車が故障したら修理と買い替えどちらを選ぶべき?判断ポイントと費用を抑えるコツ

この記事は約11分で読み終わります。

車の故障は突然やってきます。修理にするか、それとも思い切って買い替えるべきか。費用や今後のことを考えると悩ましい問題です。

この記事では、車が故障したときに、修理か買い替えのどちらを選べばよいのか、その判断基準となるポイントを解説します。修理・買い替えの費用を抑えるコツも紹介していますので、損をしない選択をしたい方はぜひ参考にしてみてください。

車の故障で修理した方がよいケース

愛車の故障は、修理にするか買い替えるかの選択を迫られる悩ましい問題です。どちらが得策かは、車の状態や費用、そして個々の事情によって異なります。

一般的に、以下のような場合は修理を検討する価値があります。

  • 車両の年式が新しい場合
  • 走行距離が少ない場合
  • ローンがたくさん残っている場合
  • 特定の部品の故障である場合
  • 車検直後の場合

それぞれ以下で詳しく解説します。

車両の年式が新しい場合

車両の年式とは、車両が登録された年または製造された年を指します。ここでいう年式とは、運輸局に新車登録をした年のことです。一般的に、年式が3年以内程度の車は「新しい」と表現されます。

年式が新しい車の場合、修理費用が多少高額であっても、買い替えるより修理した方が費用を抑えられる場合があります。また、新車で購入した場合は、メーカー保証やディーラー保証が付いている場合があり、保証期間内であれば修理費用を抑えることが可能です。

走行距離が少ない場合

走行距離が少ない車は、エンジンやトランスミッションなど主要部品が十分に使える状態です。

また、走行距離が少ない車は中古車市場での価値も比較的高いため、修理後に売却する場合も有利です。長期的に見ても、買い替えよりも修理をした方が費用を抑えられる見込みが高いでしょう。

ローンがたくさん残っている場合

車のローンが多く残っている場合は、修理を選ぶのが現実的です。ローンが残っている車を売却するには、ローンを完済して所有権を自分名義に変更する必要があります。ディーラーやローン会社が所有権を持っている状態では名義変更ができないため、売却手続きが進められません。

仮に売却できたとしても、売却益でローンを完済できる見込みは低いでしょう。その結果、新車購入費用に加えて残債の支払いが発生し、大きな負担となります。

ローン残債が多額に残っている場合は、修理をして車に乗り続け、ローンの完済までに買い替え資金を貯蓄するのが賢明です。

消耗品の故障である場合

消耗品が故障した場合、修理によって長く乗り続けられる可能性が高くなります。例えばバッテリー上がり、タイヤのパンク、ライトの球切れ、ボディやバンパーの傷などは比較的容易に修理でき、費用も抑えられます。

エンジンやブレーキ、フレームなど車の主要な構造部分に問題がない場合は、適切な修理を行うことで、買い替えるよりも費用を抑えながら車を長く使い続けられます。

車検直後の場合

車検を通した直後に故障した場合は、まず修理を検討しましょう。車検直後に買い替えを選択した場合、車検費用が無駄になってしまいます。

また、車検直後であれば車両の状態は比較的良好であると考えられるため、大きな故障が発生する可能性は低いはずです。軽微な修理であれば、修理費用も抑えられるでしょう。

さらに、車検には一定期間の保証が含まれている場合があります。車検を受けた整備工場に相談してみるのも一つの手です。

車の故障で買い替えた方がよいケース

修理ではなく買い替えを検討した方がよいケースは、以下の通りです。

  • 修理費用が高額な場合
  • 車両の年式が古い場合
  • 走行距離が多い場合
  • 修復歴が複数回ある場合
  • 故障が主要部品に及ぶ場合
  • 水没歴がある場合

それぞれについて、下記で詳しく見ていきましょう。

修理費用が高額な場合

修理費用が高額な場合は、買い替えを検討しましょう。車の年式や車種にもよりますが、数十万~数百万に及ぶ場合は、買い替えの方が賢明です。

修理費用の目安は以下の通りです。

ボディ修理20,000円~
交換100,000円~
バンパー修理200,000円~
交換50,000円~
フレーム修理100,000~数百万円
ガラス修理10,000円~
交換30,000円~
エンジン本体交換500,000~数百万円
ブレーキキャリパー修理100,000円~
エアコン修理3,000円~
交換200,000円~

