車の故障を隠して売るのはNG！バレた時のリスクと損しない売却術を徹底解説

車の売却を検討している方の中には「小さな傷があるけどこのまま売っても大丈夫？」「故障してるけど隠して売ればバレないのでは？」と考えている方も多いでしょう。確かに、傷や故障を直すためにはお金がかかるため、可能であればそのまま売却したいという人がほとんどです。

しかし、車の故障を隠して売ると、返金請求や訴訟を起こされるリスクがあります。故障がバレなかったとしても、結果的に適正な金額まで引き下げられることになるため注意が必要です。この記事では、車の故障を隠して売るリスクや、故障車を高く売るコツについて解説します。

この記事でわかること 故障を隠して車を売るリスク 故障を正直に申告するメリット 故障車を高く売るコツ

ぜひ最後まで読んでいただき、故障車を高く売るコツを学んでください。

故障を隠して車を売る4つのリスクとは？

結論から申し上げますと、車の故障を隠して売ることは、リスクの高い行為です。一時的に車を売却できたとしても、以下のようなリスクが発生します。

• 減額請求・返金請求
• 法的責任を負わなければならない可能性
• 故障がバレて損害賠償請求を受けるケース
• 心理的な重圧を抱える

減額請求・返金請求

車の売却後に故障が見つかった場合、買取業者から減額請求や返金請求を受けるリスクがあります。

車を売却する際には、査定士による点検・確認が行われますが、査定士も人間であるため故障を見落とすケースもあります。故障を隠して車を売れたとしても、後から故障が見つかった場合は売り手側に「契約不適合責任」が発生します。

契約不適合責任とは 契約不適合責任は、引き渡された目的物が種類、品質又は数量に関して契約の内容に適合しないものであるときは、買主は、売主に対し、目的物の修補、代替物の引渡し又は不足分の引渡しによる履行の追完を請求することができる制度。引用元：公益法人　全日本不動産協会

売却後に車の故障が見つかった場合は、元の査定額よりも買取金額が下がってしまうため、買取業者側からの減額請求や返金請求を回避できません。返金請求を受けた場合は、売買契約が無効となり、買取金額を全額返金しなければならないため注意が必要です。

法的責任を負わなければならない可能性も

車の故障を隠して売った場合、法的責任を負う可能性があります。

前述のとおり、故障があるにも関わらず隠して売却した場合は「契約不適合責任」が適用されます。契約不適合責任は2020年4月1日施行の民法改正で導入され、故障を知らなかった買取業者側に以下のような権利が発生します。

権利名	車の売買において発生する権利
追完請求	車の修理を求める権利
代金減額請求	修理費や価値の低下に応じて元の買取価格の一部を返還するように求める権利
契約解除（返金請求）	買取代金の返還を要求し契約自体をなかったことにする権利
損害賠償請求	故障が見つかったことによる損害を請求する権利

代金減額請求や契約請求は先ほど解説したとおりです。損害賠償請求には、故障の修理費用だけでなく、人件費やレッカー代も含まれるため、数十万円から数百万円の賠償金を請求されるケースもあります。

買取業者からの請求に応じなかった場合は訴訟に発展することとなり、最悪の場合、詐欺罪などの刑事罰に問われる可能性もあるため注意が必要です。

「隠し通せる」は甘い考え！プロの目はごまかせない

車を売る際、「もしかしたら故障を隠し通せるのではないか」と考える方も多いと思いますが、それは甘い考えです。

査定士はこれまで数百台から数千台もの車を査定してきたプロです。車の知見が少ない売り手が気づいているような故障を見抜けないケースは極めて稀で、プロの目をごまかすことは不可能だと思った方が良いでしょう。

仮に査定で故障が見つからなかったとしても、買取後の点検や走行で発覚する可能性が高く、前述の契約不適合責任によって最悪の場合、損害賠償請求を受ける可能性があるため注意が必要です。

故障を隠すことの心理的デメリット

車の故障を隠して売ることは、心理的なデメリットも引き起こします。例えば、車の故障を隠して売ることの悪質性を理解している場合、「いつかバレて損害賠償請求や訴訟を起こされるのではないか」という不安が常に付きまとうことになります。

車の故障を隠して売れたとしても、長期的な精神ストレスが健康や人間関係に悪影響を及ぼす可能性があります。

故障を正直に申告する4つのメリット

車の故障を買取業者に正直に申告すると、買取金額が下がってしまう可能性があります。一方で、以下のようなメリットも期待できます。

• トラブルを未然に防げる
• 買取業者との信頼関係を築ける
• 結果的に高く売却できる
• 正直に話すことで気持ちが楽になる

トラブルを未然に防げる

車の故障を正直に申告すると、トラブルを未然に防げるメリットがあります。車の故障を隠して売った場合、後から故障が発覚して返金請求や損害賠償請求、訴訟などのトラブルに発展する可能性が高いです。

一方で、故障を正直に申告しておけば、そのようなトラブルは回避できます。また、気づいていなかった故障が後に発見されたとしても、寛容な対応を受けられる可能性が高いでしょう。

買取業者との信頼関係を築ける

2つ目のメリットは、買取業者との信頼関係が築けることです。車は消耗品であるため、定期的に買い替える必要があります。車を買い替える際、信頼関係が築けている買取業者に査定依頼することで、プラスに働く可能性が考えられます。

また、欲しい車を探してくれるなど購入時にも有利になるため、買取業者との信頼関係を築くためにも故障は正直に申告しましょう。

結果的に高く売却できる

故障を正直に申告するメリット3つ目は、結果的に高く売却できる可能性があることです。車の故障が発覚すると、買取業者の印象が悪くなり、本来以上の減額請求を受ける可能性があります。

