ポルシェ 911は1964年に誕生して以来、高い走行性能と洗練されたデザインから、世界中で愛され続けています。特に997以降のモデルはリセールバリューが高く、購入の理由にもなるほどです。
この記事では911のリセールバリューが高い理由や、具体的な高額で売却するための準備、売却のタイミングについて詳しく解説します。
目次
動かなくても売れる?911のリセールバリューが高い理由
ポルシェ911は、その圧倒的なブランド力とモデルごとの進化により、固有のファンが多くリセールバリューが高いスポーツカーです。まず、911のリセールバリューが高い理由を紹介します。
圧倒的なブランド力
ポルシェ911のリセールバリューが高い理由は、ポルシェが持つ圧倒的なブランド力によるものにほかなりません。そのポルシェのブランド力を確かなものにしているのは、ポルシェの歴史と世界観、車造りに対するメーカーとしてのこだわりです。
ポルシェはもともと車の設計会社であったため、車を製造して販売するというよりは、設計開発に強みを持っています。市販車の改良といえば、マイナーチェンジをイメージするかもしれませんが、ポルシェでは毎年、細かな改良と変更が続けられていると言われます。しかも、見た目だけでわかる変更ではなく、大々的に発表されるようなこともありません。
「最新のポルシェは最良のポルシェ」という言葉があるように、メーカーとして常に最良を求めて改良し続ける姿勢は、パワートレインやサスペンションだけでなく内外装にもおよびます。このこだわりが、ポルシェ911のブランド力の源泉です。
モデルごとに固有のファンが存在する
最新の911モデルだけでなく、911が発売された当時のクラシックポルシェをはじめとして、特定の年式には、その年式ならではの固有のファンが存在します。見た目でいえば、フロントライトの形はポルシェらしく丸型がよい、好きなグレードがあるなど従来のファン層にも人気です。
また、同クラスのグレードでもモデルや年式が違えばエンジン音や運転の質感が変わり、「その年式のこのグレードでなければ」というニーズを生み出しています。エンジンのバリエーションも多く、サーキット走行からツーリングまでさまざまなニーズに対応し、ポルシェを買い求める理由はさまざまです。
年式や希少性によっては1億円を超える個体も
ポルシェ911の中でも、空冷式やGT3、GT2などのモデルは特に希少性が高く、高額で取引されています。GT3はピュアスポーツカーを求めるドライバーに向けて開発され、サーキットでの走行を意識して設計されています。GT2は911シリーズの中でも最もハイパフォーマンスなモデルであり「最強の911」と呼ばれています。
また、ポルシェ911は世界中に熱狂的なファンが多く、エンジンが動かなかったとしてもレストア前提で購入する人がいるため、市場での需要が衰えません。特に空冷式の911は中古市場で価値が高く、最終型の993型では1億円超の個体も存在します。空冷式こそポルシェだというファンも少なくありませんが、入手や維持管理が非常に難しく気軽に購入できる車ではありません。
リセールバリューが高い911(997以降)のモデル・グレード
型 | 発売時期 | 新車価格 | 中古車価格 |
997 | 2004年8〜2013年3月 | 1,211〜1,476 | 389.9〜4,350 |
991 | 2011年11月〜2020年9月 | 1,117〜1,922 | 678〜7,800 |
992 | 2019年7月〜 | 1,694〜2,365 | 1,335〜4,118 |
992(ターボ) | 2020年モデル | 2,832〜3,642 | 2,736〜3,837 |
992(GT3) | 2021年モデル | 2,628〜3,378 | 3,327〜4,071 |
997以降のポルシェ 911は、特にリセールバリューが高いモデルとして評価されています。中でもサーキットモデルであるGT3やターボモデルは、限定生産や高性能という点で特に人気があり、中古車価格が新車価格を上回ることも珍しくありません。
特別仕様車や限定モデルはコレクターズアイテムとしての価値も高く、高額で取引される傾向があります。同じ型でも、モデルや年式によって中古車価格に幅があるのがポルシェ911の特徴です。
ここからは、996型以降のリセールバリューについて見ていきましょう。
1998年~2004年:996型
911シリーズの5代目である996型は、それまで空冷式エンジンから水冷式エンジンに変更された初めての911です。911といえばヘッドライトが丸目であることが定着していましたが、996型は涙目型のヘッドライトを採用しています。
