車の傷の治し方とは?自分で行う方法と注意点・業者に依頼するときの費用相場

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バンパーの擦り傷、ドアのひっかき傷、飛び石による小さな傷…。車の傷は見た目だけでなく、サビや劣化の原因にもつながります。修理費用や手間を考えると放置しがちですが、できるだけ早く修理することが大切です。

この記事では、車の傷の治し方をご紹介します。傷の程度に応じた適切な対処法や注意点、業者に修理を依頼した際にかかる日数についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

車の傷を治す方法

車の傷を治す方法は、「自分で行う」方法と「業者に依頼する」方法の大きく2種類に分けられます。それぞれメリット・デメリットがあるので、ご自身の状況や傷の状態に合わせて適切な方法を選びましょう。

自分で傷消しを行うメリット

自分で車の傷を直す最大のメリットは、費用を抑えられることです。業者に依頼すると数万円程度かかりますが、自分で行えばタッチペンやコンパウンドなどの材料費だけで済み、数百円~数千円で修理できます。

また、すぐに修理できるのもメリットです。近くのカー用品店などで材料を購入すれば、その場で修理できます。業者に依頼する場合、数日~数週間の預かりが必要になるケースもあり、すぐに車を必要とする方には不向きです。

DIY好きな方にとっては、自分で作業を行うこと自体がメリットといえるでしょう。自分の手で車をキレイにできたときの達成感はひとしおです。

自分で傷消しを行うデメリット

一方で、自分で傷消しを行うデメリットも存在します。もっとも注意したいのは、仕上がりのクオリティが業者と比べて劣ってしまう可能性が高い点です。特に、深い傷や広範囲の傷の場合は、技術と経験がないとキレイに直すのは難しいでしょう。間違った方法で作業を行うと、傷を悪化させてしまう可能性もあります。

また、ある程度の時間と労力がかかる点も留意しておきましょう。特に初めての場合は、手順を調べたり、材料を揃えたりする時間も含めると、意外と時間がかかります。

自分で傷を直す場合は、傷の程度や自身の技術力、そして時間的余裕を考慮し、慎重に判断することが重要です。

業者に傷消しを依頼するメリット

業者に依頼する場合、費用はかかるものの、自分で行うよりも仕上がりの品質が向上します。深い傷や広範囲の傷、ヘコミを伴う傷も、プロの技術で美しく修復してもらえるでしょう。また、手間と時間をかけずに修理を任せられる点もメリットです。

業者に傷消しを依頼するデメリット

業者に依頼するデメリットは費用面です。傷の種類や範囲、車種によって費用は変動しますが、自分で行うより高額になるのは避けられません。修理期間中は車が使えなくなるため、スケジュール調整が必要です。代車が必要な場合、別途費用がかかる可能性があります。

業者に依頼する際は、複数の業者に見積もりを依頼し、費用やサービス内容を比較することが大切です。修理内容や仕上がり具合についても、事前にしっかり確認しておきましょう。

【状態別】車の傷の治し方

車の傷は、深さによって適切な対処法が異なります。愛車の状態に合った方法を選び、適切な処置を行いましょう。

深い傷:タッチペンやシール・スプレー

深い傷とは、爪が引っかかるほどの傷のことです。塗装表面のクリア層だけでなく、その下の色付きの層まで達している傷を指します。このような深い傷は、タッチペンやシール、場合によってスプレーを用いて補修します。

タッチペンは、車のボディカラーに合わせた塗料を筆で塗布する補修方法です。塗料が垂れないよう注意し、薄く重ね塗りします。手軽に傷を隠すなら、シールが便利です。ただし、シールは一時的な補修方法で、耐久性が高くない点に注意しましょう。

スプレーは、タッチペンよりも広範囲の傷を補修する際に適しています。スプレー缶を傷から20〜30cm離し、均一に塗布します。タッチペンと同様に、ボディカラーに合った色を選び、重ね塗りすることでキレイに仕上がります。

タッチペンやスプレーを使用する際は、マスキングテープで周囲を保護しておきましょう。乾燥後はコンパウンドで研磨すると、よりキレイに仕上がります。

浅い傷:コンパウンド(研磨剤)やワックス

洗車傷や擦り傷などの浅い傷は、コンパウンドやワックスを使って比較的簡単に修復できます。コンパウンドは、研磨剤のことです。傷ついた表面を削って滑らかにし、傷を目立たなくします。一方、ワックスは傷内部の汚れを落とし、光を反射させることで目立たなくする効果があります。

コンパウンドは、目の粗さが異なる数種類のコンパウンドを使い分けるのがポイントです。最初は粗いコンパウンドで傷を削り、徐々に細かいコンパウンドで仕上げていくことで、よりキレイに仕上がります。研磨力が高いぶん塗装を傷める可能性もあるため、使用量や力加減に注意しましょう。

ワックスはコンパウンドよりも研磨力が弱く、塗装への負担が少ないのが特徴です。研磨剤入りのワックスは傷が目立ちにくくなりますが、使いすぎはかえって傷をつけかねないため、使い方には注意が必要です。

ヘコみのある傷:パテ

ヘコミを伴う傷の修理にはパテを用いた補修が適しています。パテは乾燥すると硬化する樹脂製の充填材で、ヘコミを埋めて平滑な表面を作るために使用されます。パテ埋めをした後は、タッチペンやスプレーで塗装します。