一方、正直に故障を申告して買取価格を交渉した場合は、買取業者側からのイメージが良くなります。結果的に車の故障を隠していたケースと比べると、高値で買い取ってもらえる可能性が高くなるでしょう。

ただし、必ずしも故障を正直に申告したほうが高く買い取ってもらえるとは限りません。故障を正直に申告して納得のいく買取金額を提示されなかった場合は、故障車でも買い取ってくれる業者に見積もりを出してもらい、買取代金を比較してみるようにしましょう。

最強買取では、車種や状態次第で故障車やエンジンのかからない不動車でも買取が可能です。弊社査定員が愛車の価値を最大限に引き出します。また、ご指定の場所まで引き取りに伺いますので、安心してご相談ください。

正直に話すことで気持ちが楽になる

車の故障を正直に申告すると、気持ち的に楽になるメリットがあります。車の故障を隠して売却すると、売却後も罪悪感や隠し事によるストレスが付きまといます。

しかし、故障を正直に申告しておけば、後ろめたい気持ちはなく、堂々と次の車購入に向けて買取業者と話し合えます。

故障車を高く売るための5つのコツ

ここまで故障を隠すリスクとメリットについて解説しましたが、故障箇所がある車をなるべく高く売るにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、故障車を高く売るためのコツとして以下の5つをご紹介します。

• 信頼できる買取業者の選定
• 相見積もりで最高値を引き出す
• 車の状態を正確に伝える
• 車をキレイにしておく
• 必要書類を揃えておく

信頼できる買取業者の選定

故障車を高く売るためには、信頼できる買取業者の選定が不可欠です。信頼できる買取業者を選定するポイントは、以下の2つを押さえておきましょう。

豊富な取引実績

信頼できる買取業者を選ぶ際のポイントとして、取引実績が挙げられます。実績が多い業者は利用者の満足度が高いと考えられるため、信頼性が高いと判断できます。

気持ちの良い対応

従業員の対応も重要な判断材料です。中には、売却を急がせる業者も存在しますが、質問や不安に丁寧に対応してくれる業者であれば安心して売却できます。

信頼できる買取業者の選定が難しい人は、輸入車10,000台、国産車20,000台の取り扱い実績を誇る「最強買取」の利用をご検討ください。他の買取業者には負けない車への愛と知識で、あなたの車を適正価格で買い取らせていただきます。

参考記事：車買取を依頼するならどこがいい？業者選びのポイントをご紹介

相見積もりで最高値を引き出す

2つ目のポイントは、相見積もりで最高値を引き出すことです。

実は同じ車でも依頼する業者によって買取金額は異なります。実際に筆者がトヨタ・アクアを3社の買取業者に査定依頼したところ、以下のような回答が得られました。

• A社：30万円
• B社：32万円
• C社：40万円

その結果、A社とC社では10万円の差額が発生しました。このケースでは、もしA社だけと取引していた場合、大きく損していたことになります。

相見積もりを取る際は、最低でも3社以上の見積もりを依頼しましょう。3社以上に相見積もりを依頼するメリットは以下の通りです。

• 買取金額が一番高い業者を割り出せる
• 他社から提示された買取金額を交渉材料として使用できる

故障車を高く売るためには、業者間で競争を促し、最高値を引き出すことがポイントです。

参考記事：車買取で相見積もりを活用する方法と高く売るためのポイント

車の状態を正確に伝える

故障車を高く売るポイント3つ目は、車の状態を正確に伝えることです。

車の状態を正確に伝えることで、買取業者からの印象が良くなり、査定額が上がる可能性があります。言葉で説明しにくい故障音などは、正確な査定をしてもらうために動画を残しておくとよいでしょう。

また、故障や修復歴などのマイナス要素だけでなく、オプションやメンテナンス状況など、プラス要素となる面も伝えるようにしましょう。特にオプションに関しては、買取金額が数十万円変動する場合もあるため、必ず伝えてください。

車をキレイにしておく

4つ目のポイントとして、車内外をキレイにしておくことが挙げられます。特に車内の状態は重要で、外観よりも車内の状況の方が査定額に大きな影響を及ぼします。

実際に日本自動車査定協会（JAAI）の査定項目でも、内装の状態が重要な査定ポイントとされており、特にタバコのヤニが付いている場合や、異臭が付いている場合は、大幅な減額が予想されます。

日本自動車査定協会（JAAI）とは JAAIは、車の査定を行ううえで必要な査定士の認定・育成だけでなく、査定制度の普及に尽力している協会です。公式サイト：http://jaai.or.jp/

できるだけ高値で売却するためにも、査定前にご自身で清掃を行うようにしてください。

必要書類を準備しておく

5つ目のポイントは、要求された必要書類を漏れなく揃えておくことです。車の売却時には以下のような書類が必要になります。

• 車検証
• 自賠責保険証明書
• 自動車リサイクル券
• 自動車納税証明書
• 実印・印鑑証明書
• 譲渡証明書・委任状

車の売却は人生で何度も経験する出来事ではないため、売却時の必要書類を理解していない人も少なくないでしょう。しかし、必要書類を揃えたうえで買取を申し込まなければ、再提出など、ご自身はもちろん、買取業者側にも無駄な手間を取らせてしまうことになります。

必要書類の確認にも人件費がかかるため、結果的に買取金額が減額される可能性があります。スムーズに売却手続きを済ませるためにも、必要書類については理解を深めておくようにしましょう。

参考記事：車売却時の必要書類と準備について紹介

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