記録されています。
確認する方法は、国土交通省が提供している専用アプリの使用です。具体的な確認方法については、次の項で詳しく解説します。
車検証閲覧アプリの準備と使い方3ステップ

専用のアプリケーションを使えば、車検証本体のICタグに記録された情報をいつでも閲覧できます。ここでは、スマホにおけるアプリケーションの準備と使い方について、以下3つのポイントをご紹介します。
- ステップ①:「車検証閲覧アプリ」をインストールする
- ステップ②:アプリを起動し電子車検証の情報を読み取る
- ステップ③:車検証の情報を閲覧する
ステップ①:「車検証閲覧アプリ」をインストールする
まずは、国土交通省公式の専用アプリを端末にインストールします。スマホの場合は、iPhoneならApp Store、Android端末ならGoogle Playストアで「車検証閲覧アプリ」を検索してください。
各詳細情報やインストールリンクは、国土交通省「電子車検証ポータルサイト」で確認できます。
ステップ②:アプリを起動し電子車検証の情報を読み取る
電子車検証の情報を読み取るには、スマホのNFC機能をオンにしてください。アプリの指示に従い、スマホの背面(カメラ付近)を、車検証のタグ付近に近づけます。
ステップ③:車検証の情報を閲覧する
読み取り完了後、アプリ上に車検情報が表示されます。リコール情報なども確認でき、その場合はプッシュ通知でお知らせが届きます。
なお、車両情報はオンライン環境でPDFファイルでの保存・出力ができるため、必要に応じて活用ください。
車検前は車売却のベストなタイミング

電子車検証について知りたい方の中には「車検を通すか、売却するか迷っている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。その場合、まずは売却を前向きに検討することをおすすめします。
なぜなら、車売却のタイミングは「車検満了の1〜2か月前」がベストだと言えるからです。その理由は、車検を通してすぐに売却しても、「車検が十分残っていることに対するプラス査定よりも、車検費用のほうが高額になる」ケースがほとんどだからです。
たとえば、車検費用に10万円かけたとしても、その分査定額が10万円上がることはほとんどありません。中古車販売店にとっては、車検が残っている車だからといって特別に高く売れるわけではないため、査定額に大きな差がつくことは少ないのです。
そのため、「そろそろ車検だけど、売ろうか迷っている」という方は、車検を通す前に一度、売却を検討することをおすすめします。
「どこに査定を頼めばいいかわからない」という方には、最強買取の「LINE査定」がおすすめです。スマホなどから写真を送るだけで、簡単に仮査定を受けられます。ぜひ一度お試しください。
まとめ|電子車検証への切り替え前に「最強買取」の無料査定をお試しください!
電子車検証の導入により、車検証の形式や使い方は大きく変わりました。
ICタグの搭載でセキュリティが向上し、専用アプリを使えば、24時間いつでも車両情報を確認できます。一方で、専用機器への依存やICチップの破損リスクなど、注意すべき点も存在します。
車検のタイミングを迎える際は、新制度を理解したうえで、愛車に乗り続けるか、売却するか検討しましょう。もし、車検前の売却を考えているなら、「最強買取」がおすすめです。
- 【電子車検証対応】 電子車検証にも対応しており、査定や買取の手続きもスムーズに進められます
- 【海外需要を加味した高額査定】 国内市場だけでなく、世界的な需要を反映した査定により、他社よりも高値の提示が可能です
- 【年間1万台超の実績】 年間10,000台以上を取り扱う豊富な実績で、的確な査定を実現します
- 【古い車や不動車も対応】 13年以上経過した車はもちろん、動かない車や事故車も気軽にご相談いただけます
- 【自宅から簡単に仮査定】 「LINE査定」や「最強写メ査定」を利用すれば、自宅にいながら迅速に仮査を受けられます
- 【各種手続きも無料で代行】 名義変更などの煩雑な手続きも、手数料無料で代行します
まずは、最短1分で仮査定額が分かる「LINE査定」や「最強写メ査定」で愛車のおおよその価値を確かめてみてください。

最新情報をお届けします
Twitter で最強買取jpをフォローしよう!
Follow @saikyoukaitori