査定前に車を掃除するべき理由を徹底解説｜簡単な清掃方法をご紹介

車の買取査定をご検討されている方の中には、「査定前に清掃しておいた方がいいのか」「具体的な清掃のポイントが知りたい」といった悩みをお持ちの方も多いと思います。一般的に頻繁に車を売却する機会は少なく、慣れないことで不安に思うのも無理はありません。

結論として、内装・外装ともにキレイな状態にしてから査定を受けるのをおすすめします。外装を丁寧に洗車し、内装のホコリやゴミを取り除くだけで査定員の印象が大きく変わり、減点の要素を排除できるからです。

この記事では、査定前の車の清掃について徹底的に解説します。

この記事でわかること
査定前に車を掃除するべき理由
車内、車外の効果的な清掃方法
査定額アップのコツ

ぜひ最後まで読んでいただき、愛車の価値を最大化する方法を確認してください。

査定前に車を掃除をするべき3つの理由

査定前の車内外の清掃は欠かせません。その理由は以下の3つです。

査定員への第一印象を良くするため
車の状態を正確に見てもらうため
マイナス評価防止のため

それぞれ詳しく解説します。

査定員の第一印象を良くするため

査定員の第一印象を良くすることは、査定を有利に進めるための重要なポイントです。大前提として、査定を行うのは人間です。そのため、第一印象で良い印象を与えれば、その後の交渉を有利に進められる可能性があります。

例えば、掃除の行き届いた清潔な車と、泥だらけで車内にゴミが散乱した車を比較すると、どちらが査定しやすく、「丁寧に扱われている」と思われるかは明白です。

車の状態を正確に見てもらうため

特に外装においては、車の状態を正確に見てもらうために汚れを落としておく必要があります。

具体的には、洗車で泥やほこりをしっかり落とし、可能であればワックスをかけて艶を出すことで査定しやすくなります。汚れていると傷やヘコミが分かりにくく、「気づいていない傷もあるのではないか」と査定員を不安にさせることがあります。

マイナス評価を防止するため

車をキレイにしたからといって査定額が大幅に上がるわけではありませんが、減点要素を減らすことで査定の印象を良くする効果があります。

特に内装の汚れや異臭は大きな減点材料となります。そのため、愛車の価値を守るためにも、取り除ける汚れや臭いはしっかりと清掃しておくことをおすすめします。これにより、査定員に良い印象を与え、より高い評価を得る可能性が高まります。

車の査定前にするべき効果的な清掃の方法

査定前に車を清掃することは、査定額を少しでも高めるために重要です。ここでは、車内と車外それぞれの効果的な清掃方法を詳しく解説します。

【車内】清掃の5つのコツ

車内の清掃では「見た目の清潔さ」と「臭いの除去」が重要なポイントです。清潔な車内は査定員に好印象を与え、臭いがない状態は車が丁寧に扱われてきた証拠として評価される可能性が高くなります。

以下の5つのポイントを押さえて、査定員に好印象を与えられる車内を整えましょう。

車内のゴミ・不用品の撤去
フロアマットの清掃
シート・内装のほこり・汚れ除去
窓・ガラスのクリーニング
ニオイ対策

車内のゴミ・不用品の撤去

お菓子の袋やペットボトルなどのゴミ、不要な私物（スマホスタンドや小物類など）を全て取り除きましょう。シート下やドアポケットの細かいゴミも徹底的に片付けることが大切です。

ポイント：査定士が車内を確認しやすくするため、純正状態に近づけることが重要です。

フロアマットの清掃

フロアマットを外し、砂や泥を叩き落とします。その後、掃除機で細かいゴミを吸引し、中性洗剤で水洗いします。洗浄後は完全に乾燥させて戻しましょう。

ポイント： 濡れたまま戻すとカビの原因になるため、完全に乾燥させてから戻しましょう。

シート・内装のほこり・汚れ除去

シートの隙間や縫い目に溜まったホコリや食べカスは掃除機で除去します。粘着テープを使えばペットの毛も効果的に取り除けます。可能であればシートは水拭きし、ダッシュボードやハンドル周りの手垢も丁寧に拭き取りましょう。