ご自身で修理を行うときは、パテの硬化時間や研磨の力加減に注意しましょう。硬化不足のパテを研磨すると剥がれたり変形したりする恐れがあります。また、研磨が不十分だと、塗装後に凹凸が目立つ場合もあります。

やや難易度が高い作業のため、仕上がりの美しさを追求したいときは、専門業者への依頼を検討しましょう。

自分で車の傷消しを行うときの注意点

自分で車の傷を直す場合、いくつか注意すべき点があります。

  • コーティング施工車はコンパウンドに注意
  • ボディカラーに合う色のアイテムを選ぶ
  • 傷の程度を正確に見極める

傷を悪化させたり車の価値を下げたりしてしまう可能性もあるため、作業を始める前に確認しておきましょう。

コーティング施工車はコンパウンドに注意

ご自身でコンパウンドを使って傷消しを行う場合、特に注意しなければならないのがコーティング施工車です。コンパウンドは研磨剤のため、コーティング被膜も一緒に削ってしまいます。

コーティングを落とさずに傷を消したい場合は、ノーコンパウンドタイプの傷消し剤を使用する方法もあります。ただし、ノーコンパウンドタイプは、傷を消しているわけではありません。効果がなくなると傷が浮き出てくるため、定期的なメンテナンスが必要です。

コーティング剤を維持してキレイに傷を消すのは難しいため、DIYに慣れていない方は業者にお願いすることをおすすめします。

ボディカラーに合う色のアイテムを選ぶ

タッチペンやスプレー、コンパウンドなど、車の傷消しに使用するアイテムは、ボディカラーに合う色を選びましょう。ボディカラーとアイテムの色が少しでも異なると、傷を直した部分が浮いてしまい、仕上がりが悪くなります。

車のカラーは「コーションプレート(型式表示板)」に記載されています。運転席周辺や助手席側のセンターピラー、助手席シート下側にある場合が多いため、確認してみてください。

傷の程度をしっかり見極める

自分で車の傷を直す際、最も重要なのは傷の程度の見極めです。傷の深さによって適切な修理方法が異なるため、適切な方法を選ばないとかえって傷を悪化させてしまう可能性があります。

自己判断が難しい場合は専門業者に相談することをおすすめします。専門家に意見を仰ぐことで、より確実な修理が期待できます。

近いうちに売却する予定がある場合は、あえて修理しない選択肢もあります。大きな傷やへこみは自分で修理するのが難しいため、業者に依頼する場合が多いと思います。しかし、傷が大きく深いほど、修理費用は高くなります。査定額と修理代を比較して、修理代の方が高くなる可能性が高いです。

傷の程度を見極めて、修理するのか修理しないのかを検討しましょう。

車の傷消しを業者に依頼する場合の費用と日数

車の傷消しを業者に依頼する場合、修理費用や修理日数は傷の程度や修理方法、依頼する業者によって異なります。おおよその費用相場と日数を、業者別にまとめました。

カーディーラー

クオリティにこだわりたい方は、カーディーラーに修理を依頼するのがおすすめです。新車購入時と同じ純正塗料を使用するため、修理跡が目立ちにくく、仕上がりが美しいです。基準の高い修理工場と提携している場合も多く、安心して依頼できます。

一方で、ディーラーは鈑金塗装工場ではなく、あくまで販売店であるため、修理費用が高額になりがちです。また、修理を外部の業者に委託している場合が多く、修理に時間がかかるケースもあります。

カー用品店・ガソリンスタンド

カー用品店やガソリンスタンドは、比較的手軽に傷修理を依頼できる選択肢です。多くの店舗には専門スタッフが常駐しており、軽度の傷であればその場で対応できます。

費用は傷の程度や修理方法によって異なりますが、カーディーラーに比べると比較的安価な傾向にあります。ただし、カーディーラーや専門の鈑金塗装業者と比べると、対応できる傷の種類や修理の規模は限定的です。

また、店舗によって技術力やサービス内容に差があるため、事前に口コミなどを確認したり、複数の店舗に見積もりをとったりして比較検討することをおすすめします。

鈑金塗装業者

修理費用を抑えたいときは、鈑金塗装業者への依頼を検討しましょう。ディーラーと異なり中間マージンが発生しないため、比較的安価で修理を請け負います。また、鈑金塗装業者は専門的な技術と設備を持っており、仕上がりのキレイさも期待できます。

一方、費用や日数は、傷の大きさや業者によって差があるため注意が必要です。小さな傷であれば数日で完了しますが、大きなへこみや複数箇所の修理が必要な場合は、数週間かかることもあります。

また、鈑金塗装業者とひと口に言っても、全国展開している大規模店舗から町の修理工場までさまざまです。技術と金額に妥協したくない方は、事前にしっかりリサーチしておく必要があります。

深い傷のある車の買取は最強買取にご相談ください

傷の程度がひどい場合、修理費用が高額になる可能性があります。修理費用と車の残価を比較して、買い替えを検討することも重要です。買い替えを検討する際は、中古車市場の価格や新車の値引き情報を参考に、慎重に判断しましょう。

「最強買取」なら、傷の深い車も丁寧に査定します。最強買取では自社で積載車を所有しているため、不動車の買取にも対応可能です。面倒な手続きもサポートいたしますので、安心してお任せください。

最強買取jp

 

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