修理費用に加え、今後の維持費も考慮する必要があります。年式の古い車は、今後故障のリスクがさらに高まり、その都度高額な修理費用が発生する可能性があります。車検費用、タイヤ交換費用、オイル交換費用など、年間の維持費も積み重なると大きな負担になります。

これらの維持費を考慮すると、高額な修理費用を支払って古い車を維持するよりも、新車や中古車に買い替える方が、長期的には費用を抑えられる可能性があります。

車両の年式が古い場合

一般的に、車の年式が古いほど故障のリスクが高まります。10年以上経過した車は、部品の劣化や摩耗が進行しているため、修理費用が高額になる傾向があります。また、修理後も別の箇所が故障する可能性が高く、継続的なメンテナンス費用も必要となるでしょう。

さらに、年式の古い車は燃費が悪く、最新の安全機能が搭載されていないことも多いです。燃費の良い車や安全性能の高い車に乗り換えれば、ガソリン代や修理の頻度が減り、結果的に買い替えた方が維持費を抑えられてお得になる場合もあります。

走行距離が多い場合

走行距離が多い車は、買い替えを優先的に視野に入れましょう。年式の古い車と同様に、修理後もすぐに別の箇所が故障する可能性があるためです。特に、10万キロを超えると劣化が著しく進むエンジン周りのパーツやバッテリー関連は、高額な修理が必要になることがあります。

また、走行距離が多い車は、買い取り価格が安くなる傾向にあります。修理費用が高額になるにもかかわらず、売却時に値段がつかないとなると、大きな損失につながりかねません。

これらの点を考慮すると、走行距離が多い車が故障した場合、修理よりも買い替えを検討する方が合理的といえるでしょう。

修復歴が複数ある場合

修復歴とは、車の骨格部分が損傷を受け修理された履歴のことです。骨格は車を支える土台のため、例え見た目をキレイに修復していても、車の安全性や耐久性に影響を及ぼすリスクがあります。

また、修復歴のある車は、売却時の価格は期待できません。そもそも骨格部分の修理は高額で売却時に値段がつかない場合、大きな損失に繋がります。修復歴がある場合は、修理せず買い替えを検討した方がよいでしょう。

故障が主要部品に及ぶ場合

主要部品の故障は、修理費用が高額になるだけでなく、車の安全性や性能にも大きな影響を与えます。そのため、買い替えを検討する必要性が高くなります。

例えば、エンジンは車の心臓部で、故障すると修理費用が非常に高額になります。また、修理後も再発のリスクが伴う可能性があります。このような場合は、修理よりも買い替えを選択する方が賢明です。

水没歴がある場合

水没歴のある車は、一見修理しても後にさまざまなトラブルが発生する可能性が高いため、買い替えを検討した方がよいでしょう。水没の程度にもよりますが、電気系統の故障や腐食による劣化は、重大な問題を引き起こす可能性があります。

また、水没歴のある車は、たとえ修理しても再販価値が大きく下がってしまいます。将来的に売却することを考えれば、買い替えを選択した方が経済的な負担を軽減できるでしょう。安全面も考慮し、水没歴のある車は買い替えをおすすめします。

修理費用を安くする方法

愛車の故障では、修理費用がどれくらいかかるのか不安に感じることがありますよね。少しでも費用を抑えたい方のために、修理費用を安くする4つのコツをご紹介します。

  • 複数の整備工場から見積もりを取る
  • 純正部品以外のパーツの使用を検討する
  • 自分でできる修理はセルフで行う
  • 保険の適用範囲を確認する

以下で詳しく解説します。

複数の整備工場から見積もりを取る

修理費用を抑えるには、複数の整備工場から見積もりを取ることがおすすめです。整備工場によって費用設定が異なるためです。同じ修理内容でも、数万円の差が出ることがあります。

ディーラーは純正部品を使用し、質の高い整備を提供するため、費用が高額になりやすい傾向にあります。一方、街の整備工場では汎用パーツを利用し、必要以上のサービスを省くため、比較的安価に修理できる場合が多いです。

また、修理工場によって得意な分野が異なるため、得意な修理内容であれば、迅速かつ低価格で対応してもらえる可能性もあります。相見積もりを取ることで、費用を抑えるだけでなく、自分に合った整備工場を見つけることにも繋がります。積極的に活用し、納得のいく修理を行いましょう。