ポイント：小さな子供やペットを乗せる車は特に入念に清掃することをおすすめします。

窓・ガラスのクリーニング

内側の窓にガラスクリーナーを吹きかけ、乾いた布で拭き取ります。乾燥前に素早く仕上げることで、水垢や指紋を残さず透明感のある窓に仕上げましょう。

ポイント：ヒビや亀裂がないことをアピールするためにも、透明度を高めることが大切です。

臭い対策

シートや天井を拭いた後に、無香性の消臭スプレーを使用することで効果的に臭いを除去できます。エアコンフィルターの洗浄や交換も、必要に応じて行いましょう。

ポイント：ペット臭やタバコ臭は特に減点対象となるため、可能な限り取り除きましょう。

【車外】清掃の3つのコツ

車外の清掃では、水洗い洗車を基本として追加の清掃を行うことで、査定員に良い印象を与えられます。以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

水洗い洗車
ワックスの塗布
足回りの清掃

水洗い洗車

車全体にたっぷり水をかけて砂やホコリを落とします。その後、洗剤を泡立てたスポンジでボディを洗い、すぐに水で泡を流してタオルで拭き上げます。

ポイント：ボディに傷をつけないよう、柔らかいスポンジを使用しましょう。

ワックスの塗布

査定前のメンテナンスとして必須ではありませんが、可能であれば施工しておくと、よりよい印象を与えられます。ワックスを塗布することで得られる効果は以下のとおりです。

光沢が出て美しい仕上がりになる
塗装面を保護できる

ワックスを塗布する際は、以下の簡単な手順に従いましょう。

車体の表面が完全に乾いていることを確認する
柔らかい布や専用のスポンジにワックスを適量取る
一度に広範囲を塗らず、パネルごとに丁寧に塗り込む
乾燥した後、きれいなクロスで拭き取る

ポイント：査定前だけでなく、日頃から定期的に施工することをおすすめします。

足回りの清掃

足回りの清掃は必須ではありませんが、しっかり行うことで「丁寧に扱われている」という印象を与えられます。以下のポイントを押さえておきましょう。

タイヤハウスやホイールを水で洗い流す
融雪剤やブレーキダストをしっかり落とす
専用クリーナーを使って頑固な汚れを除去する

ポイント：融雪剤やブレーキダストを放置すると除去が困難になるため、こまめな清掃を心掛けましょう。

査定額アップのポイント3選

車を査定に出す際、清掃以外にも工夫次第で査定額をアップさせることができます。ここでは、査定額を向上させるための3つのポイントを具体的に解説します。

1月～3月に売る

車の買取価格は、同じ年式、同じ状態でも時期によって相場が変動します。需要が高い時期には相場が上がり、逆に需要が少ない時期には相場が下がるのが一般的です。

1月から3月は、中古車市場において特に需要が高まる時期です。新生活を控えた人々が通勤や通学用に車を購入するため、3月から4月にかけて需要が増えます。また、業者は決算期を控えたこの時期に売上を伸ばすため、在庫確保のため積極的に買取を行う結果、1月から3月は買取価格の上昇に期待できます。

参考記事：車を売るベストな時期はいつ？高額査定を狙うタイミングを見極めよう

純正パーツや付属品を用意しておく

車をカスタムしている場合、交換前の純正パーツが手元にあれば査定時に用意しましょう。純正パーツがあることで査定額が上がる可能性があります。カスタム車両はターゲットユーザーが限定されるため、再販が難しい場合もあります。

しかし、純正仕様は多くの顧客に受け入れられやすく、特にファミリーカーやビジネス用車両では純正の状態が求められることが多いです。そのため、業者が再販しやすくなり、査定額アップが期待できます。

例えば、スポーツカーのマフラーを交換した場合でも、交換前の純正マフラーを用意しておけば、業者が純正状態に戻すことも可能です。具体例として、日産の「フェアレディZ」やトヨタの「スープラ」などは、改造された状態でも人気ですが、純正パーツが揃っていることで再販時により幅広い顧客層にアピールできるため、結果的に査定額アップにつながります。

ポイント：交換時に新たな傷をつけてしまうリスクがあるため、無理に交換する必要はありません。

参考記事：改造車を高く買い取ってもらうコツは？