車の買い替えや処分を検討している方の中には、「ローンが残っている車って売れるの?」と疑問に感じている方も多いと思います。
結論からお伝えすると、ほとんどの場合ローンが残っている車の売却は可能です。とはいえ、ローンを完済していない状態で車を手放すのは、手続きが複雑そうで不安になりますよね。
そこでこの記事では、ローンの残債がある車の売却について以下の項目を徹底解説します。
自分や家族名義の車をどうやって売るか ローン会社やディーラーが名義の車を売却する方法 愛車をできるだけ高く売るための秘訣 |
この記事を読めば、ローンが残っている車をスムーズに売却できます。
目次
自分または家族名義のローン残債車を売る方法は?
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ローンが残っている車の売却は、その方法を知り、計画的に進めることでスムーズな売却が可能です。
ここでは、自分名義と家族名義のローン残債車それぞれの具体的な売却手順を説明します。
自分名義のローン残債車を売る手順
車の名義があなた自身であれば、売却の手順は以下の4ステップです。
自分名義のローン残債車を売る手順 ローン残債の確認と調整 車両の査定と売却価格の決定 ローン残債の一括返済手続き 売却手続きと名義変更 |
それぞれ詳しく解説します。
ローン残債の確認と調整
まず、現在のローン残債額を確認しましょう。ローン契約書やローン会社からの最新の残高証明書、または支払い一覧表を参考にします。
書類が見つからない場合は、ローン会社に問い合わせるか、ホームページで利用者情報を確認できる場合もあります。
車両の査定と売却価格の決定
次に、車両を買取業者やディーラーに査定してもらいましょう。査定金額に納得すれば、売却手続きに進みます。
その際、ローンがまだ残っていることを買取業者に伝えておくことでトラブルを回避できます。買取業者選びで失敗しない方法は、以下の記事を参考にしてください。
ローン残債の一括返済手続き
売却契約が成立したら、同時にローン会社に対して残債の一括返済の手続きを行います。売却額がローン残債を上回る場合は、売却額でローンを完済できます。
例 | ローン残債 | 売却金額 | 差額 |
200万円 | 250万円 | +50万円 |
反対に、ローン残債が売却額より多かった場合は、不足分を補填し全額返済しなければなりません。
例 | ローン残債 | 売却金額 | 差額 |
200万円 | 150万円 | -50万円 |
不足分の支払い方法は主に以下の3つです。
売却金額+手持ちの現金で一括返済 売却金額+残債分を借入して返済 オーバーローン |
残債分を借入して返済する場合、カードローンやキャッシングを選ぶことがありますが、マイカーローンに比べて金利が高いことが多いので注意しましょう。
オーバーローンとは、売却した車の残債分を新しい車のローンに合算する方法です。毎月2つのローンを支払いせずにすむので、負担を軽減できます。便利なオーバーローンですが、マイカーローンを組むよりも審査が通りにくいので注意が必要です。
売却手続きと名義変更
売買契約を結び、一括返済の方法が決まれば、必要書類を用意し名義変更を行います。
車売却時に必要な書類は以下の通りです。
書類 | 普通自動車 | 軽自動車 |
車検証(自動車検査証) | 〇 | 〇 |
自賠責保険証明書 | 〇 | 〇 |
自動車リサイクル券 | 〇 | 〇 |
自動車納税証明書 | 〇 | 〇(※1) |
実印・印鑑登録証明書 | 〇 | ₋(※2) |
譲渡証明書・委任状 | 〇(※3) | ₋(※4) |
所有権解除依頼書 | 〇 | 〇 |
※1:「軽自動車納税証明書」が必要
※2:認印で良い。そのため印鑑登録証明書も不要
※3:基本的に買取業者が用意するため準備する必要なし
※4:「自動車検査証記入申請書」を買取業者が用意
通常の売買に必要な書類に加えて、ローン残債車の売却には「所有権解除依頼書」が必要です。ローン会社に問い合わせるか、各社のホームページからダウンロードして用意しておきましょう。
各書類の概要や再発行の方法については、下記の記事を参考にしてください。
家族名義のローン残債車を売る手順
売却したい車が家族の名義だった場合、現在所有権を持つ方の同意を得られれば売却は可能です。
その際、「委任状」や「同意書」を用意し提出する必要があるので用意しましょう。
委任状や同意書があれば、所有権の移動は不要です。それ以外の手続きは、前述の【自分名義のローン残債者を売る方法】と同じです。
ローン会社名義やディーラー名義の車を売る方法はある?
