廃車の手続き・費用をわかりやすく解説!故障した車は修理と廃車、どちらがお得?

この記事は約9分で読み終わります。

車が故障した際、修理して乗り続けるべきか、廃車すべきかで悩む方もいるでしょう。結論として、故障の程度や車の年式、修理費用によって最適な選択肢は異なります。故障車に対する選択肢は「修理」「廃車」「売却」の3つです。

この記事では、それぞれの特徴を徹底解説し、最適な解決策を見つけるお手伝いをします。

この記事でわかること
故障の程度や状況に応じた最適な選択肢
廃車に必要な手続きや費用
損をしないための具体的な方法

ぜひ最後まで読んでいただき、あなたにとって最適な選択肢を見つけてください。

故障車の修理と廃車、どちらが良い?

愛車が故障したとき、まず考えるべきは「修理すべきか、それとも廃車にすべきか」です。その際、車の状態や修理費用、今後の維持費をしっかり考える必要があります。

ここでは、修理が向いているケースと廃車が適しているケースを徹底解説するので、あなたに合った方法を見つけてください。

修理が向いているケースとは?

あなたが以下のいずれかに該当するなら、まずは修理を検討してみてください。

  • 軽い故障で修理費用が安い
  • 新しい車でまだ価値がある
  • 思い入れがある車で手放したくない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

軽い故障で修理費用が安い場合

故障が軽微なものであれば、修理することで引き続き車を利用できます。また、これらの軽い故障の中には自分で簡単に修理できるものもあり、費用は部品代だけで済むため、出費を大幅に抑えられます。

例えば、以下のような故障であれば修理して乗り続けたほうが良いケースが多いでしょう。

故障の種類費用の相場
バッテリー交換1万~2万円
エアコン修理2万~5万円
ブレーキパッド交換1万~2万円
オルタネータ修理5万~10万円

新しい車でまだ価値がある場合

車がまだ新しく、修理後にその価値が残っている場合は、修理を選ぶことが賢明です。価値が残っているとは、修理後も市場で一定の値段がつき、車としての性能や魅力が維持されていることを指します。

例えば、同程度の車に買い替えるのに300万円かかるなら、たとえ数十万円かかるとしても修理するほうがお得と言えます。また、新しい車の場合、燃費性能や環境性能が高いため、古い中古車に乗り替えるよりも、ランニングコストの面で経済的です。

もしあなたの車が新車登録から5年以内であれば、保証で修理してもらえる可能性があるため、ディーラーに問い合わせてみましょう。

思い入れがある車で手放したくない場合 

車に特別な思い入れがある場合、費用よりもその感情が大切です。このような場合、修理代はかかりますが、乗り続けるのも一つの選択肢です。

例えば、オリジナルのカスタムを施した車や、希少価値が高く、替えの利かない車などは、修理してでも乗り続けたいと考える人が多いでしょう。エンジンの軽い修理や内装の修理など、車を維持するために必要な修理を行うことで、思い入れのある愛車に乗り続けられます。

廃車を選ぶべきケースとは?

次に廃車を選ぶべきケースとして、以下の3つをご紹介します。

  • 修理費用が高く、価値が残っていない場合
  • エンジンやフレームなどの重大な故障がある
  • 年式が古く、次の車検費用が高くなりそう

それぞれ詳しく解説します。

修理費用が高く、価値が残っていない場合

修理に何十万円もかかるのに、その修理後も車の市場価値が低く、価値が残っていない場合は、廃車を選ぶ方が良いでしょう。特に、以下のような故障であれば修理費用が高額になるので、廃車を検討するべきです。

故障の種類修理費用の相場
エンジンの大規模な修理50万~100万円
トランスミッション交換40万~60万円
フレームの修理50万~80万円

例えば、同程度の車が50万円で買えるのに、上記のような数十万円の修理をするのは賢明ではありません。高年式や多走行で、その後も他の箇所が故障する可能性を考えると、廃車して乗り換えを検討すべきです。

エンジンやフレームなどの重大な故障がある場合

車の重要な部分に問題がある場合、特に安全面が大きな心配となります。修理しても強度が回復しないことがあり、万が一の事故の際に十分な安全性を確保できないことがあるからです。

例えば、エンジンに損傷があったりクラックが入っている場合、修理をしても完全に元の状態に戻るとは限らず、高温や圧力に耐えられない可能性があります。また、フレームが錆びていたり事故で歪んでしまった場合も同様です。

このような重大な故障では、修理後も車両の安全性が完全に保証されるわけではなく、そのリスクを考えると廃車を選ぶのが賢明です。

年式が古く、次の車検費用が高額になりそうな場合

車が古くて車検に多くの費用がかかりそうなら、無理して修理するよりも廃車にして新しい車に乗り換える方が良いケースもあります。年式が古くなると、部品の劣化や車両の性能低下が進み、車検時に部品の交換や整備で10万円を超える費用がかかるかもしれません。

そのため、将来的な維持費や安全性を考慮すると、新しい車へ買い替えたほうがランニングコストを抑えられ、お得になる場合が多いです。

廃車を選んだ場合の手続きと費用

これまで故障した車を修理するか廃車にするかについて解説しましたが、廃車に決めた場合はどのような手続きと費用がかかるのでしょうか。

ここでは、廃車の種類とその手続きについて詳しく説明します。

廃車には「一時抹消登録」と「永久抹消登録」がある

実は、ひとくちに廃車と言っても「一時抹消登録」と「永久抹消登録」の2つの方法があります。これらの大きな違いは、車体を残すかどうかです。

それぞれ詳しく解説します。

一時抹消登録 

車体はそのまま手元に置いておき、また乗る可能性があるときにする手続きです。この手続きをすると、自動車税や重量税の支払いが止まり、車検も不要になります。

一時抹消登録に必要な書類
自動車検査証
所定の手数料印紙を貼付した手数料納付書
ナンバープレート
印鑑証明書
役所に登録している印鑑
申請書(陸運局で入手可能)※1
委任状 ※2

※1:申請書は自動車検査登録総合ポータルサイトからダウンロード可能

※2:代理人による申請の場合のみ

一時抹消登録手続きの流れ
必要書類を揃える
管轄する運輸支局等に行く ※3
一時抹消登録を申請
抹消登録証明書を受け取る

※3 管轄の運輸支局等が分からない方はこちら(自動車検査登録ポータルサイト

一時抹消登録にかかる費用
登録手数料:350円

書類さえ揃えてしまえば、手続きは1日で完了します。自宅に駐車しておける方や、修理するか悩んでいる人はこちらを選ぶと良いでしょう。

永久抹消登録

もう車に乗らない場合にする手続きです。車を解体することが前提で、修理が現実的ではなかったり、二度と使わないときはこちらを選びましょう。

以下に、自身で手続きする際に必要になる書類や手続き方法をご紹介します。なお、手続きを代行してくれる買取業者もあるので、手続きが面倒に感じる方は買取業者に相談してみましょう。

永久抹消登録に必要な書類
自動車検査証
手数料納付書
ナンバープレート
印鑑証明書
役所に登録している印鑑
永久抹消登録申請書 ※4
所有者の氏名又は名称の変更の事実、若しくは住所のつながりが証明できる書類 ※5
委任状 ※6

※4:申請書は自動車検査登録総合ポータルサイトからダウンロード可能

※5:住所が変わっている⇒住民票、氏名が変わっている⇒戸籍謄(抄)本

※6:代理人による申請の場合のみ

永久抹消登録の流れ
車を解体
書類を揃える
管轄する運輸支局等に行き手続き ※7
税事務所にて自動車税還付手続き

※7:管轄の運輸支局等が分からない方はこちら(自動車検査登録ポータルサイト

永久抹消登録にかかる費用
登録手数料:無料

廃車はなるべく早く手続きを行うべき

故障した車を使わないにもかかわらず廃車手続きをしないでいると、自動車税や保険料がかかり続けてしまいます。車検が1か月以上残っている場合には、自動車税や重量税の還付を受けられるため、早めに手続きをしましょう。

適切に還付手続きをすることで、支払った税金の一部が戻ってきます。廃車を考えたなら、なるべく早く行動し、余計な出費を減らしましょう。

【損しない】故障車は売ることもできる

廃車にする前に、故障車でも売れるかもしれないことを知っておいてください。価値がないと思い込んで捨てるつもりだった車でも、売却できれば予想外の収入が得られる場合があります。

ここでは、故障車を売る方法について説明します。

廃車買取業者

車としては使えなくても、パーツやオプション品に価値がある場合は廃車買取業者に買い取ってもらえるので、相談してみましょう。特に、エンジン、タイヤ、電子部品などの部品がまだ使えるなら、それを分解して再利用できるので喜んで買い取ってくれます。

例えば、エンジンの内部部品やトランスミッション、ラジエーターなどは、中古市場で需要が高く、それぞれ個別に販売されるため価値が高いです。また、鉄やレアメタルが多く含まれるパーツは、昨今特に市場価値が高いです。

廃車にする前に、こうした部品の価値を見極めるためにも、廃車買取業者の査定を受けてみてはいかがでしょうか。

中古車買取業者

故障の程度によっては、中古車としての価値が残っていることもあります。特に車種によっては海外で需要があることもあり、販路の広い業者や自社で修理できる中古車買取業者なら、修理後に再販するために買い取ることが可能です。

例えば、ランドクルーザーやGT-Rなどは海外で非常に人気が高く、故障車であっても数十万円の査定が出る可能性が十分あります。買取業者選びで重要なのは、幅広い販路を持ち、自社で販売店を運営しているかどうかです。

そのどちらも満たす最強買取なら、捨てるつもりだった車に驚きの査定額を提示できる可能性があります。無料で気軽に査定を受けられるため、「どうせ売れないだろう…」と思わずに、一度査定申し込みを検討してみてください。

故障車を修理するか廃車にするか悩んだら、最強買取に相談してみましょう。捨てるつもりだった車でも、パーツや海外での需要を見込むことで、意外な高額査定が期待できるかもしれません。

最強買取は、豊富な経験を持つスタッフが丁寧に査定し、あなたの愛車の価値を最大限に引き出します。無料査定で手続きも簡単。廃車を検討しているなら、まずは最強買取の査定をお試しください。きっと満足のいく結果が得られるはずです。

最強買取jp

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で最強買取jpをフォローしよう!