純正部品以外のパーツの使用を検討する

修理費用を抑える一つの方法として、純正部品以外のパーツの使用を検討してみましょう。純正部品以外の選択肢には、主に以下の3種類があります。

<リビルト部品(再生部品)>

使用済み部品を分解・洗浄・検査し、劣化部品を交換して再組み立てしたもの。新品より価格が安く、品質も比較的良好で長く使用できます。

<社外品>

純正指定されていない部品のこと。純正部品より安価ですが、品質に大きな差はありません。

<中古品>

使用済みの車から取り外し、検査・洗浄・修繕が施された中古パーツ。もっとも安価で手に入ります。

どの部品を使うかは、故障の状況、車の状態、予算などを考慮して決定しましょう。ただし、純正部品以外を使用すると、メーカー保証が無効になる場合がある点には注意してください。

自分でできる修理はセルフで行う

修理費用を少しでも抑えたい場合、自分でできる修理はセルフで行うのも一つの方法です。工賃がかからないぶん、修理費用を抑えられます。ワイパーやヘッドライト、エアコンフィルターの交換などは比較的容易に行えるため、試してみてもよいでしょう。

ただし、専門知識がないのに複雑な修理に手を出すと、かえって状況を悪化させてしまう可能性があります。セルフで修理を行う際は、安全で確実にできる範囲にとどめましょう。

保険の適用範囲を確認する

修理費用が高額になりそうな場合は、加入している自動車保険の内容を確認してみましょう。加入している車両保険によっては、修理費用がカバーされる可能性があります。

ただし、保険適用が可能だとしても、免責金額の設定によっては自己負担が発生する可能性があります。免責金額とは、修理費用または車両価格のうち、契約者の自己負担となる金額です。また、車両保険を利用すると等級がダウンし、翌年の保険料が上がる点にも留意しましょう。

買い替え費用を安くする方法

続いては、故障した車を買い替える際の費用負担を軽減する方法をいくつかご紹介します。

  • 事故車専門の買取業者へ売却する
  • 中古車を選択して購入費を削減する
  • カーリースの利用を検討する

以下で詳しく解説します。

事故車専門の買取業者へ売却する

故障した車を少しでも高く売却したいときは、事故車専門の買取業者への売却を検討してみましょう。事故車専門の買取業者は独自の販売ルートを持っており、ディーラーや一般的な中古車買取店では値段がつきにくい車でも買取が可能です。

車両自体の価値がつかなくても、車のパーツを資源として買い取ってくれる場合もあります。また、事故車や修復歴のある車に関する知識が豊富なので、査定から買取までスムーズに進めてもらえるのもメリットです。

ただし、車のフレームの損傷が大きく、自力走行ができない場合は買取してもらえないケースもあるため注意しましょう。

中古車を選択して購入費を削減する

故障した車を買い替える際、新車ではなく中古車を選択することで購入費用を大幅に削減できます。中古車市場には多様なメーカー、車種、年式、走行距離の車が流通しており、予算や希望に合った車を見つけやすいのがメリットです。

中古車を購入する際は、信頼できる販売店を選ぶことも重要です。 販売店によって、中古車の値段だけでなく、保証やアフターサービスの内容も異なります。複数の販売店を比較検討し、納得のいく車を選びましょう。

カーリースの利用を検討する

故障した車の買い替え費用を抑える方法として、カーリースを利用する手もあります。カーリースとは、月々一定の料金を支払うことで車を利用できるサービスです。頭金が不要な場合が多く、車両代金の他に自動車税や車検費用、メンテナンス費用なども含まれているため、初期費用や維持費を抑えることができます。

ただし、中途解約すると解約金が発生したり、契約方式によっては残価清算が必要になる場合がある点には注意が必要です。また、自由にカスタマイズできないため、オリジナリティのある愛車に乗りたい方はよく検討しましょう。

故障車の買取は最強買取にご相談ください

故障した車の修理費用が高額になりそうな場合は、車の乗り換えが現実的な選択肢です。乗り換えの費用を抑えるには、既存の車を高く売ることが重要です。より高値で売却したい方には、実績豊富な最強買取がおすすめです。

最強買取は自社で積載車を所有しているため、不動車の買取も可能です。専門スタッフが丁寧に査定を行い、あなたの車の価値を最大限に評価します。面倒な手続きもサポートしますので、安心してお任せください。

最強買取jp

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で最強買取jpをフォローしよう!