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ここでは、ローン会社やディーラー名義の車両を売却するための具体的な手順を詳しく解説します。
残債の確認
オートローンを組んでいる車でも売却は可能です。ただし、まずは残債がどのくらい残っているかを確認する必要があります。もし車の価値よりもローンの残債が多い場合は、不足分を用意する必要があります。
一括返済については、通常、売却先の買取店が信販会社への手続きを代行してくれるため、ご自身が対応する必要はありません。
また、場合によっては委任状や印鑑証明が必要になることもありますが、これらの手続きも買取店がサポートしてくれるのが一般的です。
スムーズに手続きを進めるためにも、どの信販会社からオートローンを組んでいるのか、早期返済した場合の金額はいくらかを事前に確認しておきましょう。
車両を査定してもらい売却価格を決める
次に、買取業者、もしくは販売店で査定してもらって、車両の売却価格を決定します。
その際、所有権解除の代行も依頼しておきましょう。現在のローンをスムーズに完済するためにも、なるべく高く買い取ってくれる業者を選ぶことが重要です。
失敗しない買取店選びの方法は、以下の記事を参考にしてください。
ローン残債の一括返済手続き
車両の売却価格が決定した後、ローン会社に対して残債の一括返済を行います。売却金額がローン残債を上回っていれば売却の費用からローンを完済して終了です。
例 | ローン残債 | 売却金額 | 差額 |
200万円 | 250万円 | ₊50万円 |
反対に、ローン残債のほうが売却金額より多かった場合は、不足分を補填して完済しなければなりません。
例 | ローン残債 | 売却金額 | 差額 |
200万円 | 150万円 | −50万円 |
差額分の返済方法として、主に以下の2つが挙げられます。
売却金額+手持ちの現金で一括返済売却金額+残債分を借入して返済 |
手持ちの現金があれば問題ありませんが、残債分を借入する場合はキャッシングが選ばれることが多く、マイカーローンに比べて金利が高くなることがほとんどなので注意しましょう。
また、残債が残っている車を売る場合、以下の2つの方法で返済が進められます。
買取店に車両を預け、買取店側が信販会社へ一括返済する方法ユーザー側が満額を一括返済し、その後に買取金額を受け取る方法 |
どちらの方法を選ぶかは、個人の資金状況や買取店の対応によって異なります。自身の状況に合った返済方法を選びましょう。
売却手続きと名義変更
車の売却時に、信販会社やディーラーが所有権を持っている(所有権留保されている)場合、名義変更をユーザー自身が行う必要は基本的にありません。買取店や販売店が、信販会社とのやり取りを行い、所有権解除や名義変更を代行することが一般的です。
所有権留保されている車を売却するときに買取店に提出する書類は以下の通りです。
書類 | 普通自動車 | 軽自動車 |
車検証(自動車検査証) | 〇 | 〇 |
自賠責保険証明書 | 〇 | 〇 |
自動車リサイクル券 | 〇 | 〇 |
自動車納税証明書 | 〇 | 〇(※1) |
実印・印鑑登録証明書 | 〇 | ₋(※2) |
委任状 | 〇(※3) | ₋(※4) |
所有権解除依頼書 | 〇 | 〇 |
※1:「軽自動車納税証明書」が必要
※2:認印で良い。そのため印鑑登録証明書も不要
※3:基本的に買取業者が用意するため準備する必要なし
※4:「自動車検査証記入申請書」を買取業者が用意
一方、信販会社の名義のまま売却する場合は、所有権解除のための書類準備や手続きは買取店側が対応してくれるため、ユーザーが手続きを行う必要はほとんどありません。買取店が信販会社とのやり取りを代行し、必要書類の案内も行ってくれるため、ユーザーは指示に従って対応すれば手続きはスムーズに進みます。
必要書類の詳細や再発行の方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
ローンが残っている車を高く売るには?
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最後に、ローンが残っている車を高く売る方法を解説します。基本的にローンが残っているかどうかは、査定額に影響しません。査定員が見るのは車両の状態であって、手続きさえスムーズに完了すればその後の取引に影響はないからです。
高額査定を引き出すために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
ローンが残っている車を高く売るポイント 高値で買い取ってくれる業者に依頼する 査定前は車をキレイにしておく 相場が高くなる時期に売る |
それぞれ詳しく解説します。
高値で買い取ってくれる業者に依頼する
車をなるべく高く売却する上で、最も重要なポイントは買取業者選びです。ひとくちに買取業者といってもそれぞれの個性があり、同じ車でも業者によって査定額に大きな差が出る場合があります。
数ある買取業者の中でも特にオススメなのは、自社で販売店を持っている買取業者です。買い取った車をオークションに出品する業者と違い、自社で販売するため経費を最小限に抑えられるため、その分を買取額に反映できます。
失敗しない買取店の選び方について、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
査定前は車をキレイにしておく
査定額アップ2つ目のポイントは、査定前には車両をキレイにしておくことです。いくら走行距離が少なかったり、年式が浅い車であっても、極端に汚れていたり車内がゴミだらけだと、高く買い取ろうとは思いませんよね。
外側は洗車をし、可能であればワックスでツヤを出し、ホイールダストやホイールハウス、ドアの内側など細かいところもキレイにしておくと、好印象を与えられます。
内側は、ゴミを拾い、掃除機をかけ、シートや窓の拭き掃除は最低限やっておきましょう。どうしても掃除をする時間がないようなら、ガソリンスタンドなどに依頼するのもいいですね。
査定員も人間です。「大事に乗っていたんだな」と思ってもらい、気持ちよく車両をチェックできる状態にしておきましょう。
相場が高くなる時期に売る
売却のタイミングを調整することで、売却金額が上がる可能性があるので、時期によっては今は売らず、数か月後に売るというのが3つ目のポイントです。
中古車の価格には相場があり、同じ車でも需要に比例して価格が変動します。一般的に、中古車は新生活の始まりや決算期にあたる3月に需要が高まり、在庫補充を狙った1〜2月は高額査定を引き出せる時期です。
一方、12月はその先の需要が落ち込む傾向があり、その分査定額も低くなると言われています。急いでいなければ、需要の高まる1〜2ヶ月前を狙って査定に出しましょう。
ローン中の車の売却でお悩みなら、最強買取にご相談ください。豊富な経験と実績を持つ専門スタッフが、あなたの状況に合わせた最適な売却プランをご提案します。高額買取実績も多数あり、面倒な手続きもサポート。安心して愛車を高く売却したい方は、ぜひ最強買取へお問い合わせください。
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