特に人気なのは、GT3、ターボ、GT2です。この3つのモデルは、1,000万円〜3,000万円を超える車両があり、他のモデルは200万円〜700万円で中古市場に出回っています。996型の残価率としては20%〜100%を超える車両があります。
2004年~2011年:997型
911シリーズ6代目、997型です。前モデルである996型で涙目型のヘッドライトは、911らしい丸型ヘッドライトに戻されています。
996型と同様に997型でも人気なのがGT3とターボです。この2つのモデルはGT3であれば2,000万円以上で、ターボであれば1,000万円〜2,000万円の間で中古市場にあります。その他のモデルであっても400万円前後であるため、997型の残価率としては30%〜100%を超えています。
2011年~2019年:991型
911シリーズ、7代目となるのが991型です。前モデルの997型よりもボディが軽量化され、細部がバージョンアップされています。通称「991.5」と呼ばれる2015年以降の後期型では、すべてのグレードでエンジンがターボ化されました。
最高グレードのGT3をはじめ、RSモデルが加わっています。GT3RSモデルは3,000万円を超え、GT3は1,500万円〜3,000万円の範囲で中古市場に出回っています。その他のモデルは、600万円〜2,500万円前後であるため、991型の残価率としては35%〜100%超えです。
2019年〜現在:992型
992型は991型の後継として登場しました。丸型のヘッドライトを維持しつつ、ボディサイズは全体的に大きくなっています。また、安全運転支援機能や車内の大型タッチモニターなど、快適性と安全性を向上させる先進装備が搭載されているのも大きな特徴です。
992型は新しく、ベースグレードのカレラも1,500万円前後で取り引きされています。最高モデルのGT3は3,300万円〜6,700万円の間で中古市場に出回っています。992型の残価率は78%〜100%です。
911を高く売るための準備とは?
911を高く売るためには、査定前にしっかりと準備しておくことが大切です。詳しい方法を紹介します。
外装、内装を綺麗にする
ポルシェ 911を高く売るためには外装、内装、エンジンルームなど車両の状態を最良な状態に保つことが大切です。査定前には必ず車内に掃除機をかけ、ゴミが落ちていないように綺麗にしておきましょう。車内に臭いが残っていると、評価が下がる可能性があるため、日頃からゴミやタバコ、ペットの臭いには特に気をつけましょう。
外装に汚れが残っていると、汚れの下に傷が隠れている可能性があり、評価に影響します。そのため外装はしっかりと洗車をし、泥汚れや砂埃、ホイールの汚れまで落としておきましょう。
メンテナンスノートや整備記録を揃えておく
定期的なメンテナンスを行い、整備記録をしっかり残しておきましょう。
整備記録があることで、手入れの行き届いた車だという証拠になります。また、自分がワンオーナーではなく2オーナー以上の場合、以前の整備記録は大切です。
自分ではなく前のオーナーの整備記録があることは、乗り始めた頃からメンテナンスができていることの証明になります。記録の不備があれば、売却までに準備しておくことをおすすめします。
カスタムパーツよりも純正品が大切
純正品よりもカスタム車両の方が人気に思われるかもしれませんが、車の売却は純正品が大切です。そのため、改造やカスタムを行った場合は、必ず純正パーツを準備しておきましょう。カスタムされていても、純正品に戻せる状態なら評価が上がります。
カスタム車両に関しては、部品の希少性やカスタムの仕方によっても評価が変わるため、詳しい専門の買取業者に依頼することがおすすめです。
911を高く売るためのタイミングとは?
ポルシェ 911を高額で売却するためのタイミングは、一般的にモデルチェンジ前後が最適です。新しいモデルが発表されると、旧モデルの価値が一時的に下がります。しかし、ポルシェのような高級車は、新モデルの発表とともに旧モデルも一時的に価値が上がることがあります。
また、スポーツカーは春から夏にかけて需要が高まる傾向にあります。車業界の決算期は2〜3月、8〜9月頃ということもあり、決算期前から買取と販売を強化しています。そのため春先はスポーツカーと決算期どちらの時期でもあります。経済状況や市場の動向を注視し、売り時を見極めましょう。
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