車の買取査定前は洗車した方がいい？売る前にやることと高価買取のコツ

車の査定を依頼する際に、洗車をした方が評価が高くなるのではないかと考える人も少なくありません。実際に車の査定では、洗車をしていた方が車の状態が見やすいというメリットがあります。

しかし、査定の評価基準には洗車は含まれていません。実際に車をどのように見られていくのか、洗車をした方がいいケースも踏まえて解説します。査定を依頼する前にぜひ参考にしてください。

車の買取査定前は洗車した方がいい？

車の買取査定前に洗車をすることは、査定基準に入らないため必須ではありません。しかし、車が汚れていると車の状態が見づらく、正しい評価をしてもらえないといったデメリットがあります。査定の評価基準を踏まえながら、洗車をした方がいいケースも紹介します。

洗車の有無に関する査定項目はない

車の査定は、ほとんどの業者がJAAI（日本自動車査定協会）の定めた「中古車査定基準」を元に行っています。査定基準は車のコンディションについて細かく決められており、決まった点数をつけて車を評価する仕組みです。この基準に洗車の有無に関する項目はありません。

洗車をしたからといって査定額は上がりませんが、車が汚れていると傷や塗装の状態が見えづらくなり、評価が難しくなります。そのため、状態がわからない場合は、正当な評価をしてもらうために洗車をしておいた方が良いでしょう。

洗車によって査定士の印象を良くできる

実際に査定を行うのは、買取業者の査定士です。同じ車であっても、洗車をしてある綺麗な状態の車と洗車をしていない汚れた状態の車では、査定士に与える印象が違います。

査定士は、事故や故障の有無も含めて、決められた時間内で査定を行っています。そのため、清潔感のある車は良い印象を与え、信頼感に繋がることもあります。洗車は査定に直接影響を与えるわけではありませんが、印象を良くする手段として効果的です。

車の買取査定前に洗車するときの注意点

洗車を行う際には、いくつかの注意点があります。過度な洗車はかえって問題を引き起こすことがあるため、適切な方法を選びましょう。実際にどのくらい洗車をしたら良いのかを解説します。

軽く水洗いする程度で十分

買取査定のための洗車は、軽く水洗いをする程度で十分です。車の状態が見えやすくなるように、ホコリや泥が落ちていることを確認しましょう。過度な洗車や強い洗剤を使用すると、塗装にダメージを与える恐れもあるため注意が必要です。特に古い車や傷がある車は、塗装が剥げたり割れたりすることもあります。

査定のために準備するコーティングやワックスは不要

綺麗に見せたいからといって、査定前にコーティングやワックスがけをするのは避けましょう。査定士は車本来の状態を評価するため、一時的な加工は逆効果になる可能性があります。

査定のためにコーティングやワックスを施しても、その費用を上回るほど査定額には影響しません。査定を受ける際は、自然な状態で評価してもらうことが大切です。

凹みやキズがどこにあるかチェック

洗車の際には表面の汚れを落とすだけでなく、事前に凹みやキズの状態をチェックしておきましょう。契約後に「査定時には無かった傷が見つかったため減額します」といったトラブルが稀にあります。

こういったトラブルを避けるために、傷や凹みの有無などを事前に把握し、査定士と共有しておくことが大切です。車の状態について契約書に記入できるのであれば、記入しておいてもらいましょう。

車の買取査定前 洗車以外にしておくべきこと

ここまで査定前にする洗車の大切さを説明してきました。洗車の他にも査定前に準備できることがいくつかあります。買取額に影響するものもあるので、査定前に準備しましょう。

車内をキレイにして臭いをとる

洗車をする際には、車内もしっかりと綺麗にしておくことが大切です。査定では、車内の傷やシートの状態、臭いなどが評価対象となります。特に臭いは査定に大きく影響するため、注意が必要です。

ペットやタバコ、取れない芳香剤、染みついた臭いなどがあると評価が下がるおそれがあります。放置されたゴミは染みついた臭いの原因にもなるので、日頃から綺麗にしておきましょう。また、洗車の際には車内に掃除機をかけ、フロアマットも洗浄することをおすすめします。

キズは不用意に修理しない

キズや凹みがある場合、査定額を上げようとして修理したくなるかもしれませんが、査定前の修理は不要です。業者に依頼すれば簡単な修理で済むケースもありますが、修理費用を回収できるほど査定額は上がりません。

また、修理履歴が査定に影響する可能性もあるため、無理に修理せず、査定士に現状を見てもらいましょう。

点検記録簿を用意しておく

点検記録簿は、整備履歴を証明する重要な書類です。新車登録時から点検記録簿があることで、信頼性が高くなります。新車で購入した場合は、全ての点検記録簿を用意しましょう。

中古車で購入した場合は、前のオーナーと自分が所有している際に点検してもらった記録簿があれば、どちらも準備しておくことをおすすめします。定期的に整備を受けていたことを示すことで、丁寧に管理された信頼できる車両であることを証明することが可能です。

車の買取査定額を上げるコツ

ここまで査定前にできることを紹介してきました。次は、査定の際に車を高く売るためのポイントをいくつか紹介します。簡単にできることなので、査定時に活かし買取額アップを目指してください。

高く売れる時期を狙う

車の買取額は時期によって変動します。高く売れる時期は、買取業者の決算期である8月〜9月、1月〜3月ごろです。特に春先は新生活で車の売買が盛んに行われるため、買取も強化されます。

注意点として、モデルチェンジが行われると型落ちの車両は値段が下がる傾向があります。高く売れる時期を狙っていたら、モデルチェンジの発表があり値段が下がってしまわないよう、モデルチェンジの可能性がある場合は気をつけておきましょう。

純正のパーツに戻しておく

カスタムパーツを取り付けたままの状態で査定を受けると、評価が下がることがあります。カスタムパーツは一部のファンから人気であるものの、万人うけするわけではありません。

そのため、カスタムパーツよりも純正パーツのほうが査定額が高くなる傾向があります。純正パーツに戻せる場合は、戻しておきましょう。

カスタムする際は、パーツを取り外しがしやすいようにしておくと、売却時に役立ちます。外したカスタムパーツは、単体で売却できることもあるため、買取業者や中古パーツを取り扱っているお店に確認してみましょう。

車の買取相場を把握しておく

査定前に車の買取相場を把握しておくと、買取価格の交渉がしやすくなります。インターネットで車種や色、走行距離、年式、グレードなど必要事項を入力することで、ある程度の相場を調べることが可能です。

相場を把握し、買取業者が提示した金額に交渉の余地があるかを判断しましょう。あまりにも低い金額を提示された場合、車の傷や事故の状態など明確な理由があれば問題ありませんが、理由が曖昧な場合は注意が必要です。相場に対して明確な理由が説明され、信頼できる業者と取引することをおすすめします。

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