車を手放すメリット・デメリット|手順や注意点も紹介

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今まで使用していた車を手放すことは、生活面で大きな変化を伴います。車を手放すことで経済的な負担は減りますが、移動手段が限られてしまうため不便になることもしばしば。

この記事では、車を手放すことでのメリットやデメリットについて詳しく紹介します。手放す手順や注意点も紹介していますので、手放す際の参考にしてください。

車を手放すタイミングや理由

生活スタイルの変化や経済的な負担、引越しなど、車を手放すタイミングは突然やってくることもあります。前もって準備ができれば、車を手放したとしても生活に大きな支障は起きません。実際にどんな理由で車を手放すのかを詳しく紹介します。

生活スタイルの変化

生活スタイルの変化は、車を手放す大きな要因となります。例えば、子どもが独立して普段乗る人数が減ったり、リタイア後にあまり乗らなくなったりする場合です。乗せる人数が多ければ車があると便利ですが、乗せる人がいなくなった場合、公共機関だけで足りることもあります。

また、高齢になり免許を返納するタイミングで車を手放す人もいます。自治体によっては、免許を返納した方に特典でタクシーや公共機関の割引券を発行し、車を維持するよりも金銭的な負担が少なくなるためです。

維持費の負担軽減

車の維持にはガソリン代や保険、税金、車検、オイル交換を含むメンテナンス代、駐車場代など、多くのコストがかかります。これらの費用は年間で数十万円にもなるため、車がなくても生活に支障がでない場合は、手放すことで維持費を大幅に削減することが可能です。

車を手放す場合、レンタカーやタクシー、公共機関などを使う予定がある場合は、どの程度の費用になるのか事前に計算しておきましょう。手放した方が、移動手段に金額がかかってしまっては無意味になってしまうので注意が必要です。

引っ越しや海外移住

引っ越しや海外移住も、車を手放す理由のひとつです。駅の近くや生活に必要なものが徒歩圏内で揃っている地域への引越しなどでは、車が不要になるケースもあります。

海外移住では、車の輸送費がかかることに加え、現地の運転ルールが異なるため、車を所有することが負担になる可能性があります。また日本の免許証では運転できず、国際運転免許証を取得する必要があります。このように、引越しや海外移住のタイミングで手放す方が多い傾向です。

車を手放すメリット・デメリット

車を手放すことは経済的な負担が減りますが、移動手段が限られてしまうといったデメリットもあります。車を手放すメリットとデメリットについて詳しく解説します。

車を手放すメリット

車を手放すメリットとして、経済的な負担が減ることが大きなメリットです。実際にかかっている車の維持費を軽自動車と5ナンバー、3ナンバーごとに、下記表にまとめました。1年間にかかる維持費です。

維持費が抑えられるとされる軽自動車でも、年間30万円程度かかるため、経済的な負担は決して小さくありません。排気量が大きい車に至っては、車を手放すことで年間数十万円を節約できます。月々に換算すると、2万円〜4万円程度の節約が可能です。

軽自動車3ナンバー(2,000cc〜2,500cc以下)5ナンバー(1,500cc〜2,000cc以下)
自動車税10,800円45,000円39,500円
重量税(エコカー減税なし)約10,000円約12,000円約10,000円
自賠責保険料11,440円11,500円11,500円
任意保険約50,000円約80,000円約70,000円
車検(1年換算)約30,000円約50,000円約50,000円
メンテナンス代約50,000円約50,000円約50,000円
駐車場代約60,000円約60,000円約60,000円
燃料代90,000円180,000円145,000円
年間合計約312,200円約488,500円約437,000円
月々換算約26,016円約40,708円約36,416円

※13年未満の車両、年間走行距離は10,000kmで計算

※燃費は、軽自動車が20km/L、3ナンバーが10km/L、5ナンバーが15km/Lとして、ガソリンは1Lあたり180円として計算

車を手放すデメリット

車を手放すことは、金銭面で大きなメリットです。しかし、実際に車を手放すと、実用面でのデメリットが生じます。公共交通機関が近くにないケースや、バスや電車の本数が少ないといったことがあると、日々の移動が困難になりかねません。

急な用事や、旅行などでも移動手段が限られてしまうため、生活の自由度は下がってしまいます。自分の地域で暮らしていく際に、車が実際になくなったらどんな代替手段があるのか、時間帯や数も含めて確認、検討しましょう。

車を手放すときの注意点

実際に車を手放すことを決めたら、売却や譲渡の検討をします。契約が必要な場合は、慎重に手続きを行いましょう。車を手放す時の注意点について詳しく解説します。

損をしないタイミングで手放す

車を手放すと決めたのであれば、損をしないタイミングで売却することも大切です。車を手放すのであれば、車検や自動車税を払うタイミングをしっかりと考えましょう。車検が近いのであれば、車検前に手放すことをおすすめします。

車検が残っていることで、売却金額が上がる場合もありますが、車検代ほどにはならないため、車検を取らずに売却するのがおすすめです。また、自動車税の納付書は、4月1日時点の所有者に届きます。納付書が届く時期に手放すのであれば、支払うべきかどうかを業者に確認しましょう。

ローンの残債がある場合は手続きが異なる

ローンの残債がある場合、売却手続きが異なります。車を手放す際に、ローンの残債を完済しない場合、車の所有者がローン会社のままになるため名義変更ができません。

完済することで所有権が自分になり、名義変更ができるようになるため、手放すことが可能です。

ローンの残債は、一般的に売却金額で相殺されるため、あらかじめローンの残債額と売却金額を確認しましょう。売却金額で完済できない場合は、不足分を用意する必要があります。

自動車保険(任意保険)の中断手続きを行う

車を手放す際には、任意保険の中断手続きを行いましょう。中断手続きは、一度解約し再度契約するときに、解約時の等級をそのまま引き継ぐ制度です。10年間有効なため、再度車に乗る予定がある人や、自分の子供が車に乗る予定がある人などは中断手続きをしておくことをおすすめします。

任意保険の等級は、加入年数や事故歴の有無によって決まります。最初は等級が低く、年齢が低いとさらに保険料も高めです。等級が高いことで、保険料が安くなるといったメリットがあります。等級は同居している家族に引き継ぐことが可能なため、自分が乗らなくても家族で将来的に乗る人がいる場合、中断手続きを行っておきましょう。

車を手放した後のシミュレーションをする

今まで車を使用していた部分のシミュレーションを、必ず手放す前に行いましょう。車を手放すと、移動手段を自分で自由に選べなくなります。日々の買い物や病院、通勤などの移動は公共交通機関を使用するのか、天候が悪い日にはどうするかを考えておきましょう。

自転車を利用する場合は、実際に自転車で移動可能な距離か、家族が一緒に行動できるかなど、車がない生活のシミュレーションを詳細に行うことをおすすめします。

車を手放すまでの手順・手続き

車を手放す意思が固まったら、次は手放す方法を決めます。手放す際には必要書類がいくつかあります。手続きを怠ると、税金の納付書が毎年届くといったトラブルにつながる可能性があるため、最後まで手続きをおこないましょう。

車を手放す方法を決める

車を手放す際には、まずどの方法が最適であるかを検討します。売却や廃車、知人へ譲るなど方法はさまざまです。売却や廃車であれば、手続き含めて業者が行ってくれます。金額に納得がいけば、業者を通して車を手放した方が手続きの負担も少ないため、おすすめです。

知人へ譲る場合は、各種手続きを自分たちで行わなければならないため、手間や抜け漏れが出てしまう可能性があります。手続き含めて車に詳しい人であれば問題ありませんが、詳しくない場合はトラブルにつながる可能性があるため、注意が必要です。

売却する際は査定(下取り)依頼を行う

売却を検討する場合は、業者に査定を依頼しましょう。査定は、1社に限定せず、複数の業者に査定を依頼することが重要です。1社のみで決めてしまうと、安く買い取られる可能性があります。

複数の業者に査定を依頼することで、ある程度の相場を把握することができます。さらに、業者間の競争によって、高価買取が期待できるためおすすめです。

査定(下取り)価格を見て納得したら契約する

査定価格を確認し、納得できたら契約手続きに進みます。契約時には、契約内容と条件を十分に確認しましょう。悪徳業者だった場合、買取後の減額を請求してくることがあります。

契約の際に買取後の減額がないこと、買取後の名義変更を業者が確実に行うかどうかなど、わからないことは契約前に必ず確認しましょう。契約後のトラブルを減らすために、慎重に契約を進めることが大切です。

車を手放すために必要な書類を準備する

車を手放す際は、名義変更に必要な書類を準備します。必要書類として、車検証や自賠責保険証、納税証明書、委任状、譲渡証、普通自動車の場合は印鑑証明などがあります。業者に売却する場合は、必要書類を教えてくれますが、事前に準備しておくと手続きがスムーズに進みます。

売却手続き完了後は入金を待つ

すべての手続きが完了したら、売却代金の入金を待ちます。基本的に、車両の引き取りと必要書類が全て揃わなければ入金は行われません。揃ったタイミングで、入金の手続きをすることが一般的なため、着金までには、数日から1週間程度かかる場合があります。

具体的な入金の方法は業者によって違うため、契約をする際に確認しておきましょう。

車を手放す際、査定や契約に不安がある方は、ぜひ「最強買取」にご相談ください。納得のいく条件での売却をサポートします。

最強買取jp